円空仏

先だってマッチャンの実家に帰った際近くにある荒子観音に行ってみた。
荒子観音には国宝の多宝塔があるのだが、そのほかにも円空作の仁王さんもあったのでした。
(国宝の多宝塔)

 (円空作の仁王さん)
普通お寺の門に構えている仁王さんというと怖い顔面の物が多いのですが、円空さんのそれは全然違っていて何かファニーでマンガチックな顔でして、仏像に抱くイメージとはまた違う味わいなのでした。 

(普通の仁王さん)
円空さんは350年前の人なのですが、今見てもかなり異質なその仏像が、350年前の人々にはどのように受けいられたのか(はたまた受け入れられなかったのか)そこら辺はちと気になる所ですね。
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ヒューレットパッカード電卓GET(hp33s)

今日は年の瀬30日でありますが、なぜか今日も休めずに、未だに仕事場で、ちょこちょことしているわけなのであります。
私の仕事では計算をすることが多いのですが、最近では電卓なぞ使わずエクセルなんかでシャーッとすることが結構おおいのであります。とはいえ、やはり常にPCの前に居るわけでありませんので電卓でちょこまかとたたく場合も未だにあります。
 電卓に関してましては私の場合少しこだわりがありまして、やはりHP(ヒューレットパッカード)の電卓で無いとよろしくないのです。 少し前まで就職した時に買ったHPの電卓を20年近く使い続けていたのですが、ある拍子に落としてしまい調子が悪くなってしまいました。探しまわりましたが、日本には無く、結局インターネットで米国から入手することが出来ました。

実はこのHPの電卓は「普通の電卓」とは、ちと入力方法が違います。”逆ポーランド法”などというたいそうな名前のついた入力方法で、例えば普通の電卓で、「1+2=3」と出したい場合なら、式の通りにキーをたたくのですが、HPの電卓の場合には、「1(enterキー)2+」とたたくと「3」が出てくる具合なのであります。このような方法で、実はカッコ付きの式なんかの場合でも、普通の電卓の様にカッコを使って入力することは一切ありません。というわけで普通の人にはかなりマカ不思議な入力をする電卓なのであります。 ですから、普通の人に渡すと絶対に計算が出来ない電卓なのです。

しかしながら一見厄介そうに見えるこの電卓ですが、実際に使ってみるとメチャメチャ使い易い電卓でして、言葉では説明しにくいですが、一度この電卓になれてしまったら二度と普通の電卓には戻れないという素晴らしい魅力を持っています。
 そして又、電卓のキータッチも国産電卓みたいなフニャフニャでなく、一個一個がカチッカチッと押せる高級なキータッチなのです。

20年前には1万円ほどしたのですが、今回の最新の廉価モデルは約60ドル程度でして、非常のお安く使い易い電卓が購入できたということで、とってもうれしいのです。 

(でもこの話題についていける人は100人に一人いるかいないかでしょう・・。もし物好きな人がおられれば、絶対にお奨めします。ヒューレットパッカードの電卓”hp33s”。 そうそう、このモデルからは普通の入力方法にも切り替えで出来るようになりましたので、ものは試しでもいけます)

ちなみに左がHp33s、右は20年前のモデル HC11です。
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鈴鹿南部と第二名神

この間仙ヶ岳に登ったが今、石水渓あたりでは第2名神の工事が着々と進んでいます。2010年頃には開通するようですが、写真の道路は鈴鹿南部の山を貫いて滋賀県側へと抜けています。(写真奥に見えている山が仙ヶ岳)
 とてつもなく高いコンクリート製の道路橋が鈴鹿南部の山の麓にできたのであまりにも風景が一変してしまった訳ですが、これから車が走り出して静かなそれまでの環境も一変してしまうかと思うと、便利さの反面、フト複雑な気持ちになってきますね。
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N46 鈴鹿御所平から仙ヶ岳

クリスマスイブはマッチャんの実家名古屋で過ごそうと計画したので、前日土曜日の山は鈴鹿・仙ヶ岳に決定した。仙ヶ岳に南側からアプローチするコースで御所平経由の道はまだ行ったことがなかった。でもなぜか御所平という名前の響きに惹かれて以前から気になっていたところだ。
 滋賀県から安楽峠に車を止めて、そこから仙ヶ岳を往復する事にした。距離は地図上で14kmほどだ。峠へのアプローチするのはすぐだった。峠には不法投棄防止のカメラが設置されていてなんだかブッソウな気もするがまだ暗い中峠を後にした。
 地図で見ると高低差は無いがアップダウンが細かく続いている。
確かに歩いてみるとひたすら登ったり降りたりの連続だ。右手にはしばらくの間
第2名神高速道路の建設途中の道路が見えている。これが鈴鹿の南部の山を貫いて滋賀県に抜けるのである。

船石というぺたんとした岩を過ぎてから谷に下りて尾根に乗り越すと御所平から通じる尾根筋にでた。 尾根は笹原が広く広がっていて、僕らが行ったときには鹿さんが二匹遊んでいた。
 思ったとおり御所平は素敵なところだった。鈴鹿の南部にこんなに静かで、開けたところがあるとは今まで知らずに損したようなものである。

御所平から仙ヶ岳へは又もやアップダウンでたどり着く。
ひたすらアップダウンを繰り返して往復したが、なかなかに気持ちのよい場所を発見できて満足な山行であった。

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耐震偽装問題は何を変えたか

今年の大きな話題のひとつに耐震偽装問題があった。この問題のおかげ、というかたった一人のしでかした事のおかげで、建築の世界は大きく変わることになってきた。 具体的には建築士法が変わって、それまでの建築士の他に、構造設計と設備設計の専門の建築士を創設したことだ。幸いにも一時期物議をかもした1級建築士の再試験は無くなってほっとしましたけれども、これらの資格創設と共に、講習受講の義務化や、試験制度の見直しが図られるみたいです。
 
そもそもこの問題の本質は、ものづくりをする人の”モラル”を問うたものだと思います。 安い物・経済的な物を作ると言うことは世の中が求めるもののひとつであってそれを追求することは全く問題ないわけですが、安全性をどこまで削るかということが、モラルのレベルだと思うわけです。

安全性もコストには大きく影響します。法的に決められた安全率ギリギリで行くのかそれを幾らかは上回って設計するかは設計者の腕ひとつにかかっています。
普通の人なら経済バランスの上で法的安全率を満たせばOKと言うところをねらっていくことでしょう。
 しかし、姉※さんの場合は、その法的安全率の半分などというレベルの設計をしていた訳です。この人の精神構造がどうなっているかは個人的には非常に興味がありますが、「ことによると人が死ぬかも知れない」ということを想像したのかしなかったのかそのあたりを知りたいです。
 
設計が関与して人の命に関わる事件が今年も色々ありましたが、設計に関わっている僕としても、「設計者のモラルの置き位置」というものを考えされられる年だった様な気がします。
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忘年会

今日は高校の同級生との久方ぶりの忘年会であった。同じ建築系の出身とあって、仕事柄は近い物同士であるが、人それぞれ様々な生き方をそれぞれしているのである。
 結局昼過ぎから飲み始めて、夜の十時まで数軒を梯子しながら延々と飲んでいた。 いよいよ仕事人生も折り返し地点。人それぞれ悩み事や転機を迎えたりしているけれども、会って話している限りは昔のまんまで成長したのかどうか分からない様でもある。
 でも久方ぶりに普段の生活と離れた話題で盛り上がり大いに気持ちの切り替えができた。
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多宝塔色々

お寺回りの興味深い建物で、多重塔(3重・5重の塔)以外の物と言えば、
「多宝塔」がある。多宝塔は下部の屋根の上に球状の漆喰壁がひっついて
その上にまた屋根が有るという非常に凝った作りである。
この屋根と球状の壁との構成がとっても美しくまた惹かれる構造です。
それぞれ微妙に違いが有りますが、僕は石山寺の多宝塔が好きです。



◆国宝:石山寺の多宝塔

◆中山寺の多宝塔

◆壺坂寺の多宝塔
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五重の塔色々

この数年のお寺回りをしていて楽しみのひとつが、それらお寺の建築物を見ることである。 お寺というもの自体、いわば昔は公共建築であり多くの財をつぎ込んで作られている。それらは、建物自体が立派な作りであったり、あるいは特殊なロケーション(島の中、岩壁の中、山の上)だったりして、その時代にかけた労力を考えると凄いなあ~といつも思ってしまいます。

 そういうお寺で構成されている建築物には色々な物が有りますが、やはり目を引くのは”塔”ですね。 塔があるお寺は何とも凛とした感じがあって引き締まって見えます。そしてまた、昔ならランドマークとしての役割も有ったのでしょう。
それら塔もプロポーションは様々でして、細身のすっきりしたものや、屋根の大振りな物まで色んな形があります。今回の四国の旅で僕は、ほっそりとして引き締まった本山寺の五重の塔が気に入りました。


四国70番札所、本山寺の五重の塔

西国28番札所 成相寺の五重の塔
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N45鈴鹿・鎌ヶ岳

一月ぶりに山に行ってきた。11月~12月にかけて野暮用や天気が悪かったりで全く山に行けずであったのだ。年々身辺が忙しくなってきたせいも有るのだが、今年はどうやら山行日数の方も45、6日で終わりそうである。これまで50数日をキープしてきた事からすると、今年は山行日数の少ない年となってしまった。
 
 さて、昨日の山は鎌ヶ岳。今まで登った事の無いコース取りをしてみましょうという事で選んだのが、御在所温泉・三岳寺から湯の峰経由で登る「馬の背尾根」コース。ザレタ砂地の疎林の尾根はなかなかに気持ちよく、葉っぱが全て落ちつくし展望が良くなった尾根を登りましたが、難路かと思いきや案外にも踏み跡もあり、危険な所も無い、良いコースでした。 今になってみると鎌に登るには一番楽しいコースではないかと思いましたね。
 下りに選んだのは「長石尾根」。こちらもずっと尾根沿いの道ですが、馬の背尾根よりさらに踏み後明瞭で、歩きやすい道です。とはいえ、途中からは左手に鈴鹿スカイラインの自動車道が見え隠れしていたり、少々樹木が多かったりして、歩くには馬の背尾根の方が楽しいです。
 そんなことで、登り2時間半下り1時間少々と、ほんのちょっとしたハイキングで久しぶりの山登りを終えましたが、やっぱり山の中を歩くのは気持ちいいなあと再認識しました。
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暖冬か?

12月も第1週を過ぎたがいまだに、ここ滋賀では雪が来る気配が無い。
昨年の年末には鈴鹿の霊山で山スキーが出来たというのに今年は大違いである。
というわけで、今ひとつ山スキーモードにも入れず、板もメンテナンスがされ無いままなのである。
この様子では、たぶん年明けまで出動出来る場所は無いだろう。

フト思い返してみると子供の頃の冬はきちんと「寒かった」。
まあ、家の造りが今とは違っていたせいが有るのかも知れませんが、
こたつ+ストーブ+炭を入れた火鉢 なんて暖房で過ごしていて、
夜寝るときなんかは、布団に頭から潜り込んで寝ていたからなあ・・。

それに比べると最近は全然寒く無くて、季節感がだんだん喪失されつつあるような気がします。
夏は暑く、冬が寒いからこそ四季をしっかり感じられて、それが今の日本人の
季節感をつくってきたのだけれども、家もぬくぬくとして、実際の環境も穏やかな
ところで育っている今の子供たちには今まで日本人が持っていた「季節感」ってのが作られるのだろうか・・?


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