●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●2017年に関西地方を中心に目撃された火球、遠い将来に地球に衝突する可能性も

2020-01-15 13:59:17 | 宇宙

 2017年に関西地方を中心に目撃された火球(明るい流星)が、小惑星を起源としたものであることが明らかになった。この火球の起源である小惑星は遠い将来に地球に衝突する可能性もある。この流星体が小惑星から放出されたメカニズムを考察することは、天体の衝突から地球を守ることにもつながる重要な研究成果。

 国立天文台などの研究者から成る研究グループは、2017年4月29日未明(日本時間)に関西地方を中心に目撃された火球について、多地点で観測されたデータを解析した。

 「SonotaCo Network(ソノタコ ネットワーク)」と名付けられた監視カメラ群が国内12カ所で捉えた火球の観測画像から、火球の経路を算出した。その経路から求めた流星体の軌道は、地球接近小惑星「(164121) 2003 YT1」の軌道とほぼ一致していた。火球の元となった流星体は、この小惑星から放出されたと考えられる。

 この小惑星は、大小二つの天体が互いを回り合う二重小惑星。もともとは一つだった天体が、自転が速くなり二つに分裂したと推測されている。分裂の時期は過去1万年未満と推定できることから、分裂時に流星体が小惑星から放出されたとすれば、今回求められた軌道ともつじつまが合うことが分かった。

 今回の火球程度の流星体の大きさであれば、衝突しても地球環境への影響はないが、もっと大きな流星体や小惑星本体が地球に衝突すると、地球へ深刻な被害をもたらすことになりかねない。地球接近小惑星の監視や、小惑星からの物質放出の研究は、地球を守るためにとても重要。同研究では、流星科学の活用により、地球接近小惑星の潜在的な危険性に迫ることができた。(「国立天文台」ウェブサイトより)


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