●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●ブラックホールの直接撮像に対して「基礎物理学ブレークスルー賞」の授与が決定

2019-09-06 19:54:10 | 宇宙

 去る2019年4月10日にブラックホールの直接撮像を成し遂げたと発表したイベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)チームに、2020年の「基礎物理学ブレークスルー賞」が贈られることが決定した。

 総計347名の受賞者のうち、国立天文台に所属する研究者は、EHT Japan代表の本間希樹教授・水沢VLBI観測所長をはじめ11名。

 この賞は、2012年から授与されている、基礎物理学・生命科学・数学における重要な進展を表彰する国際賞のひとつ。

 これまでにも東京大学宇宙線研究所長の梶田隆章卓越教授など複数の日本人が受賞しており、国立天文台でも2016年に重力波の直接検出に貢献した2人の研究者が特別賞を受賞している。

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●宇宙探査●QPS研究所、10月に世界初の地球観測用小型高分解能SAR(合成開口レーダー)衛星打ち上げ

2019-09-03 16:18:18 | 天体観測施設

 九州大学発で世界初の地球観測用小型高分解能SAR(合成開口レーダー)衛星の打ち上げに取り組むQPS研究所(福岡県福岡市、大西俊輔社長)は、小型人工衛星を早ければ10月にも打ち上げると発表した。

 同社は、直径3.6mと大型でありながら、わずか10kgと大変軽く、更に打ち上げ時はコンパクトに折りたたまる収納性の高いアンテナを実現することで、従来の20分の1の質量の100kgへの軽量化、コストも従来の約100分の16を実現した。

 さらに同社は、2024年頃を目標に、36機のSAR衛星体制を構築し、世界中のほぼどこでも約10分で地球を撮影することができる体制を構築し、継続的に得られる画像データとAIを組み合わせることにより、インフラ老朽化の検知、農業、海洋・漁業等の効率化、物流の効率化、災害時の迅速な状況把握、自動運転向けの高頻度高精細3Dマップの実現等のアプリケーションへの活用を目指す。

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●宇宙探査●JAXAとリコー、宇宙空間で使用可能な小型全天球カメラを共同開発し「こうのとり」8号機で打ち上げ

2019-09-01 20:11:39 | 宇宙ステーション

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)とリコーは、宇宙空間(宇宙船外)で360°の全方位を一度に撮影できる小型全天球カメラを共同開発した。     同カメラは、小型衛星光通信実験装置「SOLISS」の2軸ジンバル部の動作確認のためのモニタカメラとして採用されている。

 2019年9月11日に打ち上げ予定の宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機で国際宇宙ステーション(ISS)へ送り届けられ、「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームから360°の全天球静止画・動画を撮影し、地上に送信する予定。

 同カメラは民生品をベースに開発したもので、宇宙で使われる世界最小の360°カメラ。民生品の360°カメラが宇宙船外で全天球型の撮影を行うのは国内で初めて。

 今後、JAXAは、同技術を宇宙探査機等の船外モニタカメラとして活用することを目指す。また、リコーは、360°カメラおよび関連するサービスをさまざまな産業分野・用途へ展開していくとともに、技術研究開発を通じて宇宙開発を含む科学・社会の発展に貢献していく。

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