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癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

三店方式とは何か

2010-05-10 17:00:35 | 依存症
パチンコ換金合法化の項で「三店方式」ということを書いた。
三店方式とは何か?
日本は刑法185条で賭博を禁じている。
にも関わらずパチンコで勝つと貰った景品を
店の裏の小窓みたいなところから差し入れて換金していることは
もしかしたら小学生だって知っている。

なぜあれが賭博行為にあたらないのか。以下はWikipediaからの引用

1.パチンコホールは客の出玉を特殊景品と交換する。
2.客が特殊景品を景品交換所に持参すると、古物商である景品交換所は
  特殊景品を現金で買い取る。
3.景品問屋が景品交換所から特殊景品を買い取り、ホールに卸す。

 ホール、景品交換所、集荷業者、卸業者と四店を経由する場合もあり
 この場合は「四店方式」という。

 景品交換所は、ホールとは別の法人が各都道府県の公安委員会に古物商の
許可を受けて営業する。これは風俗営業法第23条は遊技場営業者が「客に提
供した賞品を買い取ること」も禁止しているからである。よって三店方式に
より、あくまでホールが提供した「景品」をホールとは無関係な「古物商」
が買い取っているに過ぎないという建前にしているのである。これにより
パチンコ業界は違法性を逃れている。(引用ここまで)

つまりパチンコ屋の裏とかにあるあの小窓はパチンコ屋とは縁もゆかりもない
骨董屋で客はパチンコ屋で貰った景品をその骨董屋で売っているという、まさに
「何じゃ、そりゃあ?」な仕組みによって換金は違法とはみなされない。

パチンコ業界の監督官庁である警察庁、遊技機の仕様が適正であるかどうか
を調べる試験を行っている外郭団体の保安電子通信技術協会、さらに試験に
通過した機種を実際に営業に供して良いかどうかの検定を行う各都道府県の
公安委員会と、業界の生殺与奪の権を握る立場にあるのは警察である。保安
電子通信技術協会の会長がかつて警察庁長官であったり、そこの職員の1/3
を警察出身者が占めていることや、さらに某パチンコメーカーの常勤顧問が
警視総監経験者であったりとこうした裏の相関図を見れば、法律で禁止
することなどまず不可能とわかってはいたが、まさか一気に合法化という
正反対の流れになるとはさすがに予想していなかった。

私の戯言などしょせんごまめの歯ぎしりほどのインパクトもないのだが
依存症の家族を抱える人が自分が悪かったなどと思わないために。
家族のせいなどでは断じてないのですよ。
これはぎりぎり法に触れないところで
こんなとんでもないからくりを編み出して
庶民のお金をとことんむしりとって
自分たちのふところを肥え太らせている
たくさんの人間たちがいるのですよと今日も小さく歯ぎしりしてみるのだ。