誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

令和2年展ー(2) 第31回 鶴彩会水彩画展ー1

2020年08月30日 | Weblog

 

      当館、誠茅庵美術館は長く休館しておりました。

      2月にアミーゴ展を展示して以来、予定していた展覧会が

      相次いで、コロナによる会場閉鎖で中止になりました。

      市全体が、芸術も一切の文化活動そしてスポーツ活動も停止、

      駅前の賑わいも消え、食事処もカフェも居酒屋も開店休業と

      いう有様で、まさに私にとっては不毛のような様相でした。

      7月になってやっと一部の施設が解禁され(これが良いか悪い

      かは別として)、制限付きながら動き始めました。

      そんな中、まさかと思ったこの鶴彩会展が開催されたのです。

      この開催にこぎ着けるまでの役員さん等の心労はさぞ大変だった

      だろうと思います。

 

 

 


令和2年展ー(2) 第31回 鶴彩会水彩画展ー2

2020年08月30日 | Weblog

          

         ( 陳列が終わって )

     会場入り口では会館の職員がいて、体重計の様な自動計温機で

     体温を、マスクをチェックされて入場です。芳名帳も省略、

     目録を1枚自分で取るだけです。場内には椅子もなく、同行者と

     あまり話も出来ない雰囲気です。

     しかし会場は明るくて、スッキリした陳列そして涼しく快い

     空間でした。

     絵画好きな方々は、コロナなど無縁のようで、新作がズラリと

     並んでいて見事でありました。

     特に久し振りの勢もあるでしょうが、やはり絵は良いなぁ、展覧会

     も良いものだなと改めて実感したものです。


令和2年展ー(2) 第31回 鶴彩会水彩画展ー3

2020年08月30日 | Weblog

        (さあ、開場を待つばかり)

     さて、同展は昨年30回展を盛大に開催し、記念誌も出て

     多くのギャラリーを楽しませてくれました。

     それを機に「森 治郎」先生が老齢のため(まだまだお元気

     そうだが)、会から身を引かれたため、先生無しの会として

     再スタートしたようです。

     皆さん長年のキャリアとその実力ですから、余り変化なく会は

     続くのでしょう。

     これも会員の皆さんが実力に裏付けされた、大人の集団だから

     でしょう。今後どう発展されるのかが楽しみです。

     この31回展も、28人のメンバーが各3点ずつ、10号以上で

     100号までと大作がヅラリ、画風も様々とバラエテーも豊かに

     並んでおりました。久し振りに見る展覧会は快いものです。

     

     ところで、当誠茅庵美術館では、その中から数人の知った方の

     作品だけを、私の勝手な選択で1点ずつを選んで、11点を陳列

     させて頂きました。あまり存じ上げない他の方の作品を出来なかった

     のは残念です。(許可を頂く時間もありませんでしたので)

     

     当館も陳列に間隔が空いてしまい、自粛生活で自信をますます

     喪失した似非評論家は、各作品のコメントをする勇気があり

     ませんでした。そこで簡単な紹介と作品の好きなところについての

     コメントだけに致しました。

     会場にあった出品目録の順に陳列してみましたので、

     どうぞ、ごゆっくりご覧下さい。

 

 

 

 

 

 


令和2年展ー(2)第31回鶴彩会水彩画展ー5

2020年08月30日 | Weblog

         

         『 峠の滝 』 40号

           内藤 幸雄さん 画

        いつもながらの見事な写実で、滝の動くような

        迫力は見事です。この方の浜辺の風景で、砂浜や

        よしず張り、静謐な空気を表現した作品が長く

        印象に残っています。


令和2年展ー(2)第31回鶴彩会水彩画展ー6

2020年08月30日 | Weblog

          『 壁の詩 Ⅰ 』 60号

            北川 和子さん 画 

        長年、このモチーフの追求に敬意すら覚えます。

        その積み重ねた作品は、さすがに深みや重厚さが見えます。

        次回作品が又楽しみです。


令和2年展ー(2)第31回鶴彩会水彩画展ー8

2020年08月30日 | Weblog

        『 NOSTALGIE 』  100号

       この方の見掛けによらぬ、大胆奔放な素敵なタッチは

       コロナにもめげず健在です。南欧辺りの古い建物や壁

       のシリーズでは長年素敵な作品を見せてくれました。

       


令和2年展ー(2)第31回鶴彩会水彩画展ー8

2020年08月29日 | Weblog

          『 水たまり Ⅱ 』 30号

            児玉 惇子さん 画

         考え抜かれたような、成る程という面白いモチーフ、

         構図で素敵な作品です。この数年の水たまりシリーズ

         も完成でしょうか。次が楽しみです。

    


令和2年展ー(2) 第31回鶴彩会水彩画展ー9

2020年08月29日 | Weblog

 

          『 倉敷 Ⅱ 』 40号

            小島 法子さん 画

        原爆ドームから続いて最近の数年は、小江戸の

        商家の建物シリーズを続けて居られます。

        安定した描写力で、誰しもが安心して見ることの

        出来る作品です。


令和2年展ー(2) 第31回鶴彩会水彩画展ー10

2020年08月29日 | Weblog

         『 コロナ撃退 』 40号

           鈴木 則子さん 画

 

      大胆にして、計算された構図、筆使いで、何時も

      独特な迫力みなぎるムードに溢れた印象的な作品で

      毎年楽しみにしているものです。


令和2年展ー(2) 第31回鶴彩会水彩画展ー11

2020年08月29日 | Weblog

       『 スイス・ツーン湖畔のある村 』

          頼藤 洋志さん 画  30号

      何と精緻で、正確に細かい描法なのでしょうか。

      この絵への制作過程を想像すると、その根気、

      情熱には驚きます。元々ご本人の性格なのか

      デッサンのしっかりしたキチンとした設計図のような 

      建物を描くのがお得意な方です。