●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●JAXA、「はやぶさ2」を利用したアウトリーチ・教育活動についての意見交換会、9月23日に開催

2017-09-08 15:29:47 | 人工衛星

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「はやぶさ2」プロジェクトでは、アウトリーチや教育活動としてこれまでいくつかの試みを行ってきており、また、プロジェクト外でも「はやぶさ2」に関連して多くの試みが行われている。

 アウトリーチや教育活動は、プロジェクトで行うには限界があり、むしろプロジェクト外の人々が主体となって進めていただくのがよいと考えている。そのためには、「はやぶさ2」プロジェクトとプロジェクト外の人々との連携が重要となる。

 ついては、アウトリーチや教育に関心のある人々との意見交換会を下記のように開催することにしている。

 なお、小惑星探査機「はやぶさ2」は、現在、順調に運用が進められており、来年(2018年)の 6月~7月に小惑星リュウグウに到着する予定。

1.日時:2017年9月23日(土) 秋分の日 13:30~16:30(開場13:00)(希望があれば終了後に懇親会を企画)
2.場所: 相模原市立博物館 地下会議室
3.主催: JAXA「はやぶさ2」プロジェクト
4.協力: 相模原市立博物館、日本惑星協会
5.参加していただきたい方:「はやぶさ2」に関連したアウトリーチや教育に関心がある方
6.内容:「はやぶさ2」に関連して
        •これまでのアウトリーチや教育活動の実例の紹介
        •アウトリーチや教育活動としてどのようなことができうるかの議論
        •どのような情報がプロジェクトから発信されるとよいかの議論
        •プロジェクトとプロジェクト外の皆さんとのインターフェースの構築
        •その他
7.参加費: 無料
8.参加申し込み:http://planetary.jp/contact/application-form.html 
            •当日の受付も行う(先着順、定員100名)

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●宇宙探査●慶應義塾大学の研究チーム、アルマ望遠鏡を使用して天の川銀河で中質量ブラックホール候補の実体を初めて確認

2017-09-06 14:10:51 | 宇宙

 慶應義塾大学理工学部物理学科の岡朋治教授らの研究チームは、アルマ望遠鏡を使用して、天の川銀河の中心部分に発見された特異分子雲「CO–0.40–0.22」の詳細な電波観測を行い、この特異分子雲「CO–0.40–0.22」中に存在が示唆されていたブラックホール本体であると考えられることを明らかにした。これは、我々が住む天の川銀河において「中質量ブラックホール」候補の実体を確認した初めての例になる。

 この特異分子雲は、天の川銀河中心核「いて座A*(エー・スター)」から約200光年離れた位置にあり、その異常に広い速度幅から内部に太陽の10万倍の質量をもつブラックホールが潜んでいる可能性が指摘されていた。

 観測の結果、特異分子雲「CO–0.40–0.22」の中心近くに、コンパクトな高密度分子雲と点状電波源「CO–0.40–0.22*」を検出した。検出された点状電波源は、いて座A*の500分の1の明るさを持ち、プラズマまたは星間塵からの熱的放射とは明らかに異なるスペクトルを示している。

 この点状電波源「CO–0.40–0.22*」の位置に太陽質量の10万倍の点状重力源を置いた重力多体シミュレーションを行った結果、周囲のガスの分布と運動が非常に良く再現できることが分かった。

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●宇宙探査● 宇宙エレベーター協会、「SPEC(宇宙エレベーター・チャレンジ)2017 IN MITO」を12月1日~4日に水戸市で開催

2017-09-04 15:14:15 | 宇宙エレベーター

 宇宙エレベーター協会は、「SPEC(宇宙エレベーター・チャレンジ)2017 IN MITO」を12月1日(金)~4日(月)に千波公園内緑地(茨城県水戸市千波町)おいて開催する。
 
 同大会は、宇宙エレベーター向けに開発された自立昇降機の性能を競う競技会で、テザードバルーン(複数係留索を持つ係留気球)の係留とこれを用いた各種競技、自走式昇降機によるテザー昇降性能の評価で競われる。

主催:宇宙エレベーター協会 SPEC実行委員会

協催:水戸観光コンペティション協会

協力:水戸市、茨城県、公益財団法人水戸市公園協会、水戸商工会議所、神奈川大学(各予定)

会期:2017年12月1日(金)~4日(月)<前後2日間は準備/撤収の予定となり、昇降は2日(土)~3日(日)>

場所:茨城県水戸市千波町 千波公園内緑地

内容:宇宙エレベーター向けに開発された自立昇降機の性能を競う競技会

              ・テザードバルーン(複数係留索を持つ係留気球)の係留とこれを用いた各種競技

              ・自走式昇降機によるテザー昇降性能の評価

目的:宇宙エレベーター関連技術並びにスピンアウトの開発・研究の促進

            ・メディア等を通じた宇宙エレベーターについての正しい知識の普及

             ・自走式昇降機とその実験に必要な設備について、各大学による共同実験


参加費:運営協力なし:20万円、運営協力A:12万円、運営協力B:8万円


参加資格:大学、高校、高等専門学校などの教育機関、一般企業、個人チーム 等

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●宇宙探査●北海道大学とJAXA、金星の中・下層雲領域の流れが赤道付近で速いジェット状になる時期があることを発見

2017-09-01 14:07:40 | 人工衛星

 北海道大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、金星大気の分厚い雲を透かして観測できる金星探査機「あかつき」の観測データを使って風速を求めたところ、2016年のある時期に、中・下層雲領域(高度45-60km)の風の流れが赤道付近に軸をもつジェット状になっていたことがわかり、これを赤道ジェットと命名した。

 これまで、この高度帯の風速は、水平一様性が高く時間変化も少ないと考えられてきたが、予想外に大きな変動があることが、「あかつき」の観測による今回の研究ではじめて明らかになった。
  
 金星の大気は地面から雲頂(高度約70km)にかけて急激に増加し、自転をはるかに上回る速さで流れる「スーパーローテーション」と呼ばれる状態になっているが、そのメカニズムはまだ解明されていない。今回発見された赤道ジェットの形成を理論や数値計算に取り入れることで、その謎に一歩迫れると考えられるという。
 

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