地震から逃げる為に・・「都市圏活断層図」を活用する



「都市圏活断層図」(三重県関町あたり。赤の点線が「活断層」、薄緑のエリアが「沖積低地」)



今回の災害でいやと言うほど自然の力の大きさを見せつけられて、人間の無力さを
感じずにはいられないのですが、やはり自然に対抗するのではなく、自然と付き合う
しかないのだろう・・。

そこで少なくとも自分でできる地震対策を考えてみると、
「地震が起こる可能性が有るところには家を建てない(土地を買わない)」
考えられる。

ご存じの様に地震に関しては発生パターンが2種類ある。

・太平洋の大陸プレートの沈みこみによる地震。
・活断層による直下型地震。

このうち直下型地震につながる活断層については、阪神大震災以降だいぶ調査が
行われていて、今国土地理院では「都市圏活断層図」が作成されつつあり、それがウェブ上にアップされている。

これは25000分の1の地図に活断層の位置をプロットしたものなので、数十mレベルの
ピンポイント的に危険な場所が分かるようになっている。

残念ながらまだ全国すべてを網羅できていないが、もしこの地図に自分の家を建てようとする
所が該当するなら あらかじめこの地図をみて活断層や危険な土質の上を避ける事で大きな
リスクアセスメントとなる。

活断層に関しては少なくとも真上は避け、それより左右数十m以上は離れていた方が安心と
言われている。

尚この地図には活断層だけでなく、土質も色分けで記載されている。活断層から離れている場合で
あっても、「沖積低地」や「扇状地」といわれる河川の堆積土で構成
された土地の場合、地震力が増幅される可能性があるので避けた方が無難だろう。

できれば山地(台地)となっている茶系の土質の方が地震に対しては安心だ。

ポイントは
・活断層の近くから避ける
・「沖積低地」や「扇状地」「埋立地」はできるだけ避ける(特に活断層が近くにある場合)

なので、一度自分の近くを調べてみてるのが良いだろう。
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