誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

24展ー9 企画NO,6 小林靖正氏写真展ー第二弾!!

2012年05月30日 | Weblog

 本年(24年)の当美術館のオープニング展示として、神戸在住の小林靖正氏の
 写真個展から数点を陳列させて頂きました。
 爾来、多くのギャラリーの方からメールやらお葉書やらで、次の展示を要望されて
 おりました。そこで当館では、同氏にお願いして再度作品の提供をしていただき、
 ここに「小林靖正氏写真展 第2弾!」として展示することが出来ました。
 同氏には心から感謝申し上げます。

 同氏の、哀感や情感に満ちた作風は、絵でも写真でも同じなのでしょうか、
 当館のギャラリーの皆さんにも何か訴えるものがあるのでしょう。
 
 静寂で悲哀感と寂寥感が漂う雰囲気は私の好みのテーマです。
 人間とは孤独なもの虚しいものであり、形のあるもの生あるものは必ず滅び、
 無常観とか人生のはかなさ、といったものが、胸をよぎります。
 
 時の移ろい、時間の流れというものの峻険なまでの厳しさと虚しさを表現している
 様です。滅びゆくものの美とか負の美学といったものが迫ってくるようです。

 写真、撮影の技術論には私は参加できません。
 しかし唯一、絵画論的に言えば、これはモチーフの選択と狙いとその構図取りが
 素晴らしいといえるでしょう。


 それでは同氏の5点をご覧下さい。
 尚、写真に付けたコメントは、個展の際に作者自身が書かれたものをそのまま
 使用しました。どうぞその文と写真の情景をじっくりとお楽しみ下さい。

24展ー9 企画NO,6 小林靖正氏写真展ー第二弾の(1)

2012年05月30日 | Weblog

  小林靖正氏写真集より

    作品NO,1/5

    『知床崩浜ー番屋跡(1)』

    道東オホーツクの浜辺には番屋跡が散在している。
    最果ての海で働く漁民の労苦が、傾きかけた柱や
    窓枠に刻み込まれている。

24展ー9 企画NO,6 小林靖正氏写真展ー第二弾の(2)

2012年05月30日 | Weblog

   小林靖正氏写真集より

      作品NO,2/5

      『知床崩浜ー番屋跡(2』

    崩浜は、知床岬の南西に続く浜で、国後島を望み、
    冬は流氷に埋まる。

24展ー9 企画NO,6 小林靖正氏写真展ー第二弾の(3)

2012年05月30日 | Weblog

   小林靖正氏写真集より

     作品NO,3/5

     『知床崩浜ー番屋跡(3』

      番屋跡は波打ち際から3~40mに建ち、背後に知床岳がせまる。
      キタキツネが遊び、ヒグマが迷い出る浜である。
      知床岳が、太古の頃に崩れたのか、見渡す限りごろごろ石が浜を
      埋めている。

24展ー9 企画NO,6 小林靖正氏写真展ー第二弾の(4)

2012年05月30日 | Weblog

  小林靖正氏写真集より
     作品NO-4/5

      オホーツク:冬の番屋跡(1)

      そんな浜に建つ番屋跡は、風雪に耐える漁民の相貌を彷彿とさせる。

24展ー9 企画NO,6 小林靖正氏写真展ー第二弾の(5)

2012年05月30日 | Weblog

  小林靖正写真集より
      作品NO-5/5 

        オホーツク:冬の番屋跡(2)

         番屋跡は最果て知床のポートレートだ。


    以上5点をご覧頂きました。如何でしたか。
    同氏の作品を是非又展示したいものと思っております。
    この作者の、今度は「明るさ、希望、喜び、生きる、幸せ」なんて言う
    テーマの作品も見てみたい様な気がしませんか。どうぞご期待下さい。

    本日もご来館、有難うございました。  ーー館主ーー

   
    来月には友人知人の水彩画や油彩画展が始まりますので、そこからの
    展示を予定しております。