塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

今と昔の実況の違い、スピーディなサッカー

2011-10-02 15:23:07 | 日記
 このパルセイロ対ツエーゲンの試合は水沼貴史氏が解説を担当しましたが、解説も実況
も大変でしょうね。

 実況の方は随分前から資料に目を通して

 「選手名と背番号」
 「クラブの戦績や現在の様子」

 などを事細かく伝えねばなりませんし、何より選手名を覚えても現代サッカーはとにかく

 「スピーディ」な上によく走りますから、選手名が混同してしまいかねますし、映像を
リプレイで振り返っても、正直わかりかねる場面もあります。

 選手が多様な髪型で登場し、カラフルなスパイクを着用していても、目が追いつきません
し、更に

 「言葉」

 を加えねばならない実況の方の苦労は、僕たち以上でしょう。

 今でも

 「ダイヤモンド・サッカー」

 の金子勝彦、岡野俊一郎、両氏の解説を懐かしむ声が聞こえてきますが、昔は今のように
奇抜な髪型の選手は少なく、スパイクも黒一色でした。

 画面上で選手を

 「容貌」

 で見分けることは、今以上に困難だったはずですし、資料を揃えるのも一苦労だったはず
です。

 ではどうしておふたりの実況が皆の心を捉えたのか考えると、当然ふたりの

 「生まれ持った声の資質」
 「ふたりの絶妙な声の掛け合い、間の取り方」

 もあるでしょうが、サッカーの展開そのものが今よりも緩やかだったのでしょう。

 60、70年代はプレスの概念が無く、選手がボールを保持できる時間が長かった為、
実況も焦らずに済んだのでしょう。

 ですから金子、岡野両氏も慌てることなく話ができたのだと、僕は推測します。

 スピーディな現代サッカーは、実況と解説の人間にとって酷な代物なのかもしれません。
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