ね、ね、仏さまって、私たちが困ってるときに、やっぱり助けて下さるのかなあ? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『宗教選択の時代』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
当時のインド十六国中の最強国であり、仏陀の竹林精舎があったマガダ国の王であるビンビサーラ王という人は、仏陀の熱心な信者で、外護者でもあったのですが、このマガダ国で、仏陀の比較的晩年に、不幸な事件が起きました。王子の阿闍世(アジャータシャトル)が、有名な提婆達多(だいばだった)と組んで、王の地位を乗っ取りにかかったのです。
提婆達多は、自分には力があるということを誇示して、阿闍世を取り込み、阿闍世(あじゃせ)に物質的な寄進をさせて、自分のパトロン(経済的な後援者)にしたのです。そして阿闍世のほうも、仏陀と組んでいるのが国王のビンビサーラ王ですから、「提婆達多よ、自分が国王になったら、おまえこそ仏陀にして、教団の上首にしてやるぞ」というような密約をしたのです。そして、提婆達多と共謀して、クーデター計画を立てました。
そして、ビンビサーラ王を幽閉して、「いっさい食べ物を与えてはならん」と命じて、餓死させようとしました。しかし、いつまでたっても父王が死にません。実は、ビンビサーラ王の妻で阿闍世の母親の韋提希(いだいけ)夫人が、夫に一日に一回、面会に行くときに、食事を運んでいるふりを見せずに、自分の身体に蜂蜜や小麦粉やバターを塗り、小麦粉などをなめさせたりしていたのです。(中略)
阿闍世は、父王がどうしても死なないので、「おかしいな」と思い、監視させました。すると、どうやら母親がビンビサーラ王を生かそうとして、いろいろとしているらしい、ということがわかりました。
そこで、阿闍世は、「母よ、あなたも私に対して謀反を抱いたのですか。許しません」ということで、母親も幽閉して殺そうとしました。(中略)
韋提希夫人は、毎日、「ああ、仏陀よ、仏陀よ。どうして私はこんな目に遭ったのですか。お救いください」と、牢のなかで、仏陀に対して救いを求めたのです。
そうすると、ここが経典の面白いところですが、仏陀が肉体から幽体離脱をして、そのままパッと韋提希夫人のところへ現われて、説法をしたのです。また、「神通第一」の大目連という弟子も、その牢のなかにパッと現われてきたのです。そのように、仏陀が韋提希夫人を救いにきて説法をするという話が、『観無量寿経』などを読むと出てきます。(中略)
韋提希夫人が、「それだけ偉大な仏陀であるならば、このような苦境にある私を救ってくれるはずです。霊鷲山からここまで飛んできて、私を救ってください。そして教えてください」と言ったということが、経典に書かれています。確かに、肉体を持って牢屋のなかへ入っていくのは大変だと思いますが、霊的になら可能です。
幽体離脱をして相手のところに現われるということは、よくあることです。(中略)強く願い、強く念っていると、距離に関係なく、相手の姿がありありと目の前に現われてくるのです。そして、話をしてくれるのです。こういうことが現実にあります。
ですから、この韋提希夫人ではありませんが、みなさんが、何らかの不幸な立場にあったり、あるいは、ロビンソン・クルーソーのように舟が難破して、無人島に流された場合には、一生懸命に禅定して願っていたら、私や、他の弟子たちの姿が見えてきて、「こうしなさい」「ああしなさい」と言っているのが聞こえてきたりすることは、おそらく現実にあるだろうと思います。
(268~273ページ)
仏典にも記録されているように、幽体離脱で誰かのところに現われることは、現実にある──。
実際に、大変な状況のなか、禅定して強く強く祈っていたとき、大川隆法先生のお姿が見えて話をしていただいたことで、ほんとうに救われた体験をした方の話を聞いたことがあります。
日常的にそんな体験を誰もができるわけじゃないとは思います。
だけれども、とっても追い込まれた危機的状況なかでは、その方が持っている強い信仰心が、そんな奇跡を起こすことは実際にあるのだと私は固く信じているのです。
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『宗教選択の時代』 大川隆法著 |
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