芦倉山~天狗山ワンデイ

快晴の土曜日、今回は美濃詣でとした。
以前一度行った芦倉山と、天狗山をつなごうという
まっちゃんの計画である。

石徹白に早朝到着して保川の橋のたもとに駐車する。
ここから保川沿いの林道を2時間半かけて上ってゆくと
芦倉山の広大な南斜面に到着。

もう春が近づいてきたので、林道の途中で何カ所も
流水で雪が切れていたが、この日は寒い朝だったので
坪足で上ることができたのでラッキーだった。

当初芦倉山から南東にのびる尾根のコルから上るつもりだったが
この南斜面もさほど勾配がなく上れそうだったので、そのまま
稜線めがけて登っていった。

滑ると気持ちよさそうなこの斜面をじわりと登り詰めると、目の前すぐに
頂上があった。 頂上に着くと少しガスにまとわりつかれた野伏や薙刀が
よく見えた。 

この後は、南東尾根の滑降だ。滑り初めてすぐ今日の雪質がグッドなのに
気がついた。 表面に薄く乗った新雪と、少し柔らかい下の雪で
ゲレンデ状態だ。おまけにこの尾根、ブナの疎林の広い尾根でとても気持ちよい。

気持ちよく木々の間をすり抜けて、コルまで到着した。ここからはまたシールをつけて
1590mピークを目指す。
後半の登りはさすがに疲れて、まっちゃんに遅れて1590mに到着。
目指す天狗は・・・見えない。がここまできたら行くしかないっしょ。

思った以上にあるアップダウンを超えて天狗山に着いた。
つい先ほどまで大日からの往復組がいたと見えていくつもの足跡があった。
このあたりから天気が崩れて雪が少し舞い始めた。

天狗の山頂すぐ脇で風をよけて昼食をとる。
昼食を終え1590mに戻り、そこからのびる西尾根へ。

ネット記録もみたことがないのでこの先どんなんかいなと少し気になりながらも
滑ってゆくと、上部は案外によい斜面があった。
ここでもゲレンデ状態滑りを1280m付近までは楽しめた。

ここから下になると、やや雪が切れかけているところが出てきた。
おまけに地形が複雑で難しい。
気がついたら予定の尾根をはずしていて南側に寄っていた。
もうこうなったら林道めがけて降りよう。
雨で落ちた植林の枝に難儀しながらも林道に降りると
車まではすぐだった。

このコースなかなかおもしろいツアーコースです。
もう少し早い時期だったら最初から最後まで快適だったと思います。









6:05 駐車地出発
8:30 南斜面取り付き
9:40 1640m稜線
10:00 芦倉山 10:15
10:45 最低コル
11:30 1590m
12:00 天狗山
12:05 (昼食)13:05
13:25 1590m
14:05 1286m
14:45 林道
15:05 駐車地帰着
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福井・経ヶ岳

昨日は、連休最後の好天日。 近場の山も賞味期限切れとなりそうなので
経ヶ岳へ向かう。

先週行った方の記録によるとまだ雪は何とかつながっていそうなのだが
駐車場に着くと道に雪がほとんどなく谷割れに一抹の不安を抱く。

歩き始めて少しして林道から離れて渡渉地点へ。
水流が少なく何とか渡ることができた。堰堤を越え上ってゆくが、宿谷川も
だいぶ雪が割れてきていて途中川を迂回しながら何とか谷沿いに上っていった。

1時間半あまりで林道まできてやれやれ。ここからは新雪の乗ったきれいな斜面が上まで
続いている。きれいな樹間をチビラッセルしながらえっちらおっちら上ってゆくと
上部になり、とてもきれいな樹林となった。
最後はアイゼンに履き替え稜線へでると。目の前にはいつものようなすばらしい光景が。

杓子岳からは中岳の登り返しをさけトラバース気味にコルを目指した。
コルからはアイゼンに履き替えての登りだ。
いささか笹ブッシュがでていたが、なんとか5時間くらいで頂上へ到着。

いつものようなすばらしい展望の頂上に大満足していると、反対方向から
一組のパーティーが。 
JAM勝山から上ってきた登山パーティーでした。

下りはいつもの東南斜面へ途中からドロップイン。 
表層の雪が少しなだれ気味なので注意して滑り、下からはトラバースして、
中岳方面へ戻る。
杓子へ上り返した後はお楽しみ斜面だ。 隠れデブリが少しあるものの
きれいな林の中を気持ちよく滑り、あっという間に宿谷川の谷へ到着。

登り返しがいくつかありなかなか疲れる山ですが、ロケーションのすばらしいこの
コースはとても好きです。









6:20 出発
6:40 渡渉
7:50 林道
10:20 杓子岳
10:45 コル
11:40 経ヶ岳頂上 12:50
13:50 杓子岳
14:25 林道
15:15 駐車場着
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野谷荘司山にて・・

この間の日曜は、ホントに絶品の快晴で幸せでした。

この白川郷の野谷荘司山は、とてもアルペン的な雰囲気が漂っていて
鶴平新道から登っていると、頂上が近付くにつれ本当にわくわくする雰囲気が
味わえます。

ただし、1602mのピーク付近は少ししょっぱい所でした。
ちょうどウィークデイに降った雪が放射冷却でしっかりと表面が凍って
右側をみると白谷の方に向かって一直線の斜面が続いていまして、
ここで滑ったら・・とまらんよなあ・・・と思うとビビってしまいまして、
登りではアイゼンに履き替え、下りでは稜線の南斜面側(ゆるんだ方)に
逃げながら突破しました。

まあ、山では一瞬の気の緩みが事故につながるので、自分が怖いと思った
心に素直に従ってそれに対応する事が必要と思っています。

僕らはグループで行動する事は少ないのですが、もしグループで行動した
場合の事を考えると、周りがうまい人ばかりだったら無理して
難しい斜面に突っ込んでしまいそうな気もするし、そこら辺が
グループで行動する場合の心理としては 危険性をはらんでいるような気がします。

ぼくたちの場合は、特にまっちゃんの方が慎重派なので、僕も今まで事故に
有ってこなかったのかも知れません。

実は今回、自分のトレースで小雪崩を作ってしまいましたが、
これからいよいよ残雪&雪崩の時期なのでより注意して山に入ろうと思っています。


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快晴!野谷荘司山

いよいよ、3月も中盤となってきて美濃エリア以遠に遠征の時期となってきた。
この日曜日は快晴の予報と有り、野谷荘司山を目指す。

先週中旬の降雪により、表層が弱層となっているため鶴平新道経由で頂上を目指した。
以前来たときには標高1300mのクレバス地帯がエゲツナイ事になっていたが
今回は雪が多いためか小クレバスのみで問題なく突破。
稜線を登るにつれ周囲の景色がグングンと開け気持ちよく登って行くことができた。

1602ピークを巻くところのみアイゼン歩行に切り替えたがそれ以外はスキーでずっと
上り詰めることができた。

頂上に着くとまさに快晴の展望台。白山から北アルプスまでこれ以上ないほどの
展望に恵まれ大満足の山頂でした。

帰りは、この気持ちよい尾根を滑りたい往路を戻るが・・・表層の雪がグサグサで
滑りにくい事この上なし。
グサグサ雪の回転に四苦八苦しながらも 楽しく下山。
結局往復で出会った人は誰もおらず、静かな山を楽しめることが出来ました



鶴平新道最後の稜線を登る


後に見えるのが1602ピーク。山頂は右の山の奥に隠れている。

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風雪の野伏岳

久しぶりに休暇を取り平日の野伏へ。
平日なので車は我らを含めて4台。
少ないとはいえ、いつもヤブ山系に行っていて
誰にも会わない我らにとっては賑わいの駐車場だ。

前日からの降雪で新雪が40cm程積もっており
いきなりのラッセルである。
林道をカットカットで和田山牧場跡へ上がるも
かなり時間がかかった。
この調子で山頂まで行けるのか少し不安となるが
不安は現実のものに・・。
ダイレクト尾根の途中でラッセル疲れの太ももが
悲鳴を上げ、今にも吊りそうな案配となる。
マッチャンとこまめにラッセルを交代してもらい
太ももの疲れを抑えつつ登ってゆくが、登るにつれ
風雪がますますひどくなりガスに包まれてきた。

そんな調子で何とか頂上にたどり着き、
風下に無理矢理昼食エリアを作りおでんにありつく。
昼食を取りながら天気の好天を待つがなかなか晴れず
逆に風に舞う粉雪で体から装備から一面真っ白にすぐになり
シベリア平原の犬状態だ。
耐えきれずに食後すぐに出発しようとすると、
急速に空が回復し始めてきたようだ。

装備の支度をして滑り始めようとするとそれまでのガスが晴れ
白山や石徹白の山々が一気に広がった。
風がスゴイのでそそくさと写真をとるが、神様が少し
ご褒美をくれたのかもしれない。

下りは安全を取りダイレクト尾根を戻ることにした。
上部では昨日の降雪でたっぷりのフワフワ雪を堪能することが出来たが
下部に来ると、だんだんと重雪に変わってきた。

楽しい滑りはあっという間に終わり、平原に降り立つ。
そこは山の上とはうって変わった穏やかで静かな空間だ。

日差しが木々を綺麗に照らし、白く穏やかな林間をスキーを滑らし
歩いてゆくと、心が洗われるような気がした。
和田山牧場跡のこの空間は、何回きてもいいところだと再認識。

そこからは林道トレースを使ってあっと言う間に石徹白帰着。

ラッセルと風雪で大変な日でしたが、登りごたえのある一日でした。
(とりあえず写真のみホームページにアップしました)


7:20出発
9:05和田山牧場跡
10:20ダイレクト尾根取り付き
12:30野伏岳山頂(昼食)13:30
14:12ダイレクト尾根滑降終了
15:00和田山牧場跡
15:50駐車場帰着
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テレビっこ

昨年末から今年にかけてモーレツな忙しさで全然山に行けず涙の日々が続いております。
ところで、我が家でもようやくデジタルテレビ&ブルーレイディスクを購入した訳ですが
それを通してみる山番組「NHK日本の名峰」なんかはめっちゃ綺麗ですな。

とりためては、酒のつまみがてら番組を見ていますが、空撮&望遠レンズによる
遠近感で、実際の山に行った以上の迫力が有る場合が有ります。
(大体において実際には背景の山はもっと小さく見える)
そしてまた、緑と雪の影像がとっても綺麗だったりします。
こんな風にとても素敵な番組が見られて見知らぬ山を知る楽しみも有るのですが・・。

でも考えてみると、僕にとって山の楽しみの一つは「まだ見たことのない風景に出会いたい」なので、こんな風にテレビを通じて上から下から全部見せられてしまうと、
なんだか未知の山の楽しみが少なくなってしまうようなそんな気がします。

まだテレビで山の番組が無い時だったら、ガイドブックの文章と少しの挿絵写真を見ては
どんな感じだろうか・・?と事前に想像したものですが、テレビの場合は全~部みせちゃいまっせ!なので、想像力を働かせる楽しみもなく、山にいって「あっこの風景テレビで見たな・・」ってのはちょっとさみしいですな。

と言うわけで、テレビの善し悪しは有るのですが・・・ともあれ

・・リアルな山に行きたいっす。

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