ちゃたろう山日記+

山の日記や日々のたわごと

2020年8月9日~8月17日 北海道山行ツアー 

2020年09月09日 | 登山記録
020年8月9日~8月17日 北海道山行ツアー 

【羊蹄山】【上富良野岳】【十勝岳】【大雪山】【夕張岳・樽前山】

■行程
8/9(日)23:30 敦賀港発 
8/10(月)20:30 苫小牧東港着- 21:00苫小牧ルートイン泊
8/11(火)【羊蹄山】   馬狩登山口 ⇔ 羊蹄山往復 ⇒富良野移動
お鉢巡り予定であったが強風のため中止 (天気:ガス~強風)
8/12(水)【上富良野岳】 十勝岳温泉 ⇔ 上富良野岳往復 ⇒富良野泊
十勝岳への往復予定も、稜線強風のため上富良野岳にて撤退。(天気:ガス~超強風)
8/13(木)【十勝岳】   望岳台 ⇔ 十勝岳往復     ⇒富良野泊
美瑛岳周回の予定も、稜線強風のため十勝岳往復とする。  (天気:ガス~超強風)
8/14(金)【大雪山】   旭岳RW ⇒旭岳 ⇒北海岳 ⇒黒岳 
⇒ 北鎮岳分岐 ⇒中岳 ⇒裾合平 ⇒旭岳RW ⇒富良野泊
好天のため黒岳まで周回  (天気:快晴~曇り)
8/15(土) 天気不良のため、ドライブ。富良野~南富良野~十勝~日高~室蘭~苫小牧泊
8/16(日)【夕張岳・樽前山】 大夕張コースより、冷水コース ⇒夕張岳 ⇒馬の背コース 
⇒ 夕張 ⇒樽前山移動・七合目駐車場 ⇔樽前山往復 (天気:曇り時々晴~夕方晴れ)
23:30 苫小牧東港発
8/17(月) 20:30 敦賀港着


■記録

●8/11(火)【羊蹄山】
馬狩登山口6:00 ⇒ 9:10頂上稜線 10:00羊蹄山10:05  ⇒馬狩登山口13:15
(天気:ガス~強風)

羊蹄山のメジャーコースである馬狩登山口より登山。
朝から曇り空の中樹林帯を登ってゆく。
稜線に近づくにつれ風が徐々に強くなり稜線からは強風となる。岩場交じりの稜線道を風に吹かれながら頂上へ。
天気が良ければお鉢巡りを予定していたが、強風で展望もないため、頂上より即下山した。

●8/12(水)【上富良野岳】
十勝岳温泉5:55 ⇒ 上富良野岳 ⇒十勝岳温泉

天気予報では晴れ予測だったので、十勝岳温泉から上富良野岳を経て十勝岳を往復する予定で出かけた。
十勝岳温泉からしばらく林道を歩いて安政火口分岐を経て富良野岳への分岐で左手にとる。
歩き始めて少しガスが薄くなってきたのでこのまま良くなってゆくかと思いきやガスは逆に益々濃くなってゆく。
稜線に出ると強風が吹きすさぶ状況となる。上ホロカメットク山の避難小屋まで行って様子見かとも思ったが、
雨交じりの強風で体温も低下するため撤退することとした。

十勝岳温泉に降りたのち、十勝岳リベンジのため望岳台を確認しに行き、その後美瑛湖を見学し美瑛の丘を
観光し富良野に戻る。




●8/13(木)【十勝岳】
望岳台 ⇒ 十勝岳 ⇒望岳台

天気予報では晴れ予測だったので、リベンジを目指して十勝岳へ。望岳台から十勝岳に登り、あわよくば
美瑛岳を周回する予定であった。が今日も歩き始めとともにガスと風が出始めてきた。

富士山のような火山礫の登山道を歩いて十勝岳を目指す。ガスガスで風景も見えずどこを歩いているのか
わからないまま上を目指す。昭和噴火口や前十勝の噴火口群脇の傾斜が緩んだ登山道を歩いている頃より
風はますます強くなり、降りてきた人に聞くと頂上では体を45度ほど傾けてバランスが取れる程だそうだ。

これで3日目のガスの中の登山であるが、仕方あるまい。頂上に到着すると相変わらず強風であったが、
少し風を避けられる岩陰に体を隠して少し休ませ、すぐに山を下りた。
急いで降りると下の方はまだガスが薄く、十勝岳避難小屋で一息ついて昼食休憩とした。
小屋で一緒になった方にこの辺りの山の情報を色々教えてもらった後一足で望岳台へ戻った。



●8/14(金)【大雪山】
旭岳RW6:45 ⇒8:00旭岳 ⇒9:35北海岳 ⇒10:40黒岳10:55 ⇒ 北鎮岳分岐11:55
⇒中岳12:05 ⇒裾合平 ⇒旭岳RW14:15 ⇒富良野泊

天気予報では午前勝負の様相であるので、ここは百名山である大雪・旭岳にサクッと登っておこうと
前夜に決めた。6時半始発のRWに間に合わすべく4時半にホテルを出発することとする。起きた時周辺の空は
例のごとく曇り空であったが、旭岳ロープウェイのライブカメラを見て快晴の空に目を疑った。
思わず日付と時刻を再確認するとまぎれもなく今は晴れているのだ。 期待を胸に現地へ急ぎ、6時過ぎに駐車場到着。

予定通り始発のRWに乗り山頂駅へ。 これまで3日間のガスガスが嘘のように晴れた気持ちの良い日で気持ちよく
登ってゆく。まっちゃんはビシバシと飛ばしてすぐに始発組の先頭に立った。登り一辺倒の斜面を登り上げ一番乗りで
だれもいない頂上に立つと、これまで見ることのできなかった十勝の山並みや夕張~芦別の山脈が見渡せ心から晴れ晴れ
した気分となった。計画ではコースタイムの加減上この先中岳分岐まで行って裾合平をへて戻る予定であったが、
歩き出してすぐに雄大な大雪の光景に目を奪われた。どこかで見たことにのあるようなこの雄大さ・・
それは北アルプスの雲ノ平や五色平のような広くなだらかな平の光景、あるいは小さな峰が近くでいくつも連なるそれは
九重のようでもあった。 

北アルプスの稜線歩きをしているかのような雰囲気にすっかり気をよくして、とりあえず北海岳まで行ってその先の予定を
決めようと歩き出す。右へ行けば白雲岳のピストン。まっすぐ行けば黒岳に行ってピストンもしくは周回か。
マップの時間を見るとどれも結構な時間を要するが、今日この天気を逃したくなく、黒岳を目指し周回することとした。


北海岳から御鉢平の大きな窪地を見ながら一気に高度を下げると、雪渓と川の流れる標高1900mの天国の様な場所となった。
そこから少し登ると黒岳小屋で目の前が黒岳であった。頂上への少しの登りを登ってゆくと人が立ち止まって何か固まっている。
北アルプスならライチョウ遭遇というところだろうが、ここでは何だろうか??と思って近づくと・・。
「キュウ、キュウ・・」という鳴き声が。ナキウサギである。がハイ松と岩ゴロの中で声はすれど姿は見えず。
ライチョウならしばらくすれば見えるのだろうが、ナキウサギさんはどうも見当たらず。仕方ないので頂上を目指す。

頂上到着10時半。RWからここまでコースタイㇺを大幅に短縮して4時間で到着である。しかしコースタイㇺは長い。
そして天気予報では午後から悪くなる予報だ。ここまで来たからにはRWの最終までに戻らねばということと、
天気の悪化予報にいささかのプレッシャーを二人とも感じつつ休憩そこそこに戻りの途についた。
しかし天候は相変わらず良好。体調も申し分ない。黒岳小屋を過ぎてしばらくすると目の前に見えた二人組のトレランパーティーも
抜かして帰路を急いだ。右手に雲の平、左手に御鉢平を見ながら目の前の稜線に上り上げるとそこは北鎮岳の分岐である。

ここまで来てようやく帰りの目途がついて一安心した。中岳の分岐で大雪の山並みを目に刻んでから旭岳北面である
裾合平へ向かって降りて行った。ここは白山の弥陀ヶ原を思わせるようなところで、大雪のあちこちの光景をこれまで行った山の雰囲気と
重ね合わせつつ下山していった。結局RW駅には2時10分に到着と、想定していたより十分早い時刻に到着し、
予想していた登山と異なる満足な一日となった。



●8/15(土)天気不良のため、ドライブ。

 富良野~南富良野~十勝~日高~室蘭~苫小牧泊


朝から天気不良のためドライブ。南富良野にて高倉健さん映画のポッポヤのロケ地の駅を見学。
北海道地方部の少しさびれた街並みと高倉さん映画の雰囲気が重なって、映画をまた見てみたいと感じた。
その後十勝まで移動してゆくとだんだんと空が回復。樽前山にサクッと登るという選択肢も出てきたので
無料の自動車道を飛ばして苫小牧方面に急いで戻る。が山はやはり今一つなので結局室蘭に回って地球岬など見学して苫小牧のホテルへ入った。

●8/16(日)【夕張岳・樽前山】
大夕張駐車場6:55⇒冷水コース ⇒10:10夕張岳11:00 ⇒馬の背コース ⇒駐車場13:25
樽前山7合目駐車場16:45  ⇒17:25樽前山17:45  ⇒駐車場18:20

【夕張岳】
今日は最終日。前日の天気予報では終日快晴の空模様に否が応でも期待が高まった。なにせ北海道に来た時には
この山行すべて全滅かと思われた予報だったからだ。朝起きると苫小牧は曇り空に包まれていたがこの後の回復を
期待して夕張岳の登山口を目指す。夕張の街中からダム湖を過ぎてから16㎞の荒れた林道を登山口まで走る。

昨年今年と自動車のパンクトラブルに見舞われたのでここでトラブっては元も子もないと緊張しながら林道を走って、
ひやひやで登山口に到着。登山口の駐車場ではすでに10台位の車が止まっていて人気がうかがえた。
登りは冷水コースをとる。登り始めてすぐに笹の生い茂る原始林的な雰囲気にクマが出そうな気がして二人でクマ鈴と
時折笛を鳴らしながら登ってゆく。1時間ほどで馬の背コースとの分岐に合わさり少しで展望台についた。
そこから少し行くと湿地帯の始まりだ。僕の好きな高層湿原の中を歩き始めるとガスが次第に上がってきて時おり夕張岳も見えてきた。
1400m付近には大きな湿地帯が広がり気持ちの良いところだ。

ユウバリソウという固有種もあるそうなのだが色形が分からないので手当たりに見た花を写真に収めて登ってゆく。
予定よりも早く約3時間で夕張岳に到着。山頂直下には小さな祠があり夕張岳神社とあった。これまでの登山の無事をお礼して山頂に登る。
山頂はまたもやガスに包まれてきてこれまでの北海道登山モードとなった。小一時間ほど昼食がてら回復を待ったが回復の兆しがなく
仕方ないので頂上を後にした。

展望がないのが残念であったが、登山道の光景に変化のある良い山であった。 帰路は登路と異なり馬の背コースを取り2時間半で下山した。
登山口には夕張ヒュッテがあり小屋番さんが作業をしていたが、今年はコロナの影響でテント泊も宿泊もしていないとのことであった。
小屋の入り口にはクマ目撃情報が日付とともにマーキングしてあり、今年に入ってからも5~6件ほどの遭遇があったようだ。


【樽前山】
夕張岳を下りて帰路夕張の街並みに向かう。15年ほども前仕事で来た所を見てみたかったからだ。町も変わっていてその時の施設も
見当たらなかったが少しなつかしさを感じつつ、また街の寂れ方に心配しつつ街を後にした。
時間を見るとまだ3時頃であり最後のチャンスに樽前山に登れそうである。ということで高速道路を飛ばして苫小牧西に向かい夕方からの
樽前山登山に行くこととした。時間的には7合目駐車場からのピストンしかできないが静かな登山を楽しめそうだ。登山口に到着すると
当然ほとんどが下山組でこれから登る人は見当たらなかった。そそくさと準備をして登り始める。

夕方になりこの辺りはすっかり晴れ上がってきた。樽前山の登山道はまるで富士山の登山道のような感じでもありまっちゃんがグングンと
登って行った。40分ほどで外輪山に出ると目の前に写真でみた樽前山頂上の岩が噴煙を上げてそびえていた。誰もいない東峰頂上に登り
夕方の樽前山を満喫する。北には支笏湖が静かにたたずみ、少し東を見ると何も見えなかった羊蹄山のきれいな姿が見えた。

苫小牧の方をみると広がる海と樹海の広さに北海道の山が感じられた。じっくりと頂上を楽しんだあと夕日が沈む前に頂上をあとにした。

下山の道すがら遠くに目をやるとかすかに大雪や十勝らしき形が見え今回の山旅が懐かしく感じられた。

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