昨日は通院日でした。
夜勤明けで生ける屍状態のダンナには
少し早めにお昼ご飯を食べて、寝ていてもらうことにして
涼しくもなったことだし、チャリで行きました。
ダンナと一緒だと、ブックオフでゆっくり本を探し辛いので
1時間くらい早めに行って、本を物色しようとウキウキでした。
第一希望の、伊坂幸太郎さんの「死神の浮力」は残念ながらなくて
それじゃあと探していたら、前に買った「最悪」の
奥田英朗さんの「邪魔」(上・下)が100円コーナーにありました。
それと吉田修一さんの「パレード」をゲット。
予想通り「邪魔」は、ごくごく平凡な主婦や会社員や警察官が
日常のささいな出来事の積み重ねでどんどん壊れていくという
その何とも言えないおぞましさと救いのなさは
こういう話に免疫がない人が読んだら
一発で人間不信になりそうな強烈な代物でした。
奥田さんの初期の作品は
ものすごくリアルに、人間や社会を描いています。
ここまで書けることが凄いです。
「パレード」は、まだ読んでいませんが
「邪魔」よりは、ほんの少しソフトなのではないかと思います。
長年こうして裏側から人間や社会を描いたものに触れていると
たいていのことがあっても絶望しにくくなります。
わりとどんなことでも「ああ、ありだよな」と免疫ができます。
それを容認できるかはともかく想定内のキャパが広がります。
というわけで、最近無性に「本読みたい病」と「映画観たい病」です。
まあ今に始まったことではないのですが。
映画は「ザ・リング」「ミスト」「her/世界でひとつの彼女」
あと、ハリケーンに巻き込まれて空に舞い上がった大量のサメが
落下してきて人間を襲う、というやつ。題名忘れました。
これは前に観た「ピラニア」といい勝負のおバカ映画でした。
いつもの通り、患部の診察でしたが
前回のCTから10ヶ月経つので、CTも撮ってもらいました。
それと「一度、できればご家族も一緒に
緩和ケアの病棟を見学にこられませんか」というお勧めがありました。
相変わらず鎮痛剤が必要になるような痛みはなく
患部からの出血や滲出液の量も、増えもせず減りもせずといった感じですが
体力が少しづつ落ちてきているというのは、体の感覚としてあります。
この時期ですから、夏の暑さのダメージとかもあるのでしょうが。
先生に言うと「まあ、私なんかも年々衰えを感じますから」と
暗に「年のせいもあるかも」的コメントで、つい笑ってしまいます。
緩和ケアでの治療というのは
「治らない」「今以上によくなることはない」というのが大前提で
患者である私も、先生も、そこには暗黙の了解があります。
その上で、私はどうしたいのか
どんなふうに一日一日を生きていきたいのかを
考えてくださる治療だと思います。
もしも私が希望するならば、患部の放射線治療を受けることも可能だし
薬も大体希望通りのものを処方してもらえます。
先生曰く「まあ、気休めですけど」
先生、それを言っちゃあおしめぇよと心の中で突っ込んでいますが。
冗談はともかく、体力が落ちてきている原因として考えられるのが
やはり転移をしている肝臓の患部の変化なので
今回「CTを撮ってみましょうか」ということになりました。
これも先生曰く「肝臓は80%くらいガン細胞が広がっても
何とか働いてくれたりしますから」と、まったく
おどかしているんだか、なぐさめてくれているんだか(笑)
でもこの超越っぷりが、私とは相性抜群で
こちらの望んでいることが、くどくど言わなくても
すっと通じますから、本当にドクター運には恵まれています。
もともと、旅行に行きたいとか○○食べたいとかいう願望は薄いのですが
やっぱり本は読みたい、無性に読みたい。
「あんだけ断舎利したのに、また買うか」という心の葛藤はありましたが
そこは「読みたい」という心の声に従うことにしました。
というわけで「死神の浮力」はアマゾンで入手することにしました。
夜勤明けで生ける屍状態のダンナには
少し早めにお昼ご飯を食べて、寝ていてもらうことにして
涼しくもなったことだし、チャリで行きました。
ダンナと一緒だと、ブックオフでゆっくり本を探し辛いので
1時間くらい早めに行って、本を物色しようとウキウキでした。
第一希望の、伊坂幸太郎さんの「死神の浮力」は残念ながらなくて
それじゃあと探していたら、前に買った「最悪」の
奥田英朗さんの「邪魔」(上・下)が100円コーナーにありました。
それと吉田修一さんの「パレード」をゲット。
予想通り「邪魔」は、ごくごく平凡な主婦や会社員や警察官が
日常のささいな出来事の積み重ねでどんどん壊れていくという
その何とも言えないおぞましさと救いのなさは
こういう話に免疫がない人が読んだら
一発で人間不信になりそうな強烈な代物でした。
奥田さんの初期の作品は
ものすごくリアルに、人間や社会を描いています。
ここまで書けることが凄いです。
「パレード」は、まだ読んでいませんが
「邪魔」よりは、ほんの少しソフトなのではないかと思います。
長年こうして裏側から人間や社会を描いたものに触れていると
たいていのことがあっても絶望しにくくなります。
わりとどんなことでも「ああ、ありだよな」と免疫ができます。
それを容認できるかはともかく想定内のキャパが広がります。
というわけで、最近無性に「本読みたい病」と「映画観たい病」です。
まあ今に始まったことではないのですが。
映画は「ザ・リング」「ミスト」「her/世界でひとつの彼女」
あと、ハリケーンに巻き込まれて空に舞い上がった大量のサメが
落下してきて人間を襲う、というやつ。題名忘れました。
これは前に観た「ピラニア」といい勝負のおバカ映画でした。
いつもの通り、患部の診察でしたが
前回のCTから10ヶ月経つので、CTも撮ってもらいました。
それと「一度、できればご家族も一緒に
緩和ケアの病棟を見学にこられませんか」というお勧めがありました。
相変わらず鎮痛剤が必要になるような痛みはなく
患部からの出血や滲出液の量も、増えもせず減りもせずといった感じですが
体力が少しづつ落ちてきているというのは、体の感覚としてあります。
この時期ですから、夏の暑さのダメージとかもあるのでしょうが。
先生に言うと「まあ、私なんかも年々衰えを感じますから」と
暗に「年のせいもあるかも」的コメントで、つい笑ってしまいます。
緩和ケアでの治療というのは
「治らない」「今以上によくなることはない」というのが大前提で
患者である私も、先生も、そこには暗黙の了解があります。
その上で、私はどうしたいのか
どんなふうに一日一日を生きていきたいのかを
考えてくださる治療だと思います。
もしも私が希望するならば、患部の放射線治療を受けることも可能だし
薬も大体希望通りのものを処方してもらえます。
先生曰く「まあ、気休めですけど」
先生、それを言っちゃあおしめぇよと心の中で突っ込んでいますが。
冗談はともかく、体力が落ちてきている原因として考えられるのが
やはり転移をしている肝臓の患部の変化なので
今回「CTを撮ってみましょうか」ということになりました。
これも先生曰く「肝臓は80%くらいガン細胞が広がっても
何とか働いてくれたりしますから」と、まったく
おどかしているんだか、なぐさめてくれているんだか(笑)
でもこの超越っぷりが、私とは相性抜群で
こちらの望んでいることが、くどくど言わなくても
すっと通じますから、本当にドクター運には恵まれています。
もともと、旅行に行きたいとか○○食べたいとかいう願望は薄いのですが
やっぱり本は読みたい、無性に読みたい。
「あんだけ断舎利したのに、また買うか」という心の葛藤はありましたが
そこは「読みたい」という心の声に従うことにしました。
というわけで「死神の浮力」はアマゾンで入手することにしました。
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