ヤクルトおよび宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成29年度からISSに長期滞在する宇宙飛行士がプロバイオティクスを継続摂取し、宇宙環境での免疫機能および腸内環境に及ぼす効果を科学的に検証する、世界初の宇宙実験を開始する。
ヤクルトおよび宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成26年度から閉鎖微小重力環境下におけるプロバイオティクスの継続摂取による免疫機能および腸内環境に及ぼす効果に係る共同研究に取り組んで来た。
この共同研究は、国際宇宙ステーション(ISS)でのプロバイオティクスの継続摂取による免疫機能および腸内環境に及ぼす効果を科学的に検証することで、宇宙飛行士の健康やパフォーマンスの維持・向上、得られた知見に基づく地上でのプロバイオティクス研究の発展および健康増進への貢献を目指している。
平成26年度~27年度にかけて行った地上研究、および、平成28年度に行ったヤクルト独自のプロバイオティクス(乳酸菌 ラクトバチルス カゼイ・シロタ株<L.カゼイ・シロタ株>)を含む長期常温保管可能なカプセルのISS搭載影響評価実験により、地上の常温保管と同程度の生菌数を維持できることを確認するなど、宇宙実験に向けた準備を進めた結果、世界に先駆けてISSにてプロバイオティクスの宇宙飛行士による継続摂取実験を行うことが可能となった。