●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●ハクト、月面探査国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」の中間賞にノミネート

2014-02-25 10:06:30 | 月面探査
 ハクトが月面探査国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」の中間賞にノミネートされた。

 民間企業による月面探査を競う国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」に、日本から唯一参加するチーム「ハクト」が、2014年2月19日、Google Lunar XPRIZEが設ける中間賞の書類審査を通過し、モビリティサブシステム中間賞(走行系)にノミネートされた。

 2013年11月にXPRIZE財団とGoogleが発表した中間賞は、順調に開発を進めているチームを経済的にサポートし、更なる投資や認知を上げることを目的としている。そのために、月面ミッション達成で授与される総額3,000万ドルの賞金に加え、総額1,000万ドルを新たに中間賞として設定している。

 現在、公表された中間賞は下記の3つの賞からなる総額600万ドル分。それぞれ月面ミッションには不可欠な要素技術であり、2014年9月末までに、Flight-Ready、すなわち実際に打上げ可能であることを検証できたチームに賞金が与えられる。

 1 イメージングサブシステム中間賞(画像処理系)《4チームまで》:250,000ドル/チーム
 2 モビリティサブシステム中間賞(走行系)《4チームまで》:500,000ドル/チーム
 3 ランダーシステム中間賞(着陸船)《3チームまで》:1,000,000ドル/チーム

 ノミネートチームは、応募書類で提示した開発計画を2014年の9月末までに達成した場合、中間賞を受賞する事が出来る。

 「Google Lunar XPRIZE」は、Googleがスポンサーとなり、XPRIZE財団によって運営される、民間組織による月面無人探査を競う総額4,000万ドルの国際賞金レース。

 このミッションは、2015年12月31日までに月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から500m以上移動し、指定された高解像度の動画や静止画データを地球に送信すること。世界10カ国以上から18チームが参加している。

 ハクトは、「Google Lunar XPRIZE」に日本から唯一エントリーしておるチームで、(株)ispaceが運営している。小惑星探査機「はやぶさ」をはじめとして数々の宇宙機の開発に携わっている東北大学大学院航空宇宙工学専攻の吉田 和哉教授を中心に、月面探査ローバーの開発とチームの広報活動を行っている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする