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癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

乳癌の告知(その2)

2014-04-28 08:46:42 | 癌のこと

このブログを書き始めたのは2008年のG.Wの頃でした。
それから山あり谷ありで、そろそろ7年目に入ります。
初めはダンナのギャンブル癖と繰り返す借金に疲れ果てて
「王様の耳はロバの耳」ではないけれど どこにも吐き出しようのない気持ちを吐き出す場所として
ブログを書いていました。

ダンナの借金 を司法書士さんにお願いして任意整理をしてもらい完済できたのが2年前。
その間ずっと考え続けたのが、ギャンブル依存症はこれほど深刻な問題なのに
なぜほとんど有効な 対策がこうじられておらず、広く知られてもいないのかという疑問と怒りでした。

 それで個人の力でできることはほんのわずかですが、最近2年ほどは、
家族のギャンブルの問題で 苦しんでおられる方や
ギャンブル以外でもアルコールや最近ではネットなど様々な依存症のことで
悩んでおられる方のために、少しでも具体的に役に立つ情報を
発信できるようなブログにしよう と心がけてきました。

そして先日私自身のことで、癌を告知されるという大きな変化がありました。
 紹介を受けた総 合病院で、MRIやらCTやらフルコースの検査を受けて
先週の金曜日に家族と一緒に検査の結果を聞 きにいきました。

 左腋のリンパ節とあとは肝臓にそれらしき転移がパラパラ。
癌のステージとしてはⅣ、いちおう末期ということになります。
 ただ腫瘍マーカーの値は正常値であるとか、 患部以外の部分は
健康なので生活は普通にしていいとか、なかなか微妙な判定ではありました。

 現時点では手術はできない、まずは患部を小さくし、転移を防ぐためにと
お医者さんが強く勧められた、というかそれ以外には選択肢がないという風に
言われた効ガン剤治療(それも体が健康な 今のうちに強力なやつをというの
にはちょっとビビりました)については家族全員が反対ということで意見が一致しているので
そこはホッとしています。

 治療が効果をあげる確率はおおよそ30%程度。10人のうち3人のほうに入るか、
ダメな7人のほうに入るかは「やってみなければ分からない」のだということは
説明してくれたのが まだ若い女の先生だったので、漠然とではあるけれど認めていました。
 家族に対しても、とても心 配してくれる友人や職場の人に対しても、こうなるまで放置した
ことについてはまさに土下座でもして謝るしかありません。

 正直に言えば私が積極的な癌治療をしないという選択をしようとしている根底には
依存症の問題や 震災や原発事故を通じて感じ続けた、今の社会を動かしている上層部の人たちに
対する強い不信感や 怒りがあることも事実です。けれどそれが一番大きな動機というわけではありません。

 幸い私の乳癌は患部以外の他の部分はわりに普通です。

超のつく肉体労働だった仕事を辞めてからは体もずいぶん楽になったし、

特に辛い症状も今のところはありません。

ならばその健康な部分を 大切にして、自分がやろうとしていることや

やりたいことをやりながら今日一日を有意義に過ごし ていきたい。

 前にも書きましたが、依存者の家族との生活は、本当に「今日がなにごともなく 平穏に終わった」
という、そういう毎日の積み重ねでした。一年後、三年後、あるいは五年後 を想定することはできません。
それは依存者本人も同じで、今日一日ギャンブルをせず、平穏に 心身ともに健康に過ごせたことが
すなわち回復なのです。

 それで私なりにいろいろ考えた結果改めてこのブログのタイトルを「癌と生きる依存症と生きる」 にしました。
心ある方からは「そんなヤなものとばっかり生きないで、ほらもっとおいしいものを 食べるとか
おしゃれをするとか、楽しい生き方が他にいくらでもあるじゃない」と諭されそうですが
こればかりは持って生まれた自分の性癖というか何というか。

「癌を告知された」と話した時にダンナは最初「自分の責任だ」と言っていましたが 私としては
こうして自分が考えてみてもどうなるものでもないようなことをいっぱい抱え込んで ああでもない
こうでもないとあれこれ考えるせいでいつも頭の中が重たい、それも原因の一 つかなと思えるので
ダンナに責任転嫁をするつもりはありません。

 

 

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