白倉岳西尾根



仕事が忙しくてもう2週間も山に入っておらず、おまけに麓の春の様な
天気に包まれて、山に雪があることすら忘れてしまいそうだった。
この週末の天気予報を見ると土曜日が好天の一日の様である。
頭が回らず、なかなか行く先が決められないのでいつものように
渋いマッチャンセレクトに任せることにした。

決まった行く先は 「白倉岳西尾根」金糞岳の西に見える山である。
アプローチは木之本側の乙高山の北の尾根である。

現地に行くまで雪があるかどうか不安であったが、さすが多雪の年である。
まだまだ下にも雪があった。

今日のコースは片道約9km、途中いくつものアップダウンがあるので
だいぶ時間がかかるとみて、朝の6時過ぎに出発した。

最初からいきなりの急登で尾根に取り付く。尾根筋は所々雪が切れていて
雪を繋ぎながら登っていった。
480mのピークから一旦少し下がって登り返すと523mの稜線分岐に
ついた。ここからは乙高山への夏道があるようで所々木に赤マークがある。
920mの乙高山分岐までは左側が植林、右側が広葉樹林となった気持ちの良い尾根が続いている。

ここに来てようやく遙か彼方に真っ白な白倉岳が見えてきた。
うーむ、かなり遠くである。おまけにここから先はアップダウンが続く尾根なのだ。

ここから先は当面1103mピークを目指してゆくがそれまで10回ほどのアップダウンを繰り返しながら登ってゆく。

右手から夏道のある尾根が合流してきた所が1103mピークである。
ここまでですでに5時間すぎた、ちゃたろうの足はかなり疲労感がでてきたが、
目の前で白倉山がおいでおいでと誘っているのでここはがんばっていくしかあるまい。

ここから山頂までの尾根は真っ白な稜線が続くとてもきれいな稜線だった。
右手には金糞山から伊吹山、そして後方には琵琶湖が広がりとてもすばらしい稜線だ。
頂上が目の前に迫ってくると最後は無木立の尾根となった。頂上の直下はすごい雪庇が
張り出している。その先は白い稜線がうねって金糞山へ連なっていた。

ここが滋賀県の山?って思うほどのすばらしい光景に気持ちよく歩みを進めたいところであったが、すでにちゃたろうの足はパンプアップ状態・・。マッチャンに先頭を譲ると
あっという間に引き離され、エベレストに登るかの様な牛歩で一歩一歩山頂を目指した。
頂上に着いたかと思いきやホントの頂上はもう少しさきで、涙ながらに最後の力を振り絞る。

頂上に着くとそこはまさにすばらしい光景が広がっていました。
360度遮る物なく、白山を初めとする奥美濃の山が幾重にも広がり、後方には琵琶湖が
光るすばらしい場所でした。 へろへろにくたびれましたがおでんを食べお昼寝をすると
ようやく力が回復してきました。

ここから金糞岳は目と鼻の先で40分もあれば行けそうですが、往復となると1時間半は
かかるでしょう。あっさりとあきらめ帰ることにします。

頂上稜線のめちゃめちゃ気持ちよい斜面を滑った後はまたアップダウンを繰り返して
帰らねばなりません。 ここはウロコの本領発揮どころ。ちゃたろうはシール無しで
戻ってゆきました。


静かな渋ーいコースがお好きな方にはぴったりのコースです。

6:15 駐車地発(160m)
7:50 稜線分岐(520m)
9:20 乙高山分岐(920M)
11:15 1103ピーク
12:00 白倉岳 (昼食)13:20
13:50 1130ピーク
15:05 乙高山分岐
15:50 稜線分岐
16;45 駐車地着

沿面距離 18.7km(往復)


乙高山分岐から望む白倉山(遠い・・)


(頂上目前の稜線を行く)


(白倉岳頂上直下)


(頂上から金糞を望む)


(1103ピークへの帰路)


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ブンゲン 西尾根

1月の降雪もようやく一段落。
仕事の方は相変わらず忙しく土曜日に恨めしく仕事をしたあと日曜日は山に向かう。
今回もマッチャンセレクトの「ブンゲン西尾根」だ。

現地に行ってみると手前の集落からすごい積雪である。皆さん雪下ろしで大変そうです。
車をスキー場手前の広くなった車道脇に止めて出発。
しかし除雪で雪壁ができているのでいきなり壁登りです。
その脇をスキー場に向かう車が不思議な顔でこちらを見ていくのが恥ずかしいです・・。

最初は杉林の急登であるがそれを登り切ると自然林に変わった。
それから先は、気持ちの良い自然林の林の中を緩やかに登ってゆく。
途中に少しのアップダウンもあるが高低差はたいしたことなく
快適な登行が続く。

右手の方に稜線が見えてきたらブンゲンはもう目の前だった。
真っ白な稜線を少し歩いたら、ブンゲンの頂上(らしき)所についた。

たぶん標識は雪の下なのであろう。南の方には伊吹山から連なる山並みがきれいに見えていた。

ここから先はスキー場のゲレンデトップを目指して、アップダウンのある稜線をシールのまま
滑ってゆく。
リフトの終点が見えてきたが、ゲレンデの方へは行かずそのまま遠方に見える
もう一つのリフトの方へ向かう。
見た感じでは休止しているリフトの様だ。

稜線はこのあたりかなり複雑に曲がりくねっているので一旦下がって登り返して
休止リフトの終点に到着した。
誰もいないゲレンデの上でのんびりと昼食をとった。
今はスキー場のコースが変わったようでこのゲレンデは使われておらず
リフトの音楽も聞こえない静かなお昼を過ごすことができた。

昼食の後は、そのまま使われていないゲレンデのコースを使って滑ってゆく。
いきなり人混みが見え始めたらゲレンデに飛び出た。


久しぶりに晴れた週末とあってか、スキー場はとても多くの人でにぎわっていた。
一瞬、滑っている人が誰も荷物を担いでいないのが不思議に感じたが、ここはスキー場。当たり前である。
つるつるとよく滑るゲレンデを右往左往しながらあっという間にボトムについた。
久しぶりのゲレンデもおもしろかったが、やはり自然の中でのんびり滑る方が楽しいね。

このコース、登りやすくてラッセルが無ければ早く頂上に到達できるので
山スキー初心者にはおすすめのコースになりそうです。

6:50 駐車地発
9:25 ブンゲン
9:47 リフト終点
10:15 廃止リフト終点(昼食)11:38
11:55 スキー場ゲレンデボトム
12:15 駐車地

(沿面距離 9.6km)
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