宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、NECが開発・製造するベトナム向け地球観測衛星「LOTUSat-1(ロータスサット・ワン)」をイプシロンロケットに搭載して内之浦宇宙空間観測所から打ち上げることについてNECとの間で受託契約を締結した。
同打上げは2023年を予定しており、イプシロンロケットとして海外衛星ペイロードの打上げを受託したのは初めて。
イプシロンロケットは、わが国がペンシルロケットから60年以上にわたり蓄積してきた固体燃料ロケット技術を結集させたロケットであり、現在JAXAではH3ロケットとのシナジー効果を発揮させて国際競争力を強化することを目的に「イプシロンSロケット」プロジェクトを進めている。
「LOTUSat-1」はこのイプシロンSロケットプロジェクトの実証機で打ち上げる予定。
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【イプシロンSロケット概要】
<打上げ能力>
SSO軌道:600kg以上(高度350~700km)(エクストラ目標:800kg以上(高度350km))
LEO軌道:1,400kg以上(高度500km、軌道傾斜角31.1deg)
複数衛星打上げに対する拡張性を確保
軌道投入精度:高度誤差±15km以下、軌道傾斜角誤差を±0.15deg以下
衛星搭載環境:世界トップレベルの音響・振動・衝撃環境
標準打上げ価格:世界の小型衛星打上げ市場で競争可能な価格帯
打上げスロット:3か月に2機以上打上げ可能
契約から打上げまでの期間:12か月以内
衛星受領から打上げまでの期間:10日以内
レイトアクセス(打上げ前の搭載衛星へのアクセス):打上げ3時間前まで対応可能