宇宙航空研究開発機構(JAXA)とリコーは、宇宙空間(宇宙船外)で360°の全方位を一度に撮影できる小型全天球カメラを共同開発した。 同カメラは、小型衛星光通信実験装置「SOLISS」の2軸ジンバル部の動作確認のためのモニタカメラとして採用されている。
2019年9月11日に打ち上げ予定の宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機で国際宇宙ステーション(ISS)へ送り届けられ、「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームから360°の全天球静止画・動画を撮影し、地上に送信する予定。
同カメラは民生品をベースに開発したもので、宇宙で使われる世界最小の360°カメラ。民生品の360°カメラが宇宙船外で全天球型の撮影を行うのは国内で初めて。
今後、JAXAは、同技術を宇宙探査機等の船外モニタカメラとして活用することを目指す。また、リコーは、360°カメラおよび関連するサービスをさまざまな産業分野・用途へ展開していくとともに、技術研究開発を通じて宇宙開発を含む科学・社会の発展に貢献していく。