東日本地震によって起こった福島原発事故について
3月16日(水)以降水曜ごとに
「池上彰の学べるニュース」で原発に関する用語や単位
原発や放射能拡散の現状についてかなりわかりやすい解説があった。
ただここでも今のメディアの方向性として
「必要以上に心配しなくてよい」的なまとめ方になるのは
国の意向を受けている以上仕方のないことなのだろう。
番組を見ていて一つ気になる項目があったので調べてみた。
「SPEEDI」(スピーディ)
文部科学省のサイトの原子力安全課原子力防災ネットワークの
ページに詳しい説明があった。
「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI:スピーディ※)
は、原子力発電所などから大量の放射性物質が放出されたり、そのおそれ
があるという緊急事態に、周辺環境における放射性物質の大気中濃度およ
び被ばく線量など環境への影響を、放出源情報、気象条件および地形デー
タを基に迅速に予測するシステムです。
このSPEEDIは、関係府省と関係道府県、オフサイトセンターおよび日本
気象協会とが、原子力安全技術センターに設置された中央情報処理計算機
を中心にネットワークで結ばれていて、関係道府県からの気象観測点デー
タとモニタリングポストからの放射線データ、および日本気象協会からの
GPVデータ、アメダスデータを常時収集し、緊急時に備えています。
万一、原子力発電所などで事故が発生した場合、収集したデータおよび
通報された放出源情報を基に、風速場、放射性物質の大気中濃度および被
ばく線量などの予測計算を行います。これらの結果は、ネットワークを介
して文部科学省、経済産業省、原子力安全委員会、関係道府県およびオフ
サイトセンターに迅速に提供され、防災対策を講じるための重要な情報と
して活用されます」
つまりこのシステムは各地のモニタリングポストの放射線データや気象情報
を収集し、それらの情報をもとに放射性物質の大気中濃度や被爆線量などの
予測計算ができるすぐれものということだ。前に放射生物質の拡散には
風向きが大きく影響すると書いたが、これに加えて雨の影響もある。
原発からかなり離れた場所でも高濃度の放射性物質が検出されたのはつまり
原発での放射性物質の放出時の風や、その後の数日の降雨の状況
によって、原発からかなり離れた一つの場所に高い濃度の放射性物質
がたまったということであるらしい。だから理論的には先のSPEEDIという
システムが説明通りに稼動し、計算された予測データが公開されれば
ピンポイントで被爆を防ぐということができるはずなのだが。
各地のモニタリングポストの放射線値は文科省のHPで公開されているが
SPEEDIの計測データはどこかで公開されているのだろうか。
それとも予測だから公開はできないということなのか。
前出の原子力情報室ではドイツ気象庁による
この数日間の福島第一原発からの放射能拡散の予測が
動画で掲載されている。
http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=1056
3月16日(水)以降水曜ごとに
「池上彰の学べるニュース」で原発に関する用語や単位
原発や放射能拡散の現状についてかなりわかりやすい解説があった。
ただここでも今のメディアの方向性として
「必要以上に心配しなくてよい」的なまとめ方になるのは
国の意向を受けている以上仕方のないことなのだろう。
番組を見ていて一つ気になる項目があったので調べてみた。
「SPEEDI」(スピーディ)
文部科学省のサイトの原子力安全課原子力防災ネットワークの
ページに詳しい説明があった。
「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI:スピーディ※)
は、原子力発電所などから大量の放射性物質が放出されたり、そのおそれ
があるという緊急事態に、周辺環境における放射性物質の大気中濃度およ
び被ばく線量など環境への影響を、放出源情報、気象条件および地形デー
タを基に迅速に予測するシステムです。
このSPEEDIは、関係府省と関係道府県、オフサイトセンターおよび日本
気象協会とが、原子力安全技術センターに設置された中央情報処理計算機
を中心にネットワークで結ばれていて、関係道府県からの気象観測点デー
タとモニタリングポストからの放射線データ、および日本気象協会からの
GPVデータ、アメダスデータを常時収集し、緊急時に備えています。
万一、原子力発電所などで事故が発生した場合、収集したデータおよび
通報された放出源情報を基に、風速場、放射性物質の大気中濃度および被
ばく線量などの予測計算を行います。これらの結果は、ネットワークを介
して文部科学省、経済産業省、原子力安全委員会、関係道府県およびオフ
サイトセンターに迅速に提供され、防災対策を講じるための重要な情報と
して活用されます」
つまりこのシステムは各地のモニタリングポストの放射線データや気象情報
を収集し、それらの情報をもとに放射性物質の大気中濃度や被爆線量などの
予測計算ができるすぐれものということだ。前に放射生物質の拡散には
風向きが大きく影響すると書いたが、これに加えて雨の影響もある。
原発からかなり離れた場所でも高濃度の放射性物質が検出されたのはつまり
原発での放射性物質の放出時の風や、その後の数日の降雨の状況
によって、原発からかなり離れた一つの場所に高い濃度の放射性物質
がたまったということであるらしい。だから理論的には先のSPEEDIという
システムが説明通りに稼動し、計算された予測データが公開されれば
ピンポイントで被爆を防ぐということができるはずなのだが。
各地のモニタリングポストの放射線値は文科省のHPで公開されているが
SPEEDIの計測データはどこかで公開されているのだろうか。
それとも予測だから公開はできないということなのか。
前出の原子力情報室ではドイツ気象庁による
この数日間の福島第一原発からの放射能拡散の予測が
動画で掲載されている。
http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=1056