「日本文学の革命」の日々

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中島みゆきのCM

2008-07-12 01:13:06 | 日本文学の革命
先日テレビを見ていたとき、ふと中島みゆきの『時代』が流れてきた
CMソングとして流れていたもので、松田聖子が出てくる何かの化粧品のコマーシャルだった

松田聖子と中島みゆきの『時代』
なんか合わないなあ と見てると、CM の中で松田聖子が窓の外を眺めだした
その視線の向こうになにやら一生懸命犬を引っ張っている女性がいる
動こうとしない犬の首輪の紐をつかんで、なんとかして動かそうと引っ張ってるのだ
次の瞬間その女性のアップの映像が映ると、なんとそれは中島みゆき本人だった

中島みゆきがCM に出るなんて実にめずらしい
ていうか記憶にない
今まで一度も出たことがなかったんじゃないだろうか

このCM の意味するところは一目瞭然
最近の彼女の歌がすべてそうであるように、「負けるなー!前へ進めー!」「進めってば、コラッ」とはっぱをかけているのである

今「反外国主義運動」は大いに苦境に立っている
ヘタをしたら瓦解しかねないあり様だ
だからこそ彼女はわざわざ出る必要もないCM に出てきて、「絶対負けるな!」と激を飛ばしているのだろう

彼女の根性と忍耐と気力にはいつも敬服する
この『時代』という歌からしてすごい
なにしろこの歌は、「目的地に達しないで死んだなら、生まれ変わってふたたび歩んでゆこう」「この人生で愛を実現できなかったなら、生まれ変わってふたたびめぐり合おう」という内容なのだ!
腹のすわり方が違う
来世まで視野におさめてやっているんだから

たしかに苦境に立っているが、別に負けているわけではないし、方向も間違ってはいない
決定的な一歩 ―桑田佳祐の言葉を借りれば「奇跡のドア」を開けることができなくて、立ち往生している状態なのだ
すぐ向こうに希望に満ちた新しい世界が広がっているのだが、この頑強なドアを開けることができずに、行き倒れになりかねないところなのである

これをやっている1人だから言えるのだが、この「ドア」をこじ開けるのは、実に実に難しい
とてつもなく困難なのである
まさに「奇跡」のようなものなのだ、これを成し遂げるということは!

だがまあ とにかくがんばってゆこう
ここで失敗して瓦解したら、またもやこの課題は次世代へ先送りになる(それこそ『時代』の内容のように)
で またもやわれわれ日本人は、その間“塗炭の苦しみ”を受け続けなければならない

と言ってもこの“苦しみ”は精神的魂的なものなので、精神的に鈍感な者はおそらく気づきもしないだろうが
(しかしそれでもその悪しき影響は、彼らにもしっかりと及んでいるのだが)

今一番期待できるのは、宮崎駿の『崖の上のポニョ』だ
あらすじを読むとかなり期待できそうだ
ぜひ「奇跡のドア」を押し開けて欲しい

僕も死力を尽くしてがんばってゆこう
漱石という重要なカードを握ってしまったんだから、いまさらやめる訳にいかない
行けるところまで行くのみだ

あともうほんの一歩で出来そうなんだが…

ともかく着実に進んでいることは確かだ

中島みゆきからまた進んでゆく勇気をもらった