●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●東北大と北大が開発の人工衛星「雷神2」、来年年3月にも打ち上げ

2013-11-17 00:05:21 | 人工衛星
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、陸域観測技術衛星「だいち」の後継機「ALOS-2」を2014年3月にも打ち上げることを予定している。これにより地図作成・地域観測・災害状況把握・資源探査の幅広い分野で利用されている「だいち」のミッションを発展的に引き継ぐことになる。

 「ALOS-2」ニーズの例としては、(1)防災機関における広域かつ詳細な被災地の情報把握(2)国土情報の継続的な蓄積・更新(3)農作地の面積把握の効率化(4)CO2吸収源となる森林の観測を通じた地球温暖化対策など、多岐にわたっている。

 「ALOS-2」に搭載されるのは、「だいち」に搭載されているレーダセンサ(PALSAR)をニーズを踏まえて高性能化させたLバンド合成開口レーダ(SAR)で、光学センサと違い、昼夜・天候の影響を受けずに観測できることが特長。

 また、「ALOS-2」では、4つの副衛星が搭載される。その副衛星の一つに東北大学と北海道大学が開発している「雷神2(RISING-2)」がある。「雷神2」の開発においては、衛星の基本機能に必要な機器(バス機器)および主構造の設計・製作・組み立ては東北大学が、高精度望遠カメラ、熱赤外線カメラなどの科学搭載機器については北海道大学が担当している。

 「雷神2」は、500mm×500mm×500mmの超小型衛星(重量43kg)ながら高度約628kmの太陽同期軌道を約97分で周回(運用年数は1~5年を予定)し、高解像度地球撮像ミッションである搭載された高性能カメラによる地球撮像のほか、雷神のミッションでもあった「スプライトなどの高高度放電発光の撮像」と、新たに「超多波長望遠撮像」の2つを最先端理学観測ミッションとして、全地球規模での災害監視や積乱雲の構造とゲリラ豪雨のメカニズム解明、高高度放電発光現象(スプライトなど)のメカニズムの解明などに挑むことにしている。
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