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命がある限り希望を持つということ

福島原発の現状について

2011-04-13 08:52:08 | 社会・生活
昨日ニュースを見ていた限りでは
「レベル7と言ってもチェルノブイリとはまったく違う。
放出された放射能の量もチェルノブイリの10分の1」
というあたりがやたらに強調される論調になっていて
「この期に及んで」というか「相変わらず」というか
「放射能の総量の単位が京(兆の一万倍)という時点で
終ってるだろう」と思わず突っ込みを入れたくなるが
感情論で騒いでもどうなるものでもない。

何とか色々なデータをなるべくまとめて客観的に見れるサイトは
ないものかと検索していたらこんなのがあった。

http://atmc.jp/plant/detail/

主に原子力保安院が発表した資料をもとに
かなり色々なデータが網羅されてグラフ化などもされているので
福島原発の1~4号機の原子炉格納容器の状況を
地震津波発生後から時系列で理解することもできるし
マスコミの発表ではあまりにも断片的で
ものすごく分かりづらいこれまでの流れと
現況を把握することができるのではないかと思う。

例えば各号機の核燃料の露出の数値と割合について

1号機 1.65m ( 27.5% が露出 )
2号機 1.5m (25% が露出)
3号機 2.25m (37.5% が露出 )(4/12現在)

全国の放射能値や各国の放射能の拡散予想なども
ここである程度確認することができる。
個人がそんなことを知ってどうなるものでもないと
いう意見もあるかもしれないが
「水をかけて冷やしてます」という報道で
何となく大丈夫なような思い込みをするのは
ちょっと危ないような気がするのだ。

例えば使用済み燃料プールにしても
3号機については爆発が起きたりして
これまで何度か報道で取り上げられたが
当然1~6号の全ての号機にあるもので
現在の状況は1~4号機の燃料プールの
除熱機能は作動しておらず更に計器の不調で
プール水温は計測できていない。

もとより私たちがこういうデータをみても
「何かまだ安心な状態ではないんだな」くらいの
感想しか持ち得ないが
それでも何となく解決してるように誤解していて
いきなりドカンとくるよりは幾らかはましな気がする。

そんな中「ネット規制法案」なるものが閣議決定されたと
報じられた。

「菅政権は長く問題点が議論されてきたコンピュータ監視法案を
閣議決定した。これは捜査当局が裁判所の捜査令状なしでイン
ターネットのプロバイダに特定利用者の通信記録保全を要請で
きるようにするものだ」

マスコミはあんまり当てにはならないから
今正確な情報を得られるのはむしろネットだ。
もちろんネットの匿名性を利用してのデマやいたずらも多いし
ツイッターやフェイスブックなど新しいツールも増えて
政治の世界にいる人たちがもう全然ついていけないのは分かるが
闇雲に「危険だ。規制をかけろ 」みたいなことになれば
それこそ戦時中と同じ言論統制、独裁主義の闇に他ならない。

国民が真相を何一つ知らされないまま
破滅の道連れにされたというほんの60年ほど前に
行われた愚行をまたぞろ繰り返さないことを
切に祈りたい。