ちゃたろう山日記+

山の日記や日々のたわごと

山スキーの強力アイテム:ピック付きストックの評価

2011年05月24日 | 山関係
今シーズンから使用し始めたピック付きストック。
ワンシーズン使ってみて、とても良かったと感じたので今回はその評価を。

山スキーの登りではよくヤバそうな斜面が出てきますが、そんなときにこいつを雪面に刺すだけで、
滑落の恐怖から劇的に解放してくれます。ただのストックだと、ストックの先がつるっと滑ったり
滑落したときに止められるだろうかという怖さをどうしても感じてしまうのですが、

このピック付きストックだとホントに心にゆとりを持たせてくれます。
ピッケルを別に持参する必要も無く、当然ピッケルとストックを持ち直す必要もない。
そしていざという時にすぐに刺して体を安定させることができる。
つぼ足に切り替えたときでも、アックスの様に突き刺して雪壁の登下降をこなすことができます。

今年買ったのは、ブラックダイアモンドと、グリベルの2種類。
結果から行くと、ブラックダイアモンドの方に軍配が上がるでしょうか?


◆ブラックダイアモンド
◎軽い
◎ピックの途中が90°に曲がっていて、柔らかい雪でも安定する。




×ストックバスケットが今ひとつ堅く、雪にフィットしにくい



◆グリベル
◎バスケットが角度自在に曲がって雪面にフィット


○ピックが収納式になっていて怪我をする危険性が低い



ここのダイアルを回してロック・ロック解除します

×重い(頭が重い)、大きい
×一番短くした時にロックできない


いずれのストックも、販売数が限られている為に、早く入手しないと買えないですが、
使ってみる価値は有りと思います。

富士山・須走口

2011年05月18日 | 登山記録
5/15(日) 富士山へ。
例年なら六月かかりに出かけるのであるが、少し早めの出動となった。
前夜須走口へ向かうと、すでに駐車場にはスキーと見られる20台近くの車が来ていた。

翌朝、日の出前に歩き出す。今回は夏道をたどらず、ブル道沿いに登ることとした。


歩き出して1時間ほどで雪が現れた。ここからはアイゼンに履き替え登って行く。
上を見ると、頂上が遙か彼方に見えるが、いつものようにじんわりじんわりと登って行く。


上部に行くにつれ雪は少し堅くなり、アイゼンをしっかり掛けながら着実に登って行くと・・
あれ?いつの間にか先客が登っている?・・・どうやら吉田口からの登山者の様だ。


山頂へは5時間半少しで到着。
空は快晴だが、頂上付近は風がびゅんびゅん舞っていて、おはち巡りをする気も起こらず
結局小屋の陰で2時間ほど、続々と登ってくる人たちの様子を見ながら休憩する。



12時前、まだ山頂部はいささかアイシーな感じでは有るが滑り出す。
標高3200m位までは、カカカカッ・・・カカカカッ・・・という感じの雪面なので
ターンの時に絶対にこけないよう、細心の注意を払いながら滑って行く。


3200m付近でようやく気温も上がってきたので上着を脱ぐ。
ここからは快適斜面だ。二人でシャ~シャ~と、かっ飛ばしながら気持ちよい斜面を
ターンを繰り返した。

雪の終了する地点まで、あっという間に到着。「はぁ~気持ちよかった~」と二人安堵の一呼吸。

登山時間5時間半、滑走時間50分ほど。
山スキーはなんと刹那的なものか・・・。でもこの一瞬の快楽がやめられんのですわ。


4:15 須走駐車地発 2000m
5:10 スキー装着地点 2350m
9:55 富士山頂(須走)着 11;50 (3710m)
12:40 スキー取外し
13:10 須走駐車地着




御岳(ロープウェイ側より)

2011年05月10日 | 登山記録
5月9日、実は今日もまだ休暇日である。
最後の好天が来そうなので 御岳へと向かう。
今年から御岳ロープウェイスキー場は休止中なので
静かな山が楽しめるだろうと思った。

駐車地の中の湯へはロープウェイスキー場の林道経由で向かった。
(帰りに確認したら、普通に屋敷野集落から来れた)
駐車地には先着の車一台のみ。
早速支度をしていると一台の車が・・・。
何となく気配を感じたが、やはり兎夢さんであった

中の湯(1820m)から登山道沿いに登って行くと、標高2040m付近で雪は完全に
つながり、板に履き替えて登って行くことができた。

ここからも登山道沿いに樹林帯の中を登り、金剛堂からは尾根伝いに登る。
右を見ると兎夢さんが沢沿いに登ってきた。

最後の2900m付近当たりから若干雪は堅くなってきたが、スキーでまだ登れる
状態であった。
稜線に出ると強い風とアイシーな雪面となっていて、風にあおられながら最後の頂上を
目指した。 頂上で先行のお二方そして兎夢さんとお話しして昼食休憩をとるが
いかんせん風が強くていつものようなのんびり休憩はとれなかった。
少し雲が出始めたが視界がとても良く、遠く富士山までお目見えだ。

さてお楽しみのスキーだ。頂上稜線はいつもの通りのスケート場。
そこからドロップして行き、覚明堂から左に逃げると、最高のバーンが待っていた。

ちょうど程よい、つるんとしたシャーベーットのバーンを、気持ちよくターンを繰り返した。
八合目の小屋をすぎて樹林帯も苦無く滑り降り、最後は少しの歩きで中の湯についた。
スッキリした滑りができて、GWの締めとしては最高の日となった。



中の湯 6:40
金剛堂 8:30
御岳山頂 10:00 - 11:10
中ノ湯 12:15

2011GW スキーツアー

2011年05月08日 | 登山記録
今年のゴールデンウィーク。 前半は思ったより天気悪くて苦労しましたが
後半は天気が回復して気分良いスキーツアーができました。


■2011年4月29日 八方尾根(唐松山荘往復);天気 曇り~雪
天気予報に反してリフト終点から曇り気味。 唐松山荘に到着すると強風を伴う風雪となる。
唐松山頂はあっさりとあきらめ、小屋で体を温めた後八方尾根を下るも、ガリガリの雪面と
ホワイトアウトの中怖い目に合いながら兎平まで降りた。苦行の山行でした。


■2011年4月30日 雨飾山P2 ;天気 曇り時々晴れ~雨
雨飾山P2に向かう。駐車場からP2を往復するが、山頂に到着した頃から天気は怪しげに・・。
休憩していると続々と山スキーヤーがやってきてにぎやかな山頂となった。
降り始めるとぽつりぽつりと雨粒が・・・。
天気予報では晴れマークだったのに、見事に裏切られた週末となった。


■2011年5月2日 = お仕事 =

■2011年5月3日 苗場山 ;天気 晴れ

秋山郷から苗場山を往復。林道は3合目まであいておらず、標高1000m付近から登り始める。
3合目からの登りは夏道登山道を外れて登った為、途中で壁登りをする羽目に・・。
山頂台地に登りつくと新鮮な景色が目の前に広がった。


■2011年5月4日 平標山 ;天気 晴れ
当初ヤカイ沢を登ろうと思っていたが、現地に到着してみると雪はなし・・。
結局平元新道を往復。  平標山から仙の倉山へ行こうと思っていたが稜線は雪が消えており
スキー靴での往復はめげたので途中でパスして、手前の綺麗な斜面を降りて遊ぶ。
平標山の家から林道に降りるまでの間の雪も切れ切れで苦労した。


■2011年5月5日 至仏山 ;天気 晴れ
本当は尾瀬笠ヶ岳を狙っていたのだが、駐車地が見あたらずあきらめ至仏山に転進する。
鳩待峠から至仏山へ登って1本滑り降りて遊ぶ。
帰りは山の鼻を滑って尾瀬沼へおり小屋の前でのんびりと休憩した。


■2011年5月6日 昼闇山(ヒルクラ) ;天気 晴れ
焼山温泉から昼闇谷を経由して昼闇山へ。 雪もだいぶ解けてきていて、林道途中からようやく雪が出だした。
850m付近から昼闇谷へ降り、デブリランドを通って1000m付近で尾根に取り付く。
頂上稜線にでると、頂上直下は恐ろしげな雪庇の崩壊直前状態&クレバス地帯となっており、一部は雪が無くなり
草付きの登攀となっていたため、安全を期して頂上直前で終了とする。
頂上稜線の一角から滑り降りたが、滑り降りたロケーションはなかなか良さげな感じでした。
また来シーズントライしてみたいものだ。