インターステラテクノロジズは、この度、宇宙ロケット「MOMO」の抜本的な改良を行うため、データ取得を目的とした燃焼試験を開始した。
同燃焼試験は、同社が自社で保有する実験場(インターステラテクノロジズ大樹ロケット射場・実験場)にて実施。
同燃焼試験は、基礎データ(圧力、熱負荷、推力、燃焼効率等)を取得し、点火器、ノズル、インジェクタ等改良した部品の性能や耐久性を調べるもの。
同社は、6月に打上げを実施したMOMO5号機は飛行中のエンジンノズルの破損により飛行を中断、また7月に打上げ実施を試みたMOMO7号機は、打上げ直前にメインエンジンの点火器の温度上昇が確認できないことから、エンジンを着火させる直前に安全確保のため自動停止を行った。
これらの不具合を受け、8月より原因究明と対策活動を行い、現在、打上げの信頼性向上を目的としてエンジンノズルや点火器を中心としたMOMOのエンジン全体の改良を行っている。
また、今回の改良では、ロケットの打上げ能力も向上させるべく、インジェクタ(推進剤噴射装置)の改良を目指している。
期間は、11月12日〜12月末を予定している。