今回は、佐藤幸一氏の油彩画展からの陳列です。
同氏の夫人(典子さん)とは、私は「日よう会」という水彩画グループでご一緒
しております。
典子さんは、そのグループでも毎回素晴らしいもの描いておられ皆を感心させて
いるのです。淡く、それでいて見事な色使いで、ぼかし、透かし、にじみ、グラデーション
などを駆使し、巧みなデッサン力とで、私のような人たちを感嘆させ魅了してしまうのです。
そんな典子さんの旦那さんが今日の展示の作者、幸一氏なのです。
拝見して驚きました。もう何年も前にこの方の個展を見たことがありますが、全作品「犬」の絵で
その犬の表情百態に感心し、犬の作家というイメージが強烈な印象になって残っておりました。
今回、会場に一歩入ってまた驚きました。がらりと変わって風景画などを中心とした見事な油彩画
が並んでいたのです。その点描的な技法での精密にして美しい画風には魅せられました。
犬の作品が4点あったのも楽しいものでした。
お二人とも美大出身でまさにオシドリ作家夫婦というところです。何処かの、たまたま夫婦二人共が
趣味で絵をやっているというというのとはレベルが違うのです。
さすがに、鉄面皮を気取り素人評論家を自負していても、一寸コメントや評論をするには、私にはまだ
勇気が足りないようです。
そこで今回は何のコメントもなしで、約20点の中から私の独断と好みとで選んだ8点を陳列させて
頂きました。それではどうぞごゆっくりご覧ください。