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癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

石原知事の発言

2011-05-01 07:56:39 | 依存症
先日の都知事選で圧勝した石原慎太郎氏
自分の思うところをストレートに発言するので
何かと物議をかもすことも多くどうもワンマン体質ならではの
失敗もあるがそれでも知事選で大勝した。

選挙終盤の9日まで震災対応の公務を優先していた
石原氏が初の街頭演説で自販機とパチンコ業界の消費電力に触れ
さらに10日夜の当選後も、各社のインタビューで熱弁を振るった。

それによれば自販機とパチンコの両業界で年間の電力消費が
それぞれ450万キロワットで、合わせて1000万キロワット近い
電力が浪費されていると強調。これは、福島第1原発とほぼ同
じ電力消費だとした。そして、国は、オイルショック時に出
したように、節電のための政令を出せばよいとまで言い切った。
業界はこの数値は間違っていると反論。

しかし東電管内にあるパチンコ店4000店の2009年度における
ピーク時の消費電力は84万キロワット。仮に各店舗の営業時
間が10~23時として、消費電力を84万キロワットとすれば、
1日1092万キロワット時となる。ちなみに東京ドームでナイ
ターが開催された場合、1日の電力量は4万5000キロワット時
(東京ドーム広報IR室)ということなので、どれだけ大きな
電力が消費されているかがわかる。東電管内だけでそうなの
だから全国となるとこれはもう天文学的な数字?
確かにそこをスルーして製造業や流通や、野球界など他の
業界に自粛自粛というのはとんでもなく変な片手落ちの話だ。

さらに25日に東京都の公式ウェブサイトに掲載されたビデオ
メッセージでも約6分30秒にわたって節電の重要性を強調。
韓国では一時導入されて人気になったが「これは人間を怠惰にして
人生を狂わせるということで、当局が乗り出して全廃された」
という点にも言及した。

韓国でパチンコが禁止され店舗も撤去されたことについては
前にも書いたが、メデイアはこの点についてはほとんど触れない。
それは新聞やテレビが業界からの多額の広告収入に頼っている
からだし、それ以外のお金も当然動いているのだろう。

もし地震が起こらなければおそらく総理の問責辞任問題にまで
発展していたであろう外国人からの献金問題。献金していた
人物は横浜市の地元でパチンコや不動産など幅広く事業を展
開していたと週間朝日は報じた。菅首相は日本人だと思って
いたと弁明した。
基本民主党は激しくそっち寄りだとは思っていたが「パチンコ議連」
に名前のなかった管さんなんかももらってたってことはもうずぶずぶ
どろどろ?

そんな中電力不足、節電とのからみで石原知事が業界への規制
を強化すべくがんばってくれることはとても心強い。色々あって
も石原さんを支持してくれた東京都民の英断にも感謝したい。

400万人もの依存症を生み出して、誰もこの問題を正面きって
論じようとしなかったことのほうが異常なのだ。石原さんは過激
な発言で非難攻撃されることも多いが、自分たちの利得と保身の
みに染まった政治家や官僚の中で、人間としてしごくまっとうな
ことを言われることも多い。

ただあの業界は、今の社会の中で攻撃することがタブーにされている
いくつかの中のひとつで、そこをつつくと必ずやった人のスキャンダル
なんかが公表されてやぶへびにもなり兼ねない。おそろしいことだが
世の中はそういう風になっている。どうか知事自身の身辺の諸事を
もう一度洗いなおして、返り討ちにあったりしないように十分気を
つけてもらいたいと思う。


幸せの意味について考えてみた

2011-02-28 10:27:09 | 依存症
私がパートをしているお店の
社長のお母さんはそろそろ90才。
もちろんお店の仕事にはもう関わってなくて
体調のいい時は事務所でテレビを見たりしながら
過ごしているのだが
用事があって事務所にいくと
「生きていても何もいいことがない」
「もういつお迎えがきてもいい」みたいな愚痴を
絶えずこぼしている。

相手の年を考えれば寛容に応対してあげたいが
お金に不自由はしていないし
息子や娘、孫たちもほとんどが身近にいて
少し具合が悪いといっては病院や針灸に行く。
それで「不幸だ不幸だ」と言われたら
病気をしても病院に診せることもできない
十数年を過ごしてきた私にはコメントのしようはない。

店のお客さんにも年金を頼りに生活している人や
子どもたちが遠方で所帯を持って
夫婦二人だけ、あるいは一人暮らしのお年よりも多い。
客観的に見れば幸せなはずなのにその自覚がない。

ずっとそのおばあちゃんを見ていて
結局自分を幸せにできるのは自分自身
だけなんじゃないかと思う。
ドラマなんかでお金や地位や力があっても
必ずしも幸せではないみたいな話があるのは
そういうことなんだろうな。
つまるところ自分の心の持ちよう一つで
幸せにも不幸にもなるのが人間なんだろうと思う。

自分で幸せだということを認識できないと
今度は回りの人が自分を気にかけて優しくしてくれないことで
自分は不幸なんだという他者依存型になる感じなのだ。
こういう思考回路はおそらく年齢には関係がない。
でも他人が自分を愛してくれないから
自分は不幸と思っている人間は
他人を幸せにするという発想がないから
優しさや気配りや思いやりがなく
回りから疎まれるという悪循環になっていく。

お金がなくてギャンブルができないから
自分は人生に何も楽しいことがない
生きていても意味がないと考えるような
ギャンブル依存症の人も同様だ。
その思考回路を少しづつずらしていければ
人生が変わる可能性だってある。

いつも言っていることだが
自分も家族も体が健康でちゃんと働ける仕事があって
食べたり寝たり暮らしていけるお給料がもらえる
そのこと自体が人間として
十分幸せと呼べることなのだと心から思い定めることができれば
勝っても金負けても金、金以外に何もなくてしかも
わずかの金を手にするために全てを失うという地獄のような
無限ループから抜け出して
生きることがずいぶん楽になるのではないかと思うのだが。



人のつながりの大切さ

2011-02-20 08:07:03 | 依存症
先週二十数年来の友人が
仕事のついでに家に立ち寄ってくれた。
社会経験の豊富な彼女は三年前に
私の苦境を察知して任意整理のことを
私に教えてくれた人でもある。

経済的な面でも限界で
ダンナのパチンコ狂いもどうすることもできず
まさに「万策尽きて打つ手なし」の状況で
毎日仏壇の前に坐ると
ただぼろぼろ涙がこぼれるような
精神的にも極限の状態だった私に
打開できる方法があることを教えてくれた。

当時自分にまだ家庭を立て直す余力があるなんて
考えることもできなかった。
何度もダンナの借金を借り替えては返済し
いつの間にかそれがもとに戻って
際限なく借金が増えていくという
まさに蟻地獄のような無限ループの中にいたからだ。
そして何よりもどれほど説得しても
懇願しても私の言葉が何一つ理解できないかのような
ダンナに対して「人間がこんな風になるものなのか」と
絶望しきっていた。

彼女の勧めでダンナと一緒に司法書士さんを訪ね
任意整理を依頼したのは
これが本当に人生最後のがんばりと思い定めたからだった。

私の家庭の事情をあらかた知っている友達は
彼女を含めて五人ほどいる。
もう体裁をつくろったり見栄を張ったりすることなく
「今はこんな状況だ」ということを話すことができる。
そういう友達がいるということで
とても気持ちが楽になる。
昨年夏に猫の体調が悪かった頃
急を要する場合に猫のお葬式をするような
まとまったお金を用意できるあてがなかった。

猫の火葬費用一万五千円をどうするか。
それを考えると胃が痛くなる毎日だった。
たかが猫のことで馬鹿げてると思われるかもしれないが
なんだかたいしていいことのなかった私の人生で
今のたった一つの夢は
猫と一緒に私の父の眠るお墓に入ることなのだ。
私が仕事に出かけると本当に寂しそうにしている猫と
せめてお互い死んだらずっと一緒にいてやりたいと思う。

思いあまって近くに住む事情を知った友人に
その悩みを打ち明けると
「そんなことならいつでも言って」と
快く承諾してくれた。
実際は何があっても極力友人に迷惑をかけずに
乗り切ろうと思っているが
そういう悩みを打ち明けて受け入れてくれる
友達がいることが幸せなことなのだと思う。

心がくたくたに弱ってしまうと
普通の人から見れば本当に大したことのない悩みでさえ
もの凄いダメージになってしまう。
いじめで自殺するこどもや育児や介護に悩んで
家族を殺してしまったり
借金に悩んで家族を巻き添えに無理心中をしたり
という悲しいニュースを見るにつけ
誰かがほんの少し手を引いてやれば
あるいは曲がることのできる道があったのではないかと
胸が痛くなるのだ。

世界ゲーム革命(3)

2011-02-08 07:52:56 | 依存症
前のブログでギャンブル依存症の家族を抱える苦しさについて書いたが何がそれほど困難なのかというと、このブログで繰り返しているように
ギャンブル依存症というのはいつどの時点で発症したのかも定かではなく
脳医学の面からの解明もまだまだ研究に着手したというような段階で
しかも解明がどんどん進んでいるわけでもなく
それでも発症したら完治はしないと断言される
あまりにもあいまいでしかも未来にどんな希望も持てない病気だからだ。

「ココロの荷物のおろしかた」というサイトではその本質が
大変ていねいに説明されている。
このサイトはサイト主さん自身が自分の依存症に向き合って
自己分析も踏まえつつ話を進めておられるので
依存症が単にギャンブルとの関係だけで起こるものではなく
深く自らの心のありようにかかっていることを理解し
納得できるように書かれている。
本人がギャンブルに限らず何かの依存症で
そこからの回復脱却をしたいと願っている人は
一度目を通してもらいたいと思う。

そして「世界ゲーム革命」の続きだが
カナダのモントリオール郊外に「エンザイム」という会社がある。
ここは世界中の開発段階のゲームを評価する会社。
ゲームマニアのネットワークを通じて
これまた世界中の国から集められた250人のゲーマーたちが
終日開発中のゲームをテスティングしている。
テスターたちの行動はマジックミラーごしに観察されて
その反応や感想をまとめゲームを製作する会社にアドバイスすると同時に
テスターたちの脳波を観測し
集中力のデータを集約していわば人間をゲームから離さないための
研究が行われているのだという。

ここまでくれば私などの前近代的な感覚からすると
もはやSFの世界かと感じてしまうが
これが私たちを取り巻く現実なのだ。

「すべては売れるゲーム、すなわち巨万の富を生むために」

すでに日本で400万人の依存症患者が発生し
おそらく今も刻々と患者が増えつつあるギャンブル依存症の
背景にあるのもまったく同じ構図なのだから
この世界的な規模で進行している現実を否定することはできない。
そしてこの濁流のような流れをとめることも
もうできないだろう。
その結果が十年後二十年後にどのような形で現れてくるのか。

先進国による行き過ぎた文明と消費の結果が
地球の温暖化を加速する原因ともなって
世界規模での自然災害を引き起こしているのと同様に
目には見えない形で人間が変化していった果てにあるもの。
それは決して物語の世界なんかではないのかも知れない。

*「ココロの荷物のおろしかた」をブックマークに追加しました




世界ゲーム革命(2)

2011-01-30 15:54:41 | 依存症
このところプライベートでちょっとバタバタして
更新も滞りぎみ…だったが
今日はこのブログを開設してから1001日目。
もう少しで丸三年になることを思えば
つまりは三年間生きてきたという証しでもある。

私の日常は相変わらず色々ありつつも
ギャンブル依存症から回復する道が
「今日一日はギャンブルをやらない」毎日を
死ぬまで続けていく以外にどんな方法もないのと一緒で
「今日一日は生きる」ということの積み重ねだ。

まあそれはさておき「世界ゲーム革命」について。
このドキュメントはおおむね4つのパートに分かれている。
最初は現在ニューヨークのケイオス・スタジオが製作していて
今年発売予定の、アメリカVS北朝鮮の戦争ゲーム。
現実の社会情勢とリンクしていて
すでに物議をかもしているらしい。
脚本は映画業界の人材で、数十億の制作費を投じ
さらに海軍特殊部隊の元兵士で現在は軍事コンサルタントという
人物をオブザーバーに迎え、究極のリアリティを
ゲームに落とし込むのだという。

殺人や戦争がゲームという娯楽と
これほど密接に結びつくこと
更にそこで戦場そのものを再現するという
飽くなきリアリティが追求されているということ
さらにこうしたゲームのターゲットが
もはや子どもではなく資力のある大人たちであること
その一つ一つにひどく違和感を感じた。

その違和感の理由は大きく分けると二つあって
一つは人間とゲームという仮想現実の世界との関わりが
内包する問題の深刻さが無視されていること
もう一つは殺人が娯楽であるという点で
人間が長い時間をかけて育んできた
宗教や哲学や倫理や様々の文化が否定されている
と感じたことだった。
いまや映画産業を抜いてマンモス産業となったゲーム業界。
世界中で大ヒットしたある戦闘ゲームソフトの販売数は1200万本。
仮に単価が一万円として計算すると
1兆2000億円を売り上げたことになる。

だが…ダンナがまったくそれと気づかないうちに
ギャンブル依存症という重い脳の機能障害になって
完治することはないその家族と今も暮らしている私の実感からすると
人間は…人間の脳はひどくもろいようにしか思えない。
だからゲームに限らずCGだ3Dだと
秒速で変化しているように見える
バーチャルな世界の技術の進化に
こんな風に際限なく引きずられて本当に大丈夫なのかと
危惧するのである。

「世界ゲーム革命」を見て(1)

2011-01-16 12:56:59 | 依存症
ずっとギャンブル依存症について考えてきたが
昨年の12月12日NHKスペシャルで放送された
「世界ゲーム革命」という番組に少なからず衝撃を受けた。

前に書いたように韓国では2008年6月にパチンコが法律で禁止され
(社会的な影響が大きいという理由)店舗が撤去され
台湾でも非合法となっているために
パチンコやスロットが原因のギャンブル依存症の問題は
ほぼ日本だけに限定された社会問題になっている。
但しラスベガスのようにカジノが原因のものはある。

昭和30年代くらいまでは現在の政治家が言っているように
パチンコは主に中年の男性が遊ぶ庶民の娯楽だったかもしれない。
二、三千円で数時間遊べて賞品も金だけではなく
煙草や家族へのおみやげとしてお菓子とかおもちゃとかに
替える人も多かったように思う。
それが1980年代以降射幸性の高い機種の導入によって依存症が急増し
依存症に陥る層も主婦や若者、高齢者と急速に広がり
現在国内の患者数は約400万人と推定されている。

ところが「ゲーム革命」で提示されたのは
世界というマクロな単位で起こっている
人間を取り巻く急激で巨大な変化だ。
番組のサイトでその内容が要約されているので引用する。

「世界のゲーム人口が拡大する中、ゲーム開発は巨大産業に変ぼうを
とげつつある。世界最大のゲーム市場アメリカでは、ハリウッドの大
物監督が参加した大作が続々と誕生し、ついに映画の興行収入を超えた。
さらに、巨大資本と先端テクノロジーを武器に「ゲームのおもしろさ」
を徹底的に分析し、それを国別にカスタマイズすることで、世界市場で
のシェアを急速に拡大している」(引用ここまで)

この番組については本当に考えさせられる点が多かった。
そして私のように依存症の問題と格闘している人間は
非常な恐怖を覚えた。
だからしばらくの間この問題について書き継いでいこうと思う。

ギャンブル事件簿考

2010-12-23 07:25:15 | 依存症
来週はさすがにブログを書くのは無理なスケジュール。
なので今年最後の更新です。

最新)2010年後期パチンコ事件簿

10/1 栃木/3月18日に起きた足利市の妻刺殺 
 夫に懲役14年判決「パチンコでできた多額の借金が妻にばれそうになった」

10/1 徳島/石井町で契約社員の夫が妻を殺害
 「収入は妻の障害者年金を合わせても月十数万円。
  借金数百万円。夫はパチンコや競艇を」

10/22 高知/04年7月に香南市で起きた強盗殺人に無期懲役
 「パチンコ仲間と共謀してパチンコ仲間を殺害。両被告とも月20万円の借金返済」

10/28 和歌山/8月16日に白浜町で起きた花火帰りの中学生
 ひき逃げ死亡事件・初公判 「妻とパチンコして乗用車で帰宅する途中」

 10/28 大阪/09年7月5日に起きたパチンコ店放火殺人事件
 (5人が死亡) 精神鑑定実施へ「店の常連でスロット中毒、借金200万円」

10/29 埼玉/午後4時、戸田市で男性が刺されて死亡
 「(2時間後)パチンコ店駐車場で犯人の身柄を確保」

11/2 鹿児島市/09年6月18日に起きた高齢夫婦強殺、
 初公判「犯行前日に年金14万円をパチンコ代などで使い果たし」

11/4 秋田/弁護士で消費者問題対策委員長の津谷裕貴さんが殺害される
   「容疑者は仕事(鮮魚店や酒販店を経営)後、パチンコ店に毎日の
   ように通っていた」

11/17 宮崎市/3月1日に起きた長男、妻、義母殺害事件 夫が起訴内
   容認める「自由にパチンコや出会い系サイトで遊びたい」

11/18 愛知/09年7月15日に弥富市で起きた父親殺し 息子(40)に無期判決
  「奪った2800円でパチンコに行く」

11/22 青森市/09年11月9日に起きた強盗殺人、女性(69)に無期懲役
  「パチンコで500万円以上の借金。所持金4200円」

11/28 山口/午前5時ごろ下関市で女児(6)が殺害される
   「DV男は勤めていたパチンコ屋で知り合った男」

12/07 佐世保/海上自衛隊・臨床心理士 山下吏良
  「パチンコやギャンブルにのめり込み、借金を抱えて自殺した隊員がいる」

ネットがソースなので100%正確かはわからないが、概要はつかめると思う。
マスコミで大きく取り上げられた事件も多い。その中で宮崎の妻子と義母を
殺害した事件の詳細は次のようだ。

<生後6か月の長男の死体遺棄容疑で宮崎県警に逮捕された宮崎市花ヶ島町
建設会社員奥本章寛(あきひろ)容疑者(22)が「長男と妻、義母を自宅で
殺害して出社し、仕事が終わった後はパチンコ店で遊んでいた」と供述して
いることが、 捜査関係者への取材でわかった。
 県警は、奥本容疑者がパチンコを終えた後、自宅に戻り、長男の遺体を勤
務先の資材置き場に埋めに行ったとみており、 供述の裏付けを進めている。
 捜査関係者などによると、奥本容疑者は1日未明、長男の雄登ちゃん、妻
くみ子さん(24)、 くみ子さんの母池上貴子さん(50)の順に殺害し
たことを認め、「1日早朝に出勤して午後2時頃まで働いた後は、 パチンコ
店で過ごしていた」と説明しているという>

家族全員を殺害した後にパチンコ屋に行くという異常さだけでも、マスコミ
は依存症を特集企画すべきと思えるが、実際の報道では「パチンコ」という
言葉は極力伏せられているように見える。
実際にはネットで「パチンコが原因の事件犯罪」で検索すれば山のように
出てくる。この2,3年は犯人が60代、70代と高齢者のケースも激増
している。何度も言うが精神科医で作家の帚木蓬生さんはギャンブル依存
症の大きな特徴の一つとして「人間性の喪失」をあげておられる。

数日前も子供のクリスマスプレゼント代3万円をパチンコで使い込んだ父親
が偽装強盗事件を起こしたというニュースを報じていた。笑い話的に報道
されていたが笑ってる場合ではない。こどもの気持ちを考えることができなく
なっている時点でこの人はすでに重篤な依存症なのであり、超えてはいけない
一線をすでに越えているのだ。人間性の喪失は思考力の欠如と抱き合わせで
ここから犯罪を犯すまでのハードルはとても低い。

かくしてギャンブル依存症の問題は少しの進展もないまま、家族のみならず
何の関係もない人たちまでも犠牲にし巻き添えにしながら、年が明ければ
業界への大幅な規制緩和へと乗り出すことになる。
大丈夫なのか、この国は。いや、全然大丈夫じゃないだろうなぁ。

時々こんなことをぶつぶつ言っているが
私はこのブログを政治的な意図があって書いているわけではない。
というか巨額な金の流れがある限りこの問題を
政治やメディアなどの社会的な次元で解決できると思っていない。

だからとにかく自衛するしかない。
依存症についての正確な知識を得ること
借金を合法的に解決すること
依存者本人であれば病気を自覚すること
そして何よりもギャンブルを止めること
どんなに貧しくても家族を地獄に落とさずに
何とか普通に暮らしていくことは可能なのだ。
子ども手当ては子どもの将来のために使うお金で
パチ屋に捨てるためのものではない。

要するに常に「ギャンブル止めますか。それとも人間止めますか」
の二者択一なのである。
と極めて悲観的絶望的な結論で一年を締めくくりつつ、来年も欝の妄言、
ごまめの歯ぎしりを地道に続けていこうと思います。

一年間ありがとうございました。

 


近況は…

2010-12-12 08:27:55 | 依存症
ずっと社会問題(というか社会悪)の側面から
ギャンブル依存症のことを書いていると
「あんた欝はどうしたの?」と言われそうだが
「鬱病チェック」なんていうのをやると
10項目中8個くらい「YES」になって
「重症です。すぐ病院にいきましょう」みたいなことになる。

ダンナの任意整理の返済はあと五回。
先月は振込みの月で
9,10,11月の三ヶ月分だが
9月にダンナの妹の子どもの結婚式があって
本当なら毎月三万を積み立てておかなければいけないのだが
その積み立てができずその分を先月のお給料から出すしかなくて
先月の月末の残金はわずか7円。

今年は5月に長男の結婚、5,6,7月で
車検の支払い(ローンが組めないので頼み込んで3回払いで)と
心の中では「絶対に無理だ」と思いながら
それでもなんとか乗り切った。
この苦境は私が2月に掛け持ちの仕事のかたほうを
辞めたことも一因だったが
今まで掛け持ちで働いて年収が130万を超えたことで
掛かってきた国民健康保険料や所得税、市県民税の支払いが
未だに残っていて分割にしてもらって返し続けている現状に
だんだん耐えられなくなってきたということもある。

実はダンナは十年ほど前に転職して介護の仕事をしている。
給料は手取りで十六万ちょっと
私が月に十万くらい働いて二人で年収三百万に届くか届かないくらい。
本当はそれぐらい収入がなければ
普通に生活していくことすら難しいと思うが
そういう状況にはお構いなく主婦が130万を超えれば
あれも払えこれも払えという状況に追い込まれる。
国会では介護職の待遇改善で2万円ほど支給していると
どこぞの大臣さんが答弁していたが
現実には「年間の事業計画どおりの利益が出なければ
補助金を返さなければならない」という会社側の謎の説明で
補助金が毎月の給与に上乗せされているわけではなく
三月の年度末にまとめての支給になっている。
それも昨年は月割りにして7千円ほどで2万円なんて
一体どこの国の話?

何が本当で何が嘘なのかよくわからないまま
底辺にいると絶対にそこから浮かび上がれないように
世の中は出来ている。
まあそんなこんなで
今のところ欝が快方に迎えるような状況でもない。
ただ任意整理前と比べれば
ダンナが闇金に手を出すのではないかとか
会社の金に手をつけて失職したらとかいう
究極の不安は幾分か改善した。
生きていて何か良いことがないかというようなレベルではない。
「悪いことが起こらないのがなによりも良いこと」なのである。
屋根の下で眠れて働けてごはんが食べられること
何とか人に大きな迷惑をかけずに生きていること
それが最上の幸せだと、ただそれだけを思う。

それにしても家族にそういう思いをさせて
それでもやり続けるどんな価値が
パチンコやスロットにあるというのか。
「パチンコやめますか。それとも人間やめますか」
パチ屋に行こうとしている人は
もう一度この家族の悲惨と怨嗟の思いを
どこか頭の片隅にでもいいから思い浮かべてほしい。
この不況のさなか子どもでもいれば
育てていくためにはこれからお金はいくらでもいる。
進学の費用にしてもローンも簡単には組めない状況になってきている。
もしそういうことを考えても
それを押しのけて「ちょっとだけ」と
行きたいほうに気持ちが動くようなら
そんな人は確実に自分が依存症なのだと
思い知ってほしいものだ

漂流する主婦~貸金業法改正の波紋

2010-11-21 10:49:46 | 依存症
昨夜のNHK追跡ドキュメンタリー「A to Z」は
「漂流する主婦~改正貸業法法改正の波紋」だった。
今年の6月に完全施行された貸金業法改正については
このブログでも何回か書いた。
「年収の3分の1をこえる貸し付けは原則禁止。専業主婦への貸し出し停止」
その影響についてネットでは部分的に知ることができるが
全体像をとらえるのは難しかった。

昨日の「Ato Z」ではギャンブル依存症については触れず
主に生活のためにお金を借りていた主婦たちへの影響
特に正規のところで借りることができなくなって
闇金に手を出してしまった主婦の人たちの現実について特集していた。

セーフティネットをちゃんと整備せず
いきなりはしごをはずすようなやり方をすれば
当然こういう事態が起こるだろうということは
専門家の間でも心配されていたことだった。
特集では闇金から借りてしまって
どうしようもなくなった主婦たちが
司法書士事務所に相談してきていることを報じていた。

ダンナの個人再生の手続きをした時に
書士さんから念を押されたのが
「闇金に手を出したら助けてあげることができなくなる」
という点だった。
特にうちの場合はギャンブル依存症があったので
衝動的にそういう所でお金を借りる可能性を
念頭においての厳重注意だったのだと思う。
相手が闇金でもたとえば弁護士さんなどだったら
不可能ではないらしい。
違法金利で借りたお金は原則的には返す必要はないので
(元金5万円借りて利息を半年で十万返しているとすれば
法定金利に置き換えればすでに元金も返済している
ということになるのだろうと思う)
ちゃんと手続きを踏めば解決できないことはないが
なにしろ相手が相手だけに
簡単には解決しないし報酬として支払う手数料も
かなり高額なものになる。

一度闇金から借りてしまうと
例えば電話しただけでもすぐに口座にお金が振り込まれるとか
返せない場合は別の闇金を紹介されて
本当に短期間の間に借金が20倍近くに膨れ上がるなど
手の打ちようのない事態を招いてしまう。
「家庭を壊したくない。家族に知られたくない」という思いが
結果的にもっとも悲惨な結末になる過程を
昨日のTVは報じていた。

任意整理や個人再生、自己破産などをすると
正規のところから借金することはできず
カードも使えなくなってしまうので
「不時の出費をどうするか」ということが
特にまだこどものことで色々とお金が必要な主婦にとって
どれほど大変かということは
私自身が十年以上苦闘しつづけただけに痛いほどわかる。
それでも借金についてはできるだけ早い時期に
法的な手続きによって解決を図り
お金が必要な場合は公的な相談窓口で情報を集めて相談をする
昨日の番組では社会福祉協議会というところが
国の相談窓口として紹介されていたが
地域によっては生協で多重債務の相談を受けてくれるところが
生活資金についても受け付けてくれたりと
少しづつ受け皿ができつつあるが
いかんせんそうした情報がちゃんと発信されていない。

けれど何はともあれ最初は
家族にきちんと本当のことを打ち明けてよく話し合う
(たとえ借金の原因がギャンブルであっても)
それがその時はどんなにつらい思いをしたとしても
結局は一番の近道だしまっとうな解決の方法なのだ。
やり直しのできるラインで人生を再スタートさせる。
そういう選択をしてほしいと心から思う。



高齢者とギャンブルと犯罪

2010-11-14 09:17:08 | 依存症
先日こんな記事を目にした。少し長いが引用する。

「パチンコに熱中するお年寄りが急増している。独り暮らしの寂しさを
まぎらわせるためだったり、 定年後の毎日の退屈しのぎだったり。
3年前の規制強化でギャンブル性の高いスロット機が 禁止され、客離
れが深刻になっている業界も、高齢層からの集客に「生き残り」への
期待を寄せる。借金を重ねて大金を浪費する依存症も目立ち始めてお
り、新たな 社会問題になろうとしている。(中略) 偶数月の「15日」
には、2カ月分の国民年金と厚生年金が全国一斉に支給される。 どの店
舗でも、この日は年金を元手に遊ぶ高齢者で台の稼働率が 2~3割上が
るとされている」

一方で2010年の犯罪白書では、殺人、傷害致死、強盗、強姦(ごうかん)、
放火(いずれも未遂含む)の重大事犯で検挙される高齢者の急増を
報じている。ちなみに殺人の検挙者で65歳以上の割合が1989年に
3.6%(48人)だったのに対し、09年には13.8%(143人)
と3倍近くになっている。

もちろんこの二つの現象を単純に結びつけることはできない。だから
こそデータが必要なのだ。高齢者だけに限らず、ギャンブルと借金と
犯罪が、どういう関係にあるのかを実質的な数字をもとにして対策を
講じる必要があるのだ。
前のブログで民主党の娯楽研が作ったパチンコ法案冒頭の「国民の健
全な余暇生活を向上させるためには、国民的な大衆娯楽を有効活用す
ることが必要であるところ、ぱちんこ遊技が国民的な大衆娯楽の一翼
を担っている」という条文をこの人たちは馬鹿じゃないのかと罵倒し
たが、ほんの数分で万札が消えるような娯楽の、どこをどう言えば
健全と呼べるのか。ふた月10数万の年金で生活する高齢者が、
支給日に何万円もパチンコ屋に捨てればどうなるか。

中小企業で働く人たちは景気の悪化で給料も増えず、以前ほど簡単
にお金が借りられる状況でもなくなって、ギャンブル依存症でない
人たちはおそらくギャンブルからは撤退しているはずだ。以前
パチンコの射幸性が高かった(要するに十何万とか勝つような
常識外れの機種があった頃)友人のご主人が「もう恐ろしくな
ったからパチンコは止める」と言ったという話を聞いた。それが
病気でない普通の人の感覚だと思った覚えがある。十何万
勝つために合計すればその何倍もの金をつぎ込む。依存者が激増
したのはまさにその時期なのだ。
病気でない正常な人は、不景気で生活が苦しい時代に、パチンコ
やスロットがどこをどう考えても割りに合わない娯楽であること
を冷静に、客観的に判断できる。(毎日きつい思いをして働いた
貴重なお金を搾取されるだけの遊びは娯楽とは言わない)
だからこそ今度は判断力の低下している高齢者を取り込んで
虎の子の年金や老後の蓄えををむしり取ろうというのだろう。
その業界をこれからさらに規制緩和して優遇しようと企む現政権。
(自民党政権の終わり頃には、むしろ規制を強化する流れ
になっていて、過払い金の返還や貸金業の総量規制など金融業
も含めて正常化していこうという方向性になっていた。民主党
はベクトルの向きが全く逆なので、例えば過払いの問題なども
再び改変されてしまうなどの可能性もありえるように思う)


まあ規制緩和するだけでは、この不況のさなか売り上げの劇的
な増加にはつながらないだろうから、またあの手
この手で奇策を繰り出してくるんだろうなぁ。ここだけの話だ
けど私は実はこども手当ても本当の目的は、あの業界を救済す
る手段だったんじゃないかと密かに考えているのだ。

パチンコ法案今の情勢 1

2010-11-03 14:57:13 | 依存症

「カジノとパチンコの論理学」というサイトに新たに
民主党娯楽研の「遊技業に関する法律案」(パチンコ法案・遊技業法案)
の概要がUPされた。
2011年1月の通常国会への法案提出を目指して粛々と
準備が勧められていることがわかる。
どの議員がこの法案を通じての規制緩和に積極的に取り組んでいるか
法案の中身や進捗状況など同サイトでよくわかるので
ぜひ一度読んでみてほしい。

その中で第一条冒頭の文はこうなっている。

<国民の健全な余暇生活を向上させるためには、
国民的な大衆娯楽を有効活用することが必要
であるところ、ぱちんこ遊技が国民的な大衆
娯楽の一翼を担っており、遊技業が地域にお
ける経済の活性化及び就業機会の拡大をもた
らし、並びに遊技機の開発をとおしてICT
技術の振興に多大な役割を果たしていること
にかんがみ、その振興を図る>

ここまでくれば本当に国民もなめられたものだと言うしかない。
おりしも昨日鹿児島の高齢者夫婦を殺害した71歳の犯人が
「パチンコなどで年金を使い果たし姉に渡す生活費に困っての犯行」
というニュースが報じられていた。
すでに400万人を超す依存症患者
そしてパチンコが誘因となった数々の犯罪。
それに対して「見ざる言わざる聞かざる」どころか
「国民の健全な余暇生活を向上させる」とは。

賭博のどこが健全で、病気や犯罪の多発のどこが向上なのか
こういうことを大真面目に言えるというのは
この人たちはもしかして馬鹿なのかと言いたいところだが
そうではない。彼らは確信犯なのだ。
わかっていて自分たちの懐に入るお金のためにやっている。
去年の衆院選の前に民主党になったらこの問題は
解決に向けて前進するどころか
むしろ後退する可能性が高いと書いたが
後退どころかやはり完全に逆行する展開となった。

前のブログにも書いたが最大手のパチンコメーカーの
トップの個人資産は7000億円にも及ぶ。
こんな人間たちのためにたった一度しかない人生を
取り返しのつかないものにしないでほしい。
パチンコやスロットで多額の借金をつくり
自殺しようが一家心中しようが犯罪を起こして
親兄弟、家族親戚を地獄に落とそうが
その金で巨万の富を築いた人間たちや
彼らから多額の報酬をもらってホクホクの
政治家や役人たちは痛くも痒くもない高笑いなのだ。

治ることの無い病気をしょいこんで家族を泣かせて
一方で彼らにどんどん幸せをプレゼントするなんて
人間としてあまりにも惨めな生き方だとは思いませんか?



パチンコと著作権について

2010-10-10 16:18:56 | 依存症
たまに民放でスポーツ番組を見ていると
出る。
お化けや妖怪の話ではない。そう、パチンコのCM。
ドラマや芸能人やありとあらゆるものとタイアップして
よくまあこんなにと思うほど次々に新台の広告が流れる。

採用しているキャラクターで
ターゲットにしたい年代層がわかる。
「これは若者向け」とか「これは中高年向け」とか
「冬ソナ」なんかは韓流狂いのおばさん向けなのか。

芸能人やドラマの場合は著作権を持っている
事務所なりTV局なりにお金が入る仕組みに
なっているのだろう。
そう理屈では分かっていても
パチンコのキャラクターになったり広告に出演している
俳優さんへの私の好感度は急降下する。
「この人プライベートで莫大な借金でもこしらえて
いるんじゃあ」などと考えてしまう。

パチンコになっているアニメも多いが
漫画家やクリエーターの人たちは
もし自分の作品に幾ばくかのプライドを持っているならば
すでに400万人もの人間がギャンブル依存症になって
家族や周囲の人間を苦しめている現実を理解して
お金のためだけに安易に自作のキャラクターの
パチンコやスロットへの使用を認めないでほしい。

親が苦労して教育資金を準備し
県外の大学に進学させたあげく子どもが知らない間に
ギャンブル依存症になっていたなどというのは
もはや悲惨を通り越してあまりにも残酷だ。
20代から依存症になってしまったら
完治することはない病気を抱えて
生き続けなければならない人生は長すぎる。

そして依存はギャンブルのみならず
酒やセックスやドラッグなど
要は本能的に強烈に快感を感じることができて
ギャンブルに近い高揚感のあるものになら
何にでも移行していく。
一度変化した脳の機能はもとに戻ることはないから
こうした依存の無限ループの泥沼で
周囲の人間たちを巻き添えにしながら
あがき続けるしかなくなるのだ。

これほど恐ろしい「ギャンブル依存症」の情報は
マスコミが大手スポンサーであるパチンコ業界に
遠慮して新聞やメディアなどでは取り上げないが
ネットの世界などではまだある程度情報を得ることができる。
もし自分の周囲に年齢や性別に関わらず
「依存症なのではないか」と疑われる人がいたら
なにはともあれこの病気についての
正確な知識を手に入れてほしい。
依存者を助けるためというよりも
何より自分や家族が巻き添えにならないために。


人は依存なしでは生きられない?

2010-10-03 17:15:57 | 依存症
いつも人のことばかり偉そうに糾弾している私だが
実は自分にも根深い依存対象がある。
その一つがタバコ。
どうしようと思っている内に値上げの日は容赦なくやってきた。
せめてもの無駄な抵抗で2カートンを予約。
今月は減煙で乗り切ろうと思っているが
本数はさほど減らずさて来月はどうなることやら

「くそ、貧乏人ばっかりいじめやがって。死ね!」とか
心の中で悪態をついたり値上げを決めた人を呪ってみたり
いずれもさほど効果の期待できない反撃をしてみる。
何が腹が立つって「国民の健康のため」とか
いけしゃあしゃあという奴が許せない。
「健康」を錦の御旗にするなら
すでに患者400万人とも言われている
ギャンブル依存症の対策を何とかしろよと言いたくもなるのだ。

それも前のブログで紹介したような
状況に逆行するあきらかに業者のためみたいな対策ではなく
帚木蓬生氏が主張されているように
まず実態を解明するための疫学調査に着手するといった
医学的に正当な手順に乗っ取った対策を実施してほしいと思う。

今日は自分の依存告白なので
面倒な話はこれくらいにして
もう一つの依存はやはり猫。
職場の人は「猫が死んだらペットロスになって
仕事に来なくなるんじゃあ」と心配しているらしい。
この夏は高齢と猛暑とでたびたび体調を崩して(猫が)
さすがの私ももうだめなんじゃぁと覚悟を決め
ネットでペットの葬儀屋さんまで探していた

が…何とか持ちこたえた。
ここまでくればいわゆる大往生で
飼い主としても思い残すことはないと
いつ何があっても大丈夫なように
腹はくくっているつもりだが
でもかわいい骨壷になりそうな壷を探そうかなと
そんなことを思う今日この頃。
ああ、やっぱり人は何かに依存せずには
生きていけないんだるなぁ。
ちなみに私のこれからの夢は
死んだら猫と一緒にお墓に入ることなのだ。
どうか笑ってやってください

謎の依存学推進協議会

2010-09-26 09:01:02 | 依存症
まだその仕組みがよく分かっていない
ギャンブル依存症の解明にむけて
8月にNPO法人「依存学推進協議会」が設立されたという
ニュースをネットで見かけた。

京都大学副学長の西村周三博士が同協議会の理事長を務めるというもので
これだけみれば一見ギャンブル依存症の患者や家族にとっては
朗報に思えた。このブログで再三言っているように
ギャンブル依存症は本人が病気だと自覚するのがとても難しい。
当然病気であることを患者に納得させることも至難の業だ。

これはギャンブル依存症を医学的に証明出来る
脳の変化や症状についての定説が確立していないことが大きい。
病気だという科学的な裏づけが少なすぎるのだ。
ギャンブル依存症に対する認識は
かつてアルコール依存症が「アル中」と呼ばれていた
30年くらい前と大体同じと考えられる。

依存に陥る脳の仕組みの研究が少しでも前進すればと
依存症の人間に関わっている者は素朴に切望する。
しかし、この団体にはウラがあった。
スポンサーがパチンコ機器のメーカー最大手マルハンなのだ。

「設立記念イベントでは、マルハンの韓裕代表取締役社長が登壇し
パチンコ業界では“負の部分”への取り組みが遅れていたところ
もあったとしたうえで、「パチンコ業界の一員として、研究を支
援させていただく」と挨拶したということだ。
これはどういうことか。

現在ギャンブル依存症の治療回復に関わっている医療関係者や
支援団体の認識は「回復するには一にも二にも
ギャンブルをしない」という点では一致している。

しかしこの会合での西村副学長の談話
「熱中が、活力ある豊かな社会につながる。
依存の本質を明らかにして、マイナス面の研究だけでなく
『はまる』ことのプラスの側面も広く研究していきたい」
となかなか微妙。というか明らかにうさんくさい。
現在水面下でバッシングの激しいギャンブルの
むしろプラス面を研究しようとしてるんじゃぁ。
当然そこには設立が急がれているカジノの問題も
からんでるんだろうなぁ。
駄目だ、こりゃ

それにしても
「熱中が活力ある豊かな社会を作る」って…
パチンコ・スロットに関してはあり得ないし。
依存症になって借金抱えて
仕事も人間関係も失って
ホームレスになるか、犯罪者になるか
結局食べていけなくて保護受けても
お金を貰えばまたそれをパチに捨てに行く
シロアリみたいに社会を侵食していく人生しかないのだ。

しかしなにがすごいといって莫大な資金力にものをいわせれば
真っ黒なものも純白だと
言わせることができるのがすごい。

「催眠 完全版」に思う

2010-09-05 10:53:56 | 依存症
ギャンブル依存症のことが小説に登場するというので
「催眠 完全版」松岡圭佑著を読んだ。
三歳の息子を炎天下の車内に置き去りにして
三時間パチンコに熱中し子どもが重体になった母親が
自殺を図るという話がサイドストーリーとして展開される。

主人公が臨床心理士なので
パチンコ依存症の問題が心理学的な側面で描かれる。

パチンコ屋の単調な轟音と点滅する大量の電飾
それをずっと凝視するために客は催眠状態に陥る。
意思や理性のレベルが低下しいわゆるトランス状態になる。
さらに過去の経験から脳が「大当たりすれば儲かる」という
暗示によって誘導されているので
トランス状態から抜け出すことは難しく
客はどれだけお金を使ったかというようなことを
冷静に考えることができなくなる、とまあ不完全な要約だか
そんな感じで客の心理状態が分析されている。

トランス状態になる人ならない人の違いは
本人の性格の問題ではなく
被催眠性が高いかどうか
つまり催眠にかかりやすいかどうかの差だと説明される。
ここでいう催眠とはTVのショーのような
「あなたはだんだん眠くなる」的なものではない。
心理療法のひとつとしても取り入れられているが
これもまたどうやら医学的に実証されているという
ところまではいっていないようだ。

この本を読んで感じたのは
人の心の緊張と弛緩の問題だ。
パチンコがストレスの解消になることに
こういう催眠、トランスという問題が関係しているとすれば
つまり現代社会の複雑さ多様さに対応できず
(それはこの前書いた言葉の問題とも関係していて
自分の心の有り様を分析して整理していく
能力に欠けていることも原因のひとつかと思う)
そこからの逃避としてパチンコにのめりこんでいくのではないか。
几帳面でなんでもきちんとやらなければ
気がすまないような人がパチンコ依存症になるというのも
そういう意味ではわからくはないのだ。
会社でも家庭でも気の休まるヒマがないから
パチンコやスロットに向き合って催眠状態になることで
唯一心を無にして開放された感覚が得られるということだろう。

もしそうだとすればパチンコスロットでの依存症は
その娯楽を形成する周辺の条件の違いからして
「儲かる」という暗示の要素が前面に出た
競馬競輪などとは少し性格が違うように思われるのだが
専門的にみればそのあたりはどうなのだろうか。