2015/5/3 北八甲田・睡蓮沼~小岳

◆2015/5/3   北八甲田・睡蓮沼~小岳






昨日櫛ヶ峰から降りた後、次に予定していた箒場袋のコースの下見に
行く。前回来た時には回りは雪一面だったのだが今年は雪の雰囲気すら
ない。ちょうど登山口のバス停で降りてきたスキーヤーが居たので
状況を聞いてみると下はブッシュ漕ぎらしく「やめといたほうが良いですよ」
とのアドバイスをいただく。ここは登山口の標高が低すぎるのだ。結局色々
悩んだ末、南斜面がきれいに見えていた小岳を睡蓮沼から目指すことにした。


翌日朝、睡蓮沼から出発。ずっとコース沿いにゆくと滑る斜面の状況が
わからないため、コース途中から小岳南面を目指して登ってゆく。
八甲田のスキーコース図をみると部分的に危険箇所との表示があり、
ガスたまりの危険があるためそこは通らないよう慎重にコース取りをする。
尾根筋は林が露出していてブッシュ状となっている所もあるため、
できるだけ空いていて雪がきちんとつながっている所を確認しつつ登る。

うまく林をかわして雪の斜面の一角にでた。ここが小岳南斜面だ。
ここからは雪の斜面をひたすら登るが、近づくにつれ上部がだんだんと
急になっているのがわかってきた。いよいよ頂上直下の斜面に来たが斜度は
40度程度はあろうか?スキーでは無理なのでアイゼンに切り替え、BDウィペットの
ピックを雪面に刺しながら慎重に登っていく。
この斜度で頂上からの滑降でターンを失敗すると滑落する危険があるため
アイゼンでの下り直しも考え深くステップを刻みながら登っていった。

危険な斜度は一部分だけだったが、なんだか久しぶりのアイゼン&ピックワークで
緊張した。心の中に岩木山のガイドの言葉「できないことはするな!」がよみがえってきた。

急斜面を登り終えるとほとんど頂上であったが、目の前にはブッシュが立ちはだかっていた。
偵察で頂上まで行けるとわかったのでザックを担いで木を踏み越えブッシュを抜けると
頂上雪面にでた。ふ~やれやれ。今年は大変だ。

小岳の頂上にとりあえずゆくが、風も強く雪も無いためそそくさと頂上を後にし
少し下がった展望のある雪面で休憩とした。
目の前にはこのまえ登った大岳も見え八甲田山の山並みを眺めて今日ものんびりと
昼食をとる。 こちらに来て4日間とも晴れ続きでうれしい。
(何せ2年前は1週間雨続きだったのでね)

帰路は頂上直下を避け、少し下がった所から巻いてゆけば何とかなりそうだとわかった
ので安全第一でそちらのルートをとることにした。
この斜面も期待に違わない楽しい斜面でそのまま下に向いて滑って降りたくなるが
睡蓮沼に帰れなくなるので途中からトラバースして来たルートへ軌道修正する。

・・が、斜度が緩くなると今日もスキーの滑りが悪い事に気づく。
また、シールトラブルか?? おかしいなあ~昨日糊はしっかり揮発油で落として
今日もシールはすぐに外したはずなのに・・・?

なぜこのような現象が再発するのかわからないままに、今日も緩斜面を苦労して
睡蓮沼に着いた。(後日スキー板裏のへばりつきはやはり松ヤニであることが判明)
今日でスキーを4日間していったん終了。

これで八甲田は終了。明日は天気も崩れそうなので移動日。
滋賀へ戻りつつ山旅を続けることにしよう。

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◆2015年5月3日 睡蓮沼~小岳

6:00 睡蓮沼駐車地発 (1000m) 
8:22 小岳山頂(昼食)9:40
10:45 睡蓮沼

    →移動→ 一関市へ
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睡蓮沼の展望台からスタート         途中は、林をさけつつルートを探る

  
小岳山頂にも雪は無し            左上に見える急斜面を逃げて横からエントリー


睡蓮沼に帰る頃には多くの観光客が・・
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (湖南オヤジ)
2015-05-09 00:16:43
4日間も晴れなんて・・・いいですね!
八甲田、一度行って見たいのですが、遠いですね~。高校の同窓生が青森に在住で冬になるとテレマークのレポをFBにアップするので嫉妬しています。
 
 
 
RE (ちゃたろう)
2015-05-09 06:26:08
八甲田、滋賀から1250kmはやはり遠いですねえ~。結局今回のツアーで3000kmの旅になりました。
 でも八甲田の雪はGWでは当たりはずれが多いので
4月ごろがベストでしょうかね。
 
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