「天子蒙塵」に思いを馳せる (登録をやっと完了しました。5/6)
浅田次郎の小説「天子蒙塵」を読むと天子が帝都「北京」から逃げ出すことを
意味すると書かれている。清朝を時代背景とした浅田次郎の小説「蒼穹の昴」「
中原の虹」では皇帝と宦官、大臣等の織りなす物語が歴史好きの読者を魅了する。
この4月に北京、天津を旅するツアーに乗っかって、歴史遺産を見て回った。
天壇公園、頤和園、紫禁城、天安門広場、万里の長城、大都・遺跡公園(以上、北京)、
そして、日本租界跡(天津)等である。特に、紫禁城や天津・静園ではラストエンペラー
溥儀や奥方達の逃避行の様子(小説「天子蒙塵」)に思いを巡らすことができた。
北京は流石に中華帝国の帝都であり続けただけに、宮殿は巨大であり、感服する。
日本文化の源流であるだけに違和感が無い。歴史小説に出てくる秦、漢、唐、元、明、
清、満州国などの歴史の舞台を思い描きながら、楽しく見学できた。
現代の北京に目を向けると、2つの点で驚いた。上海も北京も巨大都市となりビル
が林立してきたことは想像していたが、社会資本、施設が思ったより整備され、噂に
聞いていた「汚いトイレ」が改善されつつあること、道路を走る車の殆どがベンツ、
BMW、トヨタ等の高級車であり、軽自動車は走っていない。(一般市民はまだ車を
持てない?)15億人の市民の5%が金持ちでベンツ等を持っているとうことか?
また、街路樹が綺麗に整備され、郊外の道路脇の荒れ地には植樹が大規模に進んで
いた。
以上です。
<参考>
以上