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癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

明日ジャパンマック福岡開設4周年セミナーがあります

2017-10-14 15:06:20 | ギャンブル依存症
お知らせがぎりぎりになってしまいましたが

明日「ジャパンマック福岡開設4周年セミナー」があります。

 日時 10月15日(日) 11時~16時 開場 10時半
 会場 あいれふ 10階 講堂 福岡市中央区舞鶴2丁目5番1号 
        地下鉄「赤坂」駅から徒歩4分

 内容  依存症からの回復体験講演会と
     
     NPO法人ジャパンマック岡崎直人氏
     福岡市精神保健福祉センター 所長 本田洋子氏の講演

 事前の申し込みは不要で、依存症に関心、興味のある方なら
 誰でも参加できます。参加費は無料
 12時から13時は昼食の休憩時間で、昼食は各自で用意。

昨年は午後の部ですが参加できたので、もう一年も経つのかと
ちょっとしみじみしてしまいました。
今年は…。さすがに、遠出をしたり、長時間出かけることが
だんだん難しくなってきています。日によって、体調に波があり
当日にならないと、行けるかどうかわからないという感じです。

ジャパンマック福岡では、12ステップを活用したマックプログラムによって
アルコール、薬物、ギャンブルをはじめ、買い物や借金や性
携帯(スマホやゲーム)など、様々なものへの依存からの回復をめざす
取り組みが行われています。

私も今まで参加したセミナーなどで、様々な依存症からの回復の過程にある
人たちの体験談を聞きました。ほとんどの人が、最初は半信半疑で
あるいは、ミーティングに参加するのが嫌だったというところからスタートして
挫折もあり迷いもある中で、プログラムを続け、自助グループに参加して
現在も、依存の対象となるものを止め続けることができているという話でした。
またジャパンマック福岡では、本人だけでなく、家族の回復、支援のために
継続的にクラフト勉強会や家族のための勉強会も開催されています。

日々報道される事件のニュースを聞いていると
問題を家族の中だけで抱え込み、なんとか自分たちで解決しようと無理をして
悲劇的な結末を招いてしまったという例が、あとを絶ちません。
依存なりなんなりの問題を抱える本人を変えることは簡単ではありませんが
家族が外の世界に目を向ければ、相談できる場所は必ずあります。

ダンナが介護の仕事をしているので、先日も
「昔は、親を施設に入れることにすごく抵抗があったよね。
家族が世話をしないのは薄情だとか、人の目を気にしたりね。
でも、今は地方でも、親を施設に入れたり、デイサービスに通わせたり
介護のプロに頼むことがずいぶん普通になったのは、すごくいいことだよね。
子育ての悩みとか依存症のこととかも、相談できるところに相談して
助けてもらうのが当たり前という感じになればいいのに」という話をしました。

依存症の自助グループというと、すごく特殊なものと思われる方もあるでしょうが
例えば、体や心の様々な病気であれば患者会というのがあって
自分の思いを話したり、病気の情報を交換したりされています。
依存症の自助グループの場合は、12ステッププログラムに基づいて
仲間同士が支えあうことで、止め続けることができたという長い実績が
あるので、それが踏襲されています。

体験発表を聴いても、プログラムへの取り組み方、向き合い方
理解の仕方は人それぞれという感じで
いつまでに、第〇ステップまで終わらせるとか
何が何でも12ステップまで終わらせなければいけないというような
性質のものでもないようなので、あくまで各々が、理解可能、実行可能な
範囲で取り組まれているように感じました。

そういう色々な方の体験談を聞く中で、改めて
本人の回復に絶対に必要なのは「○○を止めたいという願い」なのだと
思いました。「ギャンブルのない、それまでとは全然別の人生を生きたい」
という痛切な願いがあれば、12ステッププログラムと
自助グループでの仲間の支えによって回復ができる可能性があるし
ほかの、例えば認知行動療法などでも
それが自分に合いさえすれば、回復していくことができるように思います。

奇しくもダンナがギャンブル依存症になったせいで
好むと好まざるとにかかわらず、こうしてギャンブル依存症について
あれやこれやと勉強したり、書いたりする人生になりましたが
もしもジャパンマック福岡と関りを持たず、セミナーや勉強会にも行かず
ただ借金の問題を解決しただけで終わっていたら
私は、昔と同じように、今でも心の中でダンナを恨み続けていたかもしれません。
ギャンブル依存症や依存症全般について
色んな方のお話を聞いたことで、世界は格段に広がりました。

このブログで何回も書いていますが
どんな依存の問題があるにせよ、同じ問題を抱えた人たち
あるいは依存症者の家族の方々や援助者の人たちとの出会いで
得るものがたくさんあります。
こういう機会を利用して、同じ問題を共有する
外の世界の人たちとつながり
少しでも、問題を解決する糸口を見つけていただけるように
願ってやみません。

 

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通院日とノーベル文学賞

2017-10-06 13:46:30 | 癌のこと
ひと月経つのが早いです。
今週の火曜日は通院日でした。

血液検査の結果も、ここまでくると鉄分の減少とか
腫瘍マーカーの上昇とか、なにやかやと変動もあり
おおむね自覚している症状ともリンクしていて
「まあ、そうだろうな」という感じではあります。

今受診しているのが緩和ケアなので
痛みにはていねいに対応していただけますが
積極的な治療についての提案はありません。

これまで、アリミデックス、アロマシン、フェマーラと
3種類のホルモン剤を、だいたい1年に1種類のペースで
処方してもらいましたが、そろそろその効き目が怪しくなってきたので
リサーチして「フェアストン」「ノルバデックス」「タスオミン」といった
ホルモン剤の情報をチェックしました。

これまで処方してもらったホルモン剤は「アロマターゼ阻害剤」
というタイプですが「フェアストン」などは「抗エストロゲン剤」
というタイプで、働き方が違うようです。

さすがにいきなり「この薬をください」というわけにはいきませんから
「これまでいただいたお薬とタイプが違うようなので
フェアストンというお薬を検討していただけないでしょうか」と
主治医に、ていねいにお願いしてみました。

先生曰く「私は切るほう専門なので(外科の先生だから)
こういう抗がん剤なんかには、あまり詳しくないんですよね。
この薬については、次までに相談してみますから」と、快諾してもらえました。

抗がん剤で治療をする場合は、データもマニュアルもありますから
これが効かなくなったら、次はこれという感じなのでしょうが
私のように初発からステージ4で、ずっとホルモン剤だけというケースは
おそらく百人とか千人とかの単位でのデータはありません。

ぶっちゃけ、取りあえずホルモン剤を飲んでいるのも
そのお薬を適当に変更してもらうのも、ほとんど気休めみたいなもので
このあたりまで来たら、もう無治療でも大勢に影響ない気もしますが
家族や友人にこれ以上心配をかけるのは申し訳ないので
優しい主治医とうまくコミュニケーションを取りながら
なんとか治療を続けられたらと思っています。

話は変わって、昨夜今年のノーベル文学賞をカズオ・イシグロ氏が受賞という
うれしいニュースが入ってきました。
以前、娘が「私を離さないで」を読んで「絶対面白いから」と
強烈にプッシュしてきたので、本を読んで、映画も観ました。
最近ドラマ化されたのは、なんかイメージが違うので見ていませんが。
SF的な設定でしたが、過酷な運命を背負った少年と少女の
何ともいえない繊細な感情の揺らぎが切ない、そんなお話でした。

私の好みでは「日の名残り」
こちらは原作は未読で、映画を観ました。
イギリスの旧家に仕える、厳格で忠実な執事を
アンソニー・ホプキンスが演じて、とにかく素晴らしかった。
第二次大戦から戦後へ。没落していく主家に寄り添いながら
主人の侯爵が亡くなり、新しく館の主人になったアメリカの富豪に
再び執事として雇われ、寡黙に実直に職務をこなす。
決してエキサイティングなストーリーではないけど
いつまでも深く重く心に残る物語だったと思います。
いわゆる純文学系にはすっかりご無沙汰ですが
この「日の名残り」は読んでみてもいいかも。
でもやっぱり、観るなら映画かな。
アンソニー・ホプキンスラブなもんで。
受賞記念で、ケーブルかWOWOWで放送してくれないかなあ。


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食事会とダンナのトラウマ

2017-09-23 16:23:03 | 社会・生活
昨日は、お盆にパスさせてもらったので
娘夫婦と、晩ご飯を食べに行きました。

この前の蜂窩織炎が、1週間抗生剤を飲んでも
完全に治らなかったようで、先週の土曜日にまた発熱。
18日は祭日でしたが、急患で診てもらい
追加で一週間分の抗生剤を処方してもらいました。

今回は、さいわいあまり熱が高くなかったこともあって
3、4日でなんとか回復し、約束した日に出かけられました。
グルメ情報に詳しい娘たちにおまかせで
近場で、お魚がおいしくてリーズナブルな居酒屋さんへ。

男性陣はやっぱりお刺身、焼き鳥などのおつまみ系ですが
私は、はもの天ぷらとお豆腐のサラダがおいしかったです。
娘のダンナさんは自営業で日曜日と祝日が休みですが
ダンナは、土、日、祝日の休みがありません。なので
予定を合わせるのはなかなか大変なのですが、何とか実現しました。

娘は結婚して、ダンナさんと、2匹の長毛ニャンズと
至って平和に暮らしているように見えます。
客観的には、特に不満を感じるような状況ではなさそうですが
人間というのは、自分が置かれた環境の中で
結局何かと悩みを作り出してしまうようです。

食事会の時は和気あいあいですが
私と二人でおしゃべりしている時には、ぽろっと悩みが出ます。
もちろん、親子でも夫婦でも、人と人が関わりあって起きることは
どちらか一方だけが悪いわけではなく
原因はハーフハーフだと私は思うのですが
私が、思春期の頃から、娘の性質の特徴と感じているのは
繊細さ、ある種宗教的とも言える純粋さです。

こう書くと親ばかと思われそうですが
娘が好む音楽、映画、そして漫画や小説などの
娘の嗜好や、これまでの行動や考え方を分析しての結論です。
よく言えば繊細で純粋ですが、見方を変えると
内向的で環境に適応する力が弱く、対人関係が不器用で傷つきやすい
いまどきの若者に多いと言われる、いわゆる生きづらいタイプなわけです。

で、ひとしきり娘の愚痴を聞いたあとの私のアドバイスは
「人間は、ある意味邪悪なほうが生きていきやすいんだよね」
それを聞いた娘のコメントは
「うん、わかるような気がする。でも私には無理だろうな」
多分そうだろうと思いました。
でも、娘は、これからの人生を一緒に生きていく人を見つけたのだから
やはりその人と、できる限り分かり合える努力をしてほしいなあ。

なんて言いながら、昨日の食事会で
何気なく「お父さんがギャンブル依存になったのは
トラウマとかそんなんじゃないんやろう」と言ったら
ダンナがボソッと「いや、あるよ」「え~~~、あるのっ?!!」
(そんなトラウマがあるなら
もったいぶらずにサッサと言えよ。ボケッ!by心の声)
果たして、そのトラウマの詳細を
生きている間に、話してもらえる日がくるのでしょうか。
もしかして、言えなかったけど私のせいとか言うんじゃねえだろうな。
いや、私も決して完全無罪とは思ってはいませんが。
こんな私が、夫婦の問題で
きれいごとのアドバイスなんかする資格は1ミリもありません。


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通院日に判明 正式な病名は蜂窩織炎

2017-09-10 16:27:37 | 癌のこと
火曜日は通院日でした。
が、その前の週の土、日に、また38度超えの熱が出て
左腕がパンパンに。

このところ毎月1回と言わないくらい繰り返すリンパ管炎。
さいわい今回は、通院日直前だったので
急患で駆け込まずにすみましたが。

前回看護師さんに教えてもらって
腫れが引いたら、優しくマッサージするとか
水仕事をしない時間帯は、伸縮する包帯で、軽く腕を圧迫するとか
多少努力はしていますが、なかなか効果があがりません。

そこで、いつものお薬セットプラス抗生物質の処方。
PCの電子カルテをチラ見していたら<蜂>の文字が。
やっぱりそうかと思いました。
他の方のブログを見ていて、時々出てくる<蜂窩織炎(ほうかしきえん)>
私の症状に似てるなぁと思っていたのですが
どうやら正式な病名は、やはりその蜂窩織炎のようです。

たしかに「ほうかしきえん」と言われても「???」って感じですもんね。
主治医の先生は、比較的症状が似ていて
ド素人でもすんなり理解しやすいリンパ管炎と説明されたようです。
でもって、診察の最後に「あの、今月は血液検査をお願いできますか」

今の病院の治療は、ほぼほぼオーダーメード。
だいたい3か月おきに血液検査、半年ごとにCTという感じで
自己申告して、検査をしてもらっています。
もちろん、突発的な症状(腹痛とか腰痛なんか)が出れば
その都度、先生から検査の指示がでるという感じです。

熱と赤みは引いたのですが、腫れはまだ続いていて
手の甲まで丸々としています。
腋の下が、完全にしこりに占領されているので
蜂窩織炎との付き合いは、これからもずっと続くような気がします。
朝夕は少し涼しくなったとはいえ、日中の福岡はまだ真夏日。
ことわざの通り、お彼岸くらいまでは我慢せざるをえないようです。

去年、おととしと比べると、体力は確実に落ちてきているので
とにかく日常生活に影響が出ないように、極力体力を温存しています。
けれど、頭の中は結構忙しくて
ミサイルの避難訓練で、子供たちが防空頭巾みたいなのをかぶってるニュースに
「あれはいったい誰のセンスなん。あの時代錯誤感はなんなんだろう。
まだしもヘルメットでも準備してかぶらせるとかできんものかしら」と怒ったり
「読書感想文を電子書籍で書くのはだめ」というニュースにも
自分がたっぷりキンドルの恩恵にあずかっていることもあって
「またそんな時代遅れなことを」と怒ったり、まあ要するに怒ってばかりいます。

ダンナが夜仕事のことが多いので、一人でご飯を食べるのですが
映画を観ていると2時間かかるので、アメリカのドラマを見ることが多いです。
シリアルキラーや連続殺人物も結構好きなので
わりと見ている「クリミナル・マインド」
たまに「何で私は、いつも死体の解剖シーンを見ながら
ご飯たべてるんやろう」と思いますが。

その中に、ギャンブル依存症を扱った話がありました。
アメリカなので、カジノ依存症の男なのですが。
故意にではなく、たまたま人を撃って殺してしまい
その後にカジノに行ったら大勝する。
ギャンブラーというのは、いわゆるゲンを担ぐわけで
「人を殺したら勝つ」と思い込んで、また人を殺してカジノへ。
ところが、今度は負けてしまう。
ところが最初に殺したのが親戚の男だったことから
「そうか、近親者を殺せば勝てるんだ」と、元の妻を殺そうと
元妻の家に侵入したところで、プロファイリングによって
男の行動を分析したFBIに逮捕されると、まあそんなお話です。

日本では「ギャンブル依存症」をドラマにちょこっと織り込むだけでも
なんかはれ物にさわるみたいで、ほんと、おそるおそる
「これなら大丈夫かなぁ」みたいな空気がまんまん。
でもアメリカのドラマは、ギャンブル依存症に限らず
薬物でも、アルコールでもばんばん出てきますし
当然自助グループのシーンなんかも普通にいっぱい出てきます。
この差って一体なんだろう?文化の違い?

話があちこち飛びますが、十年くらい前までは
お茶の間に、エロもグロも、それなりにあったような気がします。
「13日の金曜日」なんて、洋画劇場とかで放送してたし。
それが何だか、なにもかもがタブーになった。
エロはだめ、グロや残虐シーンはだめ、喫煙シーンはだめ
政治や宗教に関するものはもちろんだめ、暗すぎる話もだめ。
結果、ドラマだったら、NGが入らない範囲での刑事もの、医療もの。
または、おとぎ話なんだか、ファンタジーなんだかみたいな
可もなく不可もないような感動話。
けれど、一方、ネットの中では、ほぼほぼ規制がない状態で
アダルトでも、ネットギャンブルでも何でもかんでも垂れ流し。

こんなにアンバランスで、大丈夫なのかと
結局心の中で、火のように怒っているわけです。
体に悪いことは重々分かっているのですが。
やはり、怒りを生きるエネルギーにするという思考回路は
もはや変えることはできないようです。



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ざわつく社会の空気の中で

2017-09-03 17:30:19 | 社会・生活
今日も、北朝鮮が核実験を行ったというニュースが流れました。
頻発する自然災害、アメリカの政治の混乱、そしてミサイルの発射や核実験。
ニュースを見ていると、なにかざわざわした落ち着かない気持ちになります。

このブログを書き始めた頃は、ダンナのギャンブル依存症がらみで
政治や、ギャンブル業界に対して、強い怒りを持っていました。
今でも、その怒りが消えたわけではないのですが
最近では、社会に対してどうこうということではなく
自分はどう考えるか、何をすればいいのかという風に考えるようにしています。

例えば、先日ミサイルが発射された時に
Jアラートが作動して、該当する地域には警報が流れました。

「頑丈な建物か、地下に避難してください」という文言には
「周囲に地下なんかない」という反論がけっこうありましたが
Jアラートが鳴ってから、ミサイルが日本の上空を通過する時間は
ものの3分ほどです。3分で、この警告どおりに行動できる人が
一体どれくらいいるのでしょう。
自宅にシェルターを設置してるお金持ちくらいじゃないでしょうか。

今北朝鮮が行っているのは、ミサイルがどのくらいの距離を
飛ぶのかという、発射実験ですから
日本を狙ってミサイルが撃ち込まれているわけではなく
今のところは核弾頭を搭載しているわけでもありません。
もちろん何らかの落下物が落ちてくる可能性はゼロではないでしょうが
その危険は、むしろ海上で漁をされている漁業関係の人たちのほうが
圧倒的に大きいような気がします。

けれど、日本は、世界で唯一の被爆国ですから
ほとんどの人が、広島の、あるいは長崎の、原爆の写真や映像を
様々な場面で見ています。実際に原爆を体験された方もおられます。

だから「ミサイル発射」のニュースが流れただけで
無意識に、あの原爆の恐怖がフラッシュバックするのではないかと思います。
けれど具体的な状況があいまいなまま
やみくもに避難を呼びかけるのは
いたずらに恐怖心をあおるだけで、あまり有効とも思えません。
万が一、何か落ちてきて被害がでた時に
「警告しました」という、ただの予防線のような気がします。

そして、万が一ミサイルに核弾頭が搭載されたら
「ロシアの最新ICBM一発で、フランス全土が消える。
広島の原爆の2000倍の威力」というレベルの話ですから
おそらく私たちにできることは何もありません。
そういう核を、アメリカやロシアは何千発も保有している
そういう時代であり、そういう世界です。

この何とも言えない、ざわざわした不穏な空気を
とても的確に表したお話が、毎日新聞の
高村薫さんのインタビューの中にありました。

「19~20世紀にかけて私たちがよって立ってきた
資本主義、民主主義、国民国家という枠組みが
ここへ来て確実に限界を迎えようとしている。(中略)
本来人間は、よほど自分を律していかなければ善良ではいられない。
良識や思慮深さという重しがとれ、人は品が悪くなり
言いたい放題になり、他人に平気で迷惑をかけるようになる。
今は、人間が持っている野蛮なところが世界中でむき出しに
なってきています」

「まさに」という感じです。でも、この何とも言えない嫌な空気に
私達は毒されてはいけないような気がします。
容赦のない他人への攻撃、白か黒かの極端な考え方が
社会に広がってしまうと、次第に個人までもが
そういう思考になっていきます。
すでに、子供にも大人にも広がるいじめなどは
そういう不安定で、攻撃的な空気の象徴と言えるのではないでしょうか。

そういう空気に流されないためには
「TVで言ってるからこうなんだ」とか
「〇〇が言ったから正しいんだ」と、他人の考えを
そのままうのみにして、自分の意見にするのではなく
自分は、何が本当だと思うのかを
もう一度、じっくり考えてみるほうがいいような気がします。


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