「カジノとパチンコの論理学」というサイトに新たに
民主党娯楽研の「遊技業に関する法律案」(パチンコ法案・遊技業法案)
の概要がUPされた。
2011年1月の通常国会への法案提出を目指して粛々と
準備が勧められていることがわかる。
どの議員がこの法案を通じての規制緩和に積極的に取り組んでいるか
法案の中身や進捗状況など同サイトでよくわかるので
ぜひ一度読んでみてほしい。

その中で第一条冒頭の文はこうなっている。
<国民の健全な余暇生活を向上させるためには、
国民的な大衆娯楽を有効活用することが必要
であるところ、ぱちんこ遊技が国民的な大衆
娯楽の一翼を担っており、遊技業が地域にお
ける経済の活性化及び就業機会の拡大をもた
らし、並びに遊技機の開発をとおしてICT
技術の振興に多大な役割を果たしていること
にかんがみ、その振興を図る>
ここまでくれば本当に国民もなめられたものだと言うしかない。
おりしも昨日鹿児島の高齢者夫婦を殺害した71歳の犯人が
「パチンコなどで年金を使い果たし姉に渡す生活費に困っての犯行」
というニュースが報じられていた。
すでに400万人を超す依存症患者
そしてパチンコが誘因となった数々の犯罪。
それに対して「見ざる言わざる聞かざる」どころか
「国民の健全な余暇生活を向上させる」とは。

賭博のどこが健全で、病気や犯罪の多発のどこが向上なのか
こういうことを大真面目に言えるというのは
この人たちはもしかして馬鹿なのかと言いたいところだが
そうではない。彼らは確信犯なのだ。
わかっていて自分たちの懐に入るお金のためにやっている。
去年の衆院選の前に民主党になったらこの問題は
解決に向けて前進するどころか
むしろ後退する可能性が高いと書いたが
後退どころかやはり完全に逆行する展開となった。
前のブログにも書いたが最大手のパチンコメーカーの
トップの個人資産は7000億円にも及ぶ。
こんな人間たちのためにたった一度しかない人生を
取り返しのつかないものにしないでほしい。
パチンコやスロットで多額の借金をつくり
自殺しようが一家心中しようが犯罪を起こして
親兄弟、家族親戚を地獄に落とそうが
その金で巨万の富を築いた人間たちや
彼らから多額の報酬をもらってホクホクの
政治家や役人たちは痛くも痒くもない高笑いなのだ。
治ることの無い病気をしょいこんで家族を泣かせて
一方で彼らにどんどん幸せをプレゼントするなんて
人間としてあまりにも惨めな生き方だとは思いませんか?
