●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●英ヴァージン・ギャラクティック社の商業準軌道宇宙旅行、今年中の運航を予定

2013-04-21 17:32:01 | 宇宙ステーション
 民間人の月旅行を実現させる前に、取りあえず民間人の宇宙旅行を実現させる必要がある。

 宇宙旅行と言えば、地上400キロメートルの地球周回軌道(オービタル)を回る宇宙ステーションをまず思い浮かべるが、高額の費用(22億円)や半年間にわたる訓練などを考えると、そう容易なことではないことが分かる。

 そうなると、民間人が乗る商業宇宙旅行は、今のところ諦めなければならないのか、というとそうとも言えない。

 それは、地上100キロメートルを目指しロケットで地上を飛び出し、十数分間宇宙空間に滞在し、その後、また弧を描くようにして地上に戻って来る方法である。これは、準軌道(サブオービタル)宇宙旅行(弾丸飛行)と呼ばれており、費用も1000万円~2000万円程度で済み、ジェットコースターに乗れる程の健康体があればよく、特別の訓練は要らないという。

 現在、具体的な計画を発表しているのは、いずれも英国の企業で、ヴァージン・ギャラクティック(日本代理店:クラブツーリズム)、スペースアドベンチャーズ(日本代理店:JTB)、エックスコア・エアロスペースなのであるが、このうち、ヴァージン・ギャラクティックは、2013年中の打ち上げを予定している。

 ヴァージン・ギャラクティックのロケット「スペースシップ2号」は、米ニューメキシコ州の標高1400メートルにある宇宙港から打ち上げられる。既に100回を超える試験飛行を行っており、今後米政府の認可が下り次第、商業準軌道宇宙旅行を開始することになっている。

 ヴァージン・ギャラクティックの民間人が乗る商業準軌道宇宙旅行には、既に全世界から550人を超える人が申し込んでおり、このうち16人の日本人が含まれているという。

 同社のフライト計画は、次の通り。「ホワイトナイト2号」で高度16キロメートル付近まで「スペースシップ2号」を運び、その後切り離し、ロケットエンジンに点火。音速の3倍の速度で高度110キロメートルの宇宙空間に到達する。約4分間の宇宙体験をした後、地球に帰還する。全フライトタイムは約2時間としている。
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