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命がある限り希望を持つということ

熊本地震

2016-04-18 14:44:14 | 社会・生活
今回の熊本大分の地震で
被害にあわれた皆様には、心からお見舞いを申し上げますとともに
一日も早く平常の生活ができる日が来ますようにお祈りします。

14日の夜9時過ぎに、ゴミ捨てに下りていたら
今まで聞いたことのない携帯のアラームが鳴りました。
取り出してみたら「緊急地震速報」のメール。
「えっ」と思った瞬間には、もうアパートの建物が揺れていました。

部屋に戻ると、テレビが「熊本で地震」を報じていて
その後も何度も緊急地震速報が流れ、日付が変わる頃には
またかなり強い揺れがきました。

11年前の福岡西方沖地震で
生まれて初めて大きな地震を経験していたので
衝撃は、前回ほどではありませんでしたが
それでも地震は、まったく予知することができないので
いつ、どんなことが起きるのか、ものすごく不安です。
それでも15日は、やや落ち着いたかに見えたのですが
16日の未明に、これも緊急速報とほぼ同時に
もの凄く大きな、長い揺れが起こりました。

ちょうど寝入りばなだった、私もダンナも飛び起きて
テレビをつけると、福岡も佐賀も大分も
九州のほぼ全域が、震度5か震度4で
九州全体が揺れたような地震だったことが分かりました。

その後も、震源が阿蘇へ、さらには大分へと広がっていき
それに伴って、被害に合われる方も激増していきました。

熊本には、古くからの、本当に仲のよい友人がいます。
心配でたまりませんでしたが、やはり電話はつながらず
最初の地震の時には「大丈夫です」という返信が来ました。
その後連絡がないのですが、ご家族のことや家のことで
ものすごく大変な状況ということも考えられるので
ひたすら、友人から連絡が入るのを待ちわびています。

災害、特に地震は、事前に予知することは難しく
起こってからも、私たちにできることは本当に限られています。
今回の地震は、専門家からも「前例がない」「予測ができない」という
言葉が何度も出ました。
昨年の11月に、事故後最初に再稼動を始めた鹿児島の川内原発。
再稼動からひと月も経たない、11月の14日に鹿児島で地震が起きました。

今回の地震は、その鹿児島の地震とも連動しているというお話も出ました。
政治に何を言ってもどうなるものでもないのだということを
私は、東日本大震災と、その今日までの経過を見ていて痛感していますが
それでも「日本は、この狭い国土に、これだけ地震が多発する国だから
原発はだめなのだ」という、とても簡単な理屈が
なぜこの国を動かしている人たちには分からないのだろうと思います。

地震や津波などの自然災害は、人間の能力をはるかに超える巨大な力ですから
「予測できない」「前例がない」「想定外」の事態は幾らでも起きます。
そして、地震は天災ですが、原発事故は人災です。
それが、ものすごくたくさんの人たちの普通の暮らしを犠牲にして
この国が知った、福島原発の事故の教訓ではないのでしょうか。
福島県では、地震から五年を過ぎた今でも
まだ十万人近くの方が避難生活を続けておられます。

けれど地震と違って原発は
止めようと思えば止めることはできるし、止める力を持つ人もいるわけです。
今度こそ、取り返しがつかない事態が再び起きる前に
どうか冷静に、そして慎重に
原発問題を再考していただきたいと心の底から思います。

これを書き終えた後で、「ネットで原発問題に言及すると
「地震を政治利用するな」と激しく叩かれる」という記事を見ました。
私は、原発について、どんな政治的な思想も持っていませんし
こういうブログを書くことで、何かを変えようという野心もないし
ほとんど希望も期待もしていません。

けれど、間接的にせよ、東日本大震災と、福島の原発事故を
リアルタイムで経験したわけですからとにかく「怖い」という思いはあって
それを言葉にしているだけです。
そういう個人の思いが批判されたり、抑圧されるようなことがあるとしたら
それでなくても、あれもタブー、これもタブーという現状で
今の日本は、社会全体が「1984年」というSF小説の古典に描かれたような
薄気味の悪い世界になってきているような気がしますが、どうなのでしょう。



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