世渡りってものがあるよね。この世では、バカ正直ってのも考えものですよ。なーんて言葉を聞かされて、そうなのかなあ、正直に生きた方がいいんじゃないのかなあ、って、悩んだりしてる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『永遠の仏陀』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
まず、おまえたちは、うそをついてはならない。
正直を旨とせよ。
時に、正直に生きることが、
この世的に、どれほど愚かに見えることがあるとしても、
やはり、おまえたちは正直一途(いちず)に生きなくてはならない。
うそを言って、世渡りをする者もある。
そのような者が次々と手柄を手にしているかに
見えることもあるだろう。
しかし、私は、おまえたちに言っておく。
うそを言い続けて、真に成功する人はいないということを。
そのうそは、いつか他の人の見抜くところとなり、
やがて、そのような人は辱めを受けることとなるだろう。
たいていの場合、この世に生きているうちに、
その辱めを経験することになるであろう。
しかし、万一、今生(こんじょう)において、
そのうそ、ばれることなく、逃げおおせたとしても、
人間には来世というものがある。
この来世というものの恐ろしさは、
そこでは一切のうそが通じないというところにあるのだ。
菩薩の心を持っていなければ、
菩薩たちの世界に済むことはできない。
また、地獄の鬼たちは、
鬼の心を持って生きていると言わざるをえない。
この地上を去った世界では、
一切のうそ、偽り、言い逃れは通用しないと
心しなければならない。
さすれば、この地上においても、
おまえたちの真価は、
正直に、おまえたち自身の、
その思いと行いを表しているところに現れるのだ。
もし、うそ、偽りを使わなければ、
おまえたちが世に認められないというならば、
そのような成功は、やがて、仮面をはがれ、
暗い淵のなかに投げ入れられることになるであろう。
よって、正直に生きる者は、最後には勝利するのだ。
それを忘れてはならない。
(54~58ページ)
うそを言い続けて、真に成功する人はいない。
正直に生きる者は、最後には勝利するのだ。
正直を旨とせよ──。
大川隆法先生の教えは、明快です。
その背景をちょっとむずかしい言葉で説明してみると、そこにあるのは「原因・結果の法則」(「因果の理法」)だと思います。
正直に生きていれば(原因)、その結果として、天上界に還ることができる。
うそ、偽りで生きていれば(原因)、その結果として、死後は厳しい世界に行ってしまう。
正直に生きるというのは、良心に照らして恥ずかしくない生き方をすることだろうと思います。
そして、この「良心」こそが、自分の中にある仏の性質(「仏性」)の一部だと考えてみたとき、なんだか、とても心があったかくなる気がします。
大川隆法先生は、ここでは神さまとか仏さまと言ってはおられません。
でも、言葉を換えれば、神さまや仏さまに見られても恥ずかしくないように生きよ、そうすれば天上界に還ることができる、と言っておられるのではないでしょうか。
そして、それこそが、信仰を持つことの大切な意味の一つでもあるのだろうと、改めて私は思っているのです。
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『永遠の仏陀』
大川隆法著 |
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