誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

平成25年(2013)度の陳列開始のご挨拶!!

2013年03月01日 | Weblog

ギャラリー及びブログ御来館の皆様、すっかりご無沙汰申し上げました。

皆様には、お元気で制作創作にそして観賞に趣味に旅行にとさぞご活躍のことでしょう。

今年もいつの間にか早や2ヶ月も経ってしまいました。全く時の流れは早いものですね。

小生の如く無為な日々を送っていると余計そう感じられるのかも知れません。

さて昨年は、あと2,3日で新年だと言う時に、すっかり風邪を引きそのまま寝正月に

なりました。それが一向に治らず、加えてひどい腰痛も併発したり、風邪をぶり返したり

で、実に冴えない正月からつい先日までの日々を過ごしておりました。

そんな体調で当館の今年のオープン(更新)が出来ず大変失礼を致しておりました。

1~2月にと幾つかの企画展を考えていたのですが、、展示会に行くことも作家方に

撮影やブログの許可を貰うことも出来ず残念なことでありました。

その間、「どうした?」と励ましを頂いたり、期待して頂いてた方も有るかも知れませんし

(まぁ、あまり多くはおられなでしょうけれど)、それでも「今年はどうしたのだ」とかいう

メールやコメントや電話を頂戴しました。

知らない方、フリーの方で偶然に水彩画とか美術館とか趣味とかのキーワードで

当館に入場して頂いている方々からは「昨年から更新してないが、もうやらないのか」

といった、有難い苦情やお小言などが有りました。

世間の皆様には既に春が来ているのに、私と当館にはなかなか来ることがなく、

長い長い冬季休館になってしまいました。

それでもやっと何とか体調も気力もぼつぼつ復活の予感です。展覧会へ出張する

気力、体力も湧いてまいりました。そこでやっと遅ればせながらも

本年の企画展第1号として、「アミーゴ展」続いて「藤沢花曜会油彩展」を展列

致します。どうぞごゆっくりご覧下さいませ。今年も当館をよろしくお願い申し上げます。

辛口で厳しい御意見も大歓迎ですので、どうぞコメントやリクエストやご感想などを

コメント覧にでも何なりとお寄せ頂ければと思います。

館長はじめ、スタッフ一同(館長の兼務で1人だけですが)、カメラも新調し少しでも原画

に近くし、評論や説明のレベルアップに努め、そして何よりも心眼と感性を磨き皆様の

ご高覧に少しづつでも、耐え得る様にしたいものだと思っております。  館長拝。

 

 

 

 


25展ー1 企画NO,1 『第23回 デッサングループ アミーゴ展』よりー(序)

2013年03月01日 | Weblog

  アミーゴ展のこと。

今年も恒例のアミーゴ展が市民文化会館で6日間、盛大に開催されました。

30人ものメンバーがそれぞれ油彩あり水彩あり淡彩あり、パステルもあれば

木炭やデッサン画もあるというバラエティに富んだ、いずれも力作の約100点が

並んでいました。

絵をやる方、趣味の画家さん、絵を見るのが好きな方達にも大いに楽しめたり

参考になったりの素晴らしい展覧会で、毎年楽しみにしている展示の一つです。

さて、毎年のことなのですが、一歩会場に入っただけで、その和気藹々の暖かな

空気に包まれた会の雰囲気を感じます。

その瞬間、この展示会がそしてこのグループが如何に楽しく良い方ばかりなのが

分かります。そこには峻険な監視するような視線も、独善の人も専横な人も、高慢な

濁った空気の一片も有りません。

これこそが趣味のグループの理想であり、醍醐味というものでしょう。

時々見かける何処かのグループやその展覧会での空気とは大違いなのです。

私は子供の頃から、「絵を描く人や絵が好きな人は善人ばかり」と、家庭的環境からも

何の疑いもなく信じて今まで来ましたが、最近では何かの拍子に、これは私の大きな

思い込みと強い希望や期待から来る偉大なる錯覚だったのかな、という気がする

ことがあります。

正あれば邪あり、善あれば悪ありの人間社会のことですから、悲しいことに昔からの

諺にある『10人が寄れば、1人の邪なる者あり』という通りなのでしょうが、この会には

まことに希有なことに、そんな10人のうちの1人というのが居られないのでしょう。

「実際に中に入ってみなければ分からないのでは…」と言われるかも知れませんが、

不思議なもので、会場に一歩入った時の雰囲気で、感性のアンテナを立ててさえいれば、

敏感にそれが感じられるものです。

私は多くの色々な展示会にお邪魔しておりますが、これはかなり希有な事なのです。

それもこの会の素晴らしいところです。

これも先生のご人徳を初め皆さん方がそれなりの9人の中に入る善人ばかりが集まって

居られるからと言えるのでしょう。毎年会場に行く度にそんな感銘すら覚えるのです。

「絵は人なり」という言葉もあります。人の本性、人間性や人生感が絵に表れる

とも言いますから、ならばこの会の皆さんの作品が明るく楽しく素晴らしいのも

、宜なることかなというところでしょう。

それでは先生と皆様方に感謝と尊敬を込めて、目録の順の通りに陳列させて頂きます。

ではどうぞ多くの力作を、じっくりご覧下さいませ。

 

 


25展ー1 企画NO,1 『第23回 デッサングループ アミーゴ展』ー(1)

2013年03月01日 | Weblog

 

     藤田先生作品の1/2

         藤田 日出男画伯作  『3.11以後 増え続く犠牲者 Ⅰ』   コンテ

  あの東日本大災害以来、続けて居られる先生のシリーズです。

  ファジーに表現された絵に、逆に強く想像力を掻き立てられます。

  私は小学5年まで福島(会津)県で育った故郷なので、この絵の前では

  感無量です。言葉もありません。 祈る、脱原発!!


25展ー1 企画NO,1 『第23回 デッサングループ アミーゴ展』ー(2)

2013年03月01日 | Weblog

 

   藤田先生作品の2/2

       藤田 日出男 画伯作   『3.11以後 増え続く犠牲者 Ⅱ』  コンテ

この哀しさ、虚しさに東電やおざなりの行政、この世の偽りや偽善や不条理に

強い怒りを感じずには居られません。それは私の今まで信念信条としてきた

人間の『性善説』が覆される様な気がしてきます。

先生も絵を通して何かを強く訴えて居られるのでしょう!


25展ー1 企画NO,1 『第23回 デッサングループ アミーゴ展』ー(3)

2013年03月01日 | Weblog

 

    荒木さん作品の1/3

       荒木 洋子さん 画  『 花 』    パステル

この作者は知人の紹介で、今回初めて陳列させて頂きました。

良くまとまって上手なデッサンです。花びらの質感、色ともに素敵です。

下に、テーブルか何かがさりげなくでも有った方が、見る方は落ち着く

でしょう。


25展ー1 企画NO,1 『第23回 デッサングループ アミーゴ展』ー(4)

2013年03月01日 | Weblog

 

   荒木さん作品の2/3

       荒木 洋子さん 画  『ほほえみ』    デッサン

可愛らしいデッサン画です。一寸上からの目線で描いた構図も面白いところです。

作者のお家の本当のお婆さまにとてもそっくりなの、、だと耳にしました。

雰囲気があって愛情を感じ、その優しさに思わずこちらも微笑んでしまいます。


25展ー1 企画NO,1 『第23回 デッサングループ アミーゴ展』ー(5)

2013年03月01日 | Weblog

 

   荒木さん作品の3/3

       荒木 洋子さん  画    『生きる』  水彩

前の2点と一寸変わって、なかなか力強く、迫力があります。

向こうの淡い遠景も効果を上げています。


25展ー1 企画NO,1 『第23回 デッサングループ アミーゴ展』ー(6)

2013年03月01日 | Weblog

 

     石井さん作品の1/2

        石井 君江さん 画  『蔓薔薇』  油彩

 この作者のお得意のきれいな静物、花の絵ですが、さすがに、デッサンも花の色も

 そして背景の色との取り合わせが今年も素敵です。

 


25展ー1 企画NO,1 『第23回 デッサングループ アミーゴ展』ー(7)

2013年03月01日 | Weblog

 

   石井さん作品の2/2

      石井 君江さん 画  『森の小径』   油彩

 巧みにデフォルメされた一寸面白い印象を受けます。前の花のタッチ、画風とは

 がらりと変わって、独特な風味風合いを感じます。