ネコじゃらし

いつもボクが駅から会社へ歩く3kmの途中に1箇所、古くからの家が建ち並んだ
町並がある。
車一台がやっと通れる路地のあるその区域では、ネコの姿を良く見かけるので
それがひとつの楽しみでもある。

 昨日の夜も急ぎ足で駅へ向かって歩いているとその路地辺りで一匹の猫が
いることに気が付いた。ハッとして思わず足を止めた。

ここで取るべき行動は、「まずは低姿勢」である。人間「低姿勢」が肝心なのだ。
しゃがみ込んで相手に威圧感を与えないようにしたうえで、さりげなくネコに向かって腕を
突き出し、人差し指と親指をスリスリしながら「チチッ」とか「ニャン・・」
とかささやくのである。

ここで会話が成立して、こ奴は大丈夫であるなと見られると、にゃんた君は
近づいてくるのである。が、それからが実は「詰め」なのである。
ここで、あせって相手を触りにかかると、ちょっとひるんで指先10cmから
近づかず、場合によっては逃げられてしまうのである。 

指先に近づいて来たと見ても、こちらはじっとして動いてはいけません。
出来れば人差し指だけ上下にフラフラさせて、にゃんた君の頭を掻きたそうに
していると、何となくそれにつられてやってくるのです。

このステップをうまくクリアすると、ようやく相手と私の心が通じ合いまして
頭をスリスリとすることが出来るのです。

昨日はこうして久しぶりにネコの頭をなでてやることに成功しました。
相手も満足そうにしていたので、さらに必殺”ネコのツボ”マッサージ
してやろうかと思ったのですが、二人の間を切り裂くように、その狭い路地に
車が入ってきたので、ジ・エンドとなってしまいました。

ああ、残念。


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