(朝日添川まで除雪はされていますが、地元の人の山作業のため進入禁止となっています。)
2月3月と仕事が忙しく又週末の天気もすぐれない日々が続いて結局一月あまりも山に出かけて
いなかった。ようやくすべての条件が整いこの月曜日に出発！と決めたのだが深夜起きて天気
の状況を見ると奥美濃エリアは雨模様。やっぱ駄目だとあっさりあきらめ火曜日に賭けること
にした。
久しぶりにイトシロの集落にやってきた。今回は芦倉山である。
前回同様林道を奥まで詰めて南面を登る算段だ。
朝日添川林道の取付点に車を止めたいところであったが地元の方が山仕事をしているらしく進
入禁止の看板があがっていたので荷物だけ奥において車は駐車場に止めて歩き出す。20分も歩
けば朝日添川林道だ。ここからデポした荷物を持って歩き出す。林道は低い気温で結構カチン
コチンなのでつぼ足で歩いてゆく。この数日の間のスキーとスノーシューのトレースが続いて
いる。
今年はやはり雪が多いようで3月中旬だというのに林道の雪切れは少なかった。
保川林道を登って橋から左岸へ移ったのちトレースは林道沿いに登って行ったようだった。
我々はまっすぐにもうひとつの林道を詰め、林道がなくなったあとは谷を越えて詰めてゆく。
次第に視界が開けてきて南面が見え始める。木々と白い斜面が広がるこの斜面はいつ来ても
気持続けるちの良いところだ。途中左の稜線からの雪崩れあとのデブリがあった。降雪直後は
いやらしいところだが今日は雪質も固めで問題はなさそうだ。南面を約１時間ほどで登り詰める
と稜線に出た。ここからは２０分ほどで頂上だ。芦倉山に着くと昨日までの降雪で回りは一面
真っ白で綺麗な頂上が広がっていた。野伏から薙刀、別山までの山々そして遠くの山並みまで
すっきりと見渡せた。
しばらく山から遠ざかっていると少し億劫な気持ちになるが、やはりこの空間に身を置いて
山の空気を感じると山はいいなと思った。
風を避けて板を装着して今度は尾根筋を降りる。ここの稜線は自然林の疎林が広がりまさしく
ツリーランである。鈴鹿の藪とは訳がちゃうのです。
木々の間をスイスイとすべりおりると白くうねった雪面に太陽の光があたりそれは綺麗な空間が
ひろがった。幸せ一杯な気分でコルに降り立った。
コルには例のトレースが一杯あった。彼らは尾根沿いに登り尾根沿いに下ったようだ。
我々はここから1596ｍ分岐を目指してまたシール登行を続ける。
一時間弱で分岐に到着するが、いつの間にか別山方面はすでに白いガスに包まれ始めてきた。
天気予報では午後から崩れる予報だったのでこちらも時間の問題だろう。天狗山への往復は
1時間だが、悪天につかまる前に下りたいので天気のいいうちに昼食とすることにしよう。
あつあつの揚げ豆腐うどんを食べながら景色も満喫したあとここからの尾根を降りる。
いくつかの小さなアップダウンのあるこの尾根は上部の樹相もやはり綺麗である。またもや
ツリーランを続けて緩やかに高度を下げてゆく。
ただし、少し尾根筋が複雑で結構ルーファイが難しい。ＧＰＳで慎重に見極めながら1050ｍ
までおりたところで地図にはない林道状にでた。 予定では尾根から一気に高度を落として
朝日添川林道に下りる予定としていたが、なんとなくそのまま林道を降りてしまった。結局
この林道は 牧川沿いの林道が尾根まで上がっていたのであった。最後、川沿いの林道を
こぎながら戻ったが結局通り周りとなってしまった。ここは予定とおり1050m付近の尾根から
通して降りるべきであった。
ま、それでも山の中では人一人出会わないとても静かな山行ができた、
そして綺麗な林の中を滑る幸せをしみじみと味わった一日でした。
標高1200ｍ付近からみる 芦倉山南面
登るにつれ白い世界が広がってくる
振り返ればスカイラインも綺麗
芦倉山山頂・薙刀方面
芦倉山山頂・別山方面はまだまだ冬景色
1360m鞍部の疎林
1596m分岐で石徹白の山々を望みながらランチタイム
稜線途中は綺麗な林が続く
白山中居神社P 5:30 (730mh)
林道出発点 5:50
保川左岸点 7:23
林道終点1250m 7:56
1625m稜線 9:10
芦倉山山頂 9:30/9:50 (1725mh)
鞍部1360m 10:20
1596m分岐 11:10（昼食）12:35
林道／稜線分岐13:25
牧川林道分岐 13:40
林道出発点 14:00
白山中居神社P 14:20
距離：18km
