誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

28展ー(5) ’16信墨会 水墨画展よりー(1)

2016年04月28日 | Weblog

 

       *水墨画を見る。

       夜来の雨も上がって、ぽっかり晴れた温かい陽気に誘われて、珍しく

       駅前まで散歩に行ったら、市民ギャラリーでは水墨画展をやっていた。

       水墨画というものにも、その独特のムードとか味わいに興味を持っていたから

       全く知らないグループ展のようだったが思い切って見せて貰った。

       会場は、まだ新しいグループとかでしたが、22名のメンバーさんの3~4点

       が、水彩画やスケッチ画やペン画展などとも一味二味も違った雰囲気が

       漂って居るようで新鮮でした。

       構図による或いは濃淡や大小による遠近感はもちろん、白地、余白を残し

       それによって余韻や叙情感を表現し、そしてぼかし、すかし、にじみ、

       たらし込みなどの技法を駆使しての表現は、今大いに盛んな淡彩画や

       ペン彩色画と大いに共通するものもある世界のようです。

       多色でなく一色の墨の濃淡だけで、あたかも様々な色を表現するかの

       ような感じの表現力は素晴らしくものです。

       そんなところが我々に、幽玄な情緒と余情の世界を感じさせるそんなところが

       水墨画の特長であり、我々を惹き付けるのでしょうか。

       さて、会場で驚いたのは、毎年2月のアミーゴ展で当誠茅庵でもいつも陳列

       させて頂いている岩壁さんそして荒木さんと石井さんの作品があったことです。

       皆さん、水彩画、油絵をやって居られ、その上この水墨画と色々と活躍や研鑽

       されて居られるのには頭が下がります。

       そこで今回は、その3人の方の作品を、当館でも急遽陳列させて頂くことに

       なりました。

             そうしてもう一つ驚いたのが、この看板の字が、私達数人でやっている水彩仲間

       の「ヤーコン会」の元会長 石黒俊行さんの筆であったことです。

       絵の世界も案外狭いものだと、そして皆さん多彩の活躍振りにも驚いた

       ものです。

       それではどうぞ、水墨画の世界をお楽しみ下さい。

       コメントなしで、会場の目録順に展示致しました。 ではごゆっくりとご高覧を。

 

 


28展ー(5)’16信墨会 水墨画展よりー(8)

2016年04月28日 | Weblog

 

        岩壁さん作品の3/3

            岩壁 洋子さん 画  『 月見草 』

 

       以上7点の水墨画をご覧頂きました。 ご高覧有難うございました。

       次回展は連休明け辺りに予定しております。どうぞ又のご来館を。

                                         ーー館長拝ーー


28展ー(4) 第75回記念 水彩連盟展よりー(1)

2016年04月26日 | Weblog

 

         *≪ 水彩連盟のこと ≫

           この4月にいつもの国立新美術館で開催されました。

           同展は75回にもなるそうです。やはり大変な歴史と実績の重みが

           伝わって来るような展示会の雰囲気でした。

           75回展を記念して、こんな素晴らしい画集も発行されていました。

           それによると、昭和15年、進取の精神に満ちた気鋭の8人の水彩画家

           が、水彩画の地位の向上と発展を目指して立ち上げたとあります。

           爾来、たゆまぬ研鑽と水彩への理解を広めるべく、あるいはその魅力を

           伝えて来た活動が、水彩を確固たるものにしたといえるでしょう。

           水彩画へのこうした功績はもちろん、我が国の水彩画の歴史発展は

           この水彩連盟を抜きには語れないのかも知れません。


28展ー(4) 第75回記念 水彩連盟展よりー(2)

2016年04月26日 | Weblog

 

       *≪ 75回記念展 ≫

       今年も会期の初日の頃の六本木は桜が満開の時でありました。

       私が所用で例年より遅れて行った最終日の前日辺りは、既に、残った

       花びらがチラチラ舞っていて、新緑の若葉色が眼に染みるようでした。

       今回も、会員準会員が300点、一般出品が400点と壮観な感じです。

       その大半は抽象、心象或いは半心象と言った作品です。       

       そしてそのテーマやモチーフは自由闊達、空間を越え、夢を見て、思索し、

       何かを訴えかけ手織り、そして鮮やかな美を賛美したもので、そのモチーフ

       も色彩も画風も目を見張るばかりです。

       それだけに見終えると一寸した疲労感を覚える程でした。