塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

優勝の背後に見えるもの

2021-11-18 20:24:29 | 日記
 今季のヤマザキ・ルヴァンカップの覇者は名古屋グランパスエイトです。

 思い返しますと、対戦したセレッソ大阪は今季、そのセレッソ大阪から加入した柿谷曜一朗が育ったクラブでした。

 育み2014年ブラジル・ワールドカップ出場を果たした要因となったクラブと、優勝トロフィーをかけて対戦することは、柿谷に大きな葛藤をもたらしたのでしょうか。

 当然表情にはその胸中を明かすことはありませんが。

 優勝を目指して移籍した瞬間、古巣が優勝する、強豪に返り咲く例はいくつもありますが、むしろ移籍先で優勝に遭遇する事例の方がすくないかもしれませんね。

 例えばズラタン・イブラヒモビッチ。

 UEFAチャンピオンズ・リーグ優勝を目指し、インテル・ミラノからFCバルセロナに移籍した2009-10年は、そのインテルが3冠というおまけつきで欧州の頂点に立ちます。

 イブラヒモビッチが敬愛してやまないホゼ・モウリーニョが、敵地ノウ・カンプで1-0で敗れるも総得点数で上回り決勝へ進むことが決まった瞬間

 「人生でもっとも美しい敗戦だ」

 と語ったことは有名ですよね。

 イブラヒモビッチは紛れもなく、ACミランの象徴で彼自身が最も愛するクラブでしょうが、現状欧州王者には手が届かないでしょう。

 エディン・アザルもイブラヒモビッチ同様、チャンピオンズ・リーグ優勝のためにレアル・マドリードに移籍するも、2020-21年王者は彼がかつて在籍したチェルシーでした。

 皮肉にもレアルはそのチェルシーにアザルを移籍させようとしました。

 それだけ古巣と対戦すること、新天地で優勝することは刹那的であり、喜劇的でもあるのかもしれません。
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