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花と緑のオアシス

2011-10-21 13:03:18 | Weblog
 今秋で開園50周年を迎える神代植物公園では「秋のバラフェスタ」が23日まで開催されています。先週爽やかな陽気に誘われて色鮮やかなダリアときれいな薔薇を見てきました。ライットアップやバラ園コンサートもあるようですがそのような催しものには参加できませんでした。しかし緑いっぱいの公園を散策しながら美しい花々を見て幸せな一日を過ごしました。
薔薇を見たあと、神代植物公園北側に続く深大寺門から大寺へ入り、美味しい深大寺そばを頂きひと休みしました。釈迦堂、本堂を参拝し、赴きのある茅葺屋根の山門を通って参道へ出ました。静かな境内に心が落ち着き、すがすがしい気分で帰路につきました。

ダリア園



バラ園






深大寺に隣接する神代植物公園の入口
(深大寺門を入るとここへ出ます)



二つの展覧会

2011-10-12 12:20:47 | Weblog
 このところすがすがしい秋が続いています。気持もからだも自然に外へと動きだします。散策と二つの展覧会を楽しみました。10月5日 損保ジャパン東郷青児美術館で開催されている《モーリス・ドニ展》と終了前日の10月9日 サントリー美術館で開催されました《あこがれのヴェネチアングラス展》を観賞し感動のひとときを過ごしました。

モーリス・ドニ展~いのちの輝き、子どものいる風景~
 
19世紀フランス印象派を代表するモーリス・ドニ(1870-1943)の展覧会は今までに日本で2回(1981と 2003年)開催されていますが今回の展覧会は「家族」と「子ども」をテーマにした点で趣を異にしています。自身の家族はもちろん知人や友人の家族の幸せな姿を描き、幸せに包まれた瞬間をとらえています。大震災後家族の絆が強まり家族の愛が見直されているいま、この時期に開催されたのは偶然なのでしょうか。家族の優しさ温かさが伝わってくる数々の作品に胸がじーんとなりました。

     家族の肖像    ログデュイのおやつ   ポールの昼食


上段左《家族の肖像》「家族」はドニにとっては重要なテーマでした。母(ドニの妻マルト)のあふれる愛情に包まれた3人の子どもの和やかな可愛い表情に惹きつけられます。しかしドニの美しい妻マルトは5人の子どもを残して48歳の若さで亡くなります。

下段左《バルコニーの子どもたち》2人の姉妹が末っ子の妹に注ぐやさしい温かい眼差し、愛情が感じられます。病床にある母親代わりをしています。夕暮れの光が洋服に反射してピンクに染めています。背景の水色とピンクの組み合わせがとても美しいです。

下段真中《子どもの身づくろい》子どもを抱く母親を父親の視線を通して描いています。ドニは家族のくつろいだ姿を多く描きましたが毎日の生活の中でごく自然な母子の姿を愛情深く表現しています。リラックスした様子の中からやさしさが伝わってくる作品です。

下段右《ボクシング》兄と弟がボクシングをしています。母の病気でかまって貰えないで寂しい思いをしている弟を兄は元気づけています。自分も寂しいのにがまんしているのでしょうが兄弟愛がボクシングを通じて伝わってきます。

あこがれのヴェネチアングラス展

サントリー美術館開館50周年記念《美を結ぶ 美をひらく》をテーマに開催され、10月10日に終了しました。16~18世紀の140作品が展示されましたがいずれも繊細優美で豪華。”息をのむような美しさ”とはこのようなことをいうのかを実感しました。ひとときの夢を見させて頂きました。

   レースグラス     ドラゴンステム・ゴブレット    舟形水差


初秋の軽井沢を散策

2011-09-21 13:29:31 | Weblog
 真夏の真盛りを過ぎますと軽井沢は急に人口が少なくなります。軽井沢駅構内も周辺も人がまばらです。軽井沢駅のきれいなステンドグラスが人目を惹きます。1997年10月長野新幹線が開通して以来東京から軽井沢間は約1時間で往き来できるようになりました。先週残暑厳しい東京を抜けだし、真っ青な空のもと清涼な空気と爽やかでやさしい涼風のなか、軽井沢の町をのんびりと歩いて歩いて「散策」を楽しみました。



軽井沢駅から真直ぐ旧軽井沢までの長い道程(中山道へ続きます)を25分ぐらい歩いてから横の小径に入りました。緑の木立に囲まれた道の両側の別荘の門はしっかり閉ざされていて夏の終わりを感じます。爽やかな風にゆれる木々の薫りをうけながら雲場の池に着きました。欧米人がスワンレイクと名付けた美しい湖畔は白樺に囲まれています。樹林にかこまれた細長い池をゆっくりと一周していると水鳥が羽を休めている姿を見かけました。ここは10月中旬美しい紅葉の季節になりますと多くの人々で賑わいます。



雲場の池をあとにまた通りに出てから歩いて軽井沢ガラス工芸館へ立ち寄りました。
きれいな数々のガラス製品を見て歩き、とうとうイタリア製葡萄模様の花瓶を買ってしまいました。お花を生けてもよし、そのままお部屋のインテリアとして飾っても美しい花瓶です。四面葡萄の模様が変わります。



旧軽井沢銀座にやっと着きました。最初にこの近くにある聖パウロカトッリク教会を訪ねました。軽井沢には教会が多く、カラマツの林の中に、丘の上に、町の中にとあちらこちらにあるチャペルが訪れる人々の心をなごませてくれます。聖パウロカトリック教会は近代建築の巨匠A・レイモンドの設計により昭和5年(1930年)に建てられたカトリック教会です。シンプルで上品な外観の教会は堀辰雄の名作「木の十字架」にも登場します。十字架の三角屋根のロマンチックな雰囲気が人々に人気がある教会です。教会内も素朴で柔らかい木の柱が人々をほっとさせるのではないでしょうか。数多い軽井沢の教会の中で最も親しまれているのがわかります。(堀辰雄文学記念館は信濃追分にあります)




旧軽井沢銀座は(写真左上)閑散としていました。夏の最盛期はこの通りは人であふれんばかりになります。ここへは久しぶりに訪れましたが以前あったお店がなくなっていたり、新しいお店ができたり随分変わっていました。その中で土屋写真館は外観がきれいになっていましたがそのままありました。明治時代創業の老舗写真館です。開発当時の珍しい写真がいっぱいあります。外国人宣教師やその家族、洋装の女性や丸髷を結った日本婦人など開拓当時の歴史を撮り続け、良き古き時代を知るのに絶好のお店です。美智子さんが皇太子さまとテニスを楽しまれている写真など皇族一族の懐かしい写真に出会いました。大城レース店は軽井沢で80年も続く老舗です。レースやリネンの専門店として豪華で高価なテーブルクロスから普段のハンカチーフやピロケースまで並んでいます。私もお土産にハンカチーフやナプキン、フキンなどを買いました。

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旧軽井沢銀座へ入るローターリー手前にある川上庵で天麩羅付ざるそばを頂きました。「おいしい」という評判が広がって真夏には長~い行列ができます。幸い並ばずにいただけて本当に美味しかったです。終わって出てきたときには10人ほどの方が待っていました。北軽井沢スカイパークへコスモスを見に行きたいと思いましたが次の日は中軽井沢へ行く予定があり帰る日に行くことにしました。ところが天候不順でコスモス畑見学は終了となり行くことが出来ませんでした。写真のコスモスは知り合いの方から頂いたものです。浅間山をバックに紺碧の空に映えるコスモスがとても美しいです。スカイパークは冬にはスノーパークになります。



※台風15号の影響で西日本から紀伊半島~近畿~東海~関東~東北の広範囲にわたって激しい風雨になっています。東京も風速25メートル以上の暴風域に入り強風が荒れ狂 っています。新宿駅や渋谷駅などは帰れない人々で溢れています。3月11日と同じです。川の氾濫による増水、土砂崩れ、床上・床下浸水など今まで経験したことがないような怖い災害がおきています。地球上に自然の大変化が起きています。外へは絶対出ず、気象情報に十分注意し、ニュースを聞き逃さないようにしましょう。





心なごむコンサート

2011-09-11 17:24:41 | Weblog
 真夏日に戻った昨日 9月10日(土)雑司が谷音楽堂で開催されました友人のご主人のピアノリサイタルへ行って参りました。
東日本大震災チャリティコンサートでもあり、コカリナも演奏され楽しいひとときを過ごしました。
ピアノ演奏者の荘司健彦さんはアマチュアのピアニストです。少年時代は作曲家に憧れピアノを弾くのが大好きでしたが,全く違う分野に進まれました。50歳代後半、定年後を意識してピアノを再開され研鑽を重ねられ、永年の夢であったピアノリサイタルを定年後初めて開かれました。
人生の目標に向かってひたすら努力をなさる素晴らしさに私はとても感銘を受けました。ベートーヴェンをお好きなだけあって力強く表現力豊かで感動的でした。ご自身の作曲「無言歌ニ長調」は明るくリズム感がありもう一度聴いてみたいです。
  
 (演奏中の撮影は禁止ですので画像は案内からの掲載です)



曲目:
モーツアルト  ピアノソナタ K310 イ短調
シューマン   幻想小曲集より「夕べに」,「飛翔」
シューベルト  即興曲 作品90 第3・第4
ドビュッシー  ベルガマスク組曲より 月の光
ベートーヴェン  ピアノソナタ 作品57 熱情 第1楽章
ショパン     マズルカ 作品 67-3, 67-4
プーランク    エディット・ピアフに捧ぐ 15の即興曲 第15番   
♪荘司健彦   無言歌ニ長調    
   ♪(ふと脳裏に浮かんだ旋律をピアノの効果を考え、また
    人生に喜び・慰めを与えてくれる芸術に感謝をこめて
    作曲されたそうです)

コカリナは、元は「桜の木でできたオカリナと呼ばれ、東ハンガリーの露天で売られていた民族楽器でした。1995年、現在コカリナ第一人者として活躍している黒坂黒太郎によって日本に紹介され、コカリナと命名されました。今回はコカリナトリオ・ポニークックー(NPO法人日本コカリナ協会公認講師3名で2005年グループ結成)の演奏があり、木の優しい音色をかなでる3人のハーモニーは心安らぐひとときでした。最後にピアノとコカリナの演奏に合わせて《浜辺の歌》をみんなで合唱し幸せな時を過ごすことができ、感謝しております。




静かな住宅地にある雑司が谷音楽堂は、こじんまりした小さな音楽堂です。誰もが身近で音楽を楽しむことが出来るようにステージと客席の段差をなくしワンフローアーになっています。落ち着いた雰囲気の中で音楽を心から愛し楽しむことが出来る寛ぎのサロンです。

荘司健彦さんのご挨拶

 
「今回、みなさんの前で"ルサイタル"を開くことは自分への挑戦なのです」と恥らいながら語られるお姿が印象的でした。これからもご健康にご留意されご活躍くださいますように祈ります。私たちも日々生活の中で音楽を楽しみつつ心豊かに過ごしていきましょう。



鹿児島からうれしい便り

2011-08-26 18:37:48 | Weblog
 午前中は「健康づくり教室金曜コース」で心地よい汗をかいてお昼頃帰宅しました。洗濯をしシャワーで汗を流してから昼食。一息ついた後ストアーへ買い物へと思っていた2時半ごろ急に雨が降り出し、雷と激しい大雨になりました。おつかいは諦めたものの冷蔵庫をみると夕食のメインディッシュになるようなものがありません。「仕方がない あり合わせもので我慢しましょう」と思っていたところへピンポーンと玄関チャイム。

何と鹿児島から私の大好きな《さつま揚げ》《黒豚の焼豚》《黒豚の角煮》などの鹿児島名産が届いたのです。思いがけずうれしくなりました。贈り主は鹿児島に嫁いだ彼女からでした。お手紙も添えられていて「末っ子が無事大学を首席で卒業した嬉しさとともに息子の名前に私の名前の一字をつけたおかげです」とありびっくりしてしまいました。4人の息子さんに恵まれて幸せに暮らしていることは知っていましたがお手紙を読んで胸がいっぱいになりました。

鹿児島では「つけあげ」と親しまれる「さつまあげ」は、いまや全国に知られる鹿児島の伝統的な食べ物です。デパートの鹿児島物産展でよく買います。勿論夕食に早速そのまま頂きました。れんこん揚げ、にんじん揚げ、さつまいも天、いずれも新鮮であまく美味しく感謝しながら頂きました。
黒豚の焼豚は吟味された黒豚をじっくり時間をかけて炭火で焼き上げ、炭火独特の風味と味付けが絶妙だそうです。薄くスライスしてそれにお野菜をつけて明日いただきましょうととても楽しみです(本当は一切れつまみ食いしてしまいました。 おいしかったこと!)。黒豚の角煮は初めてなのですが調理方法の添え書きがありますのでそれを参考にします。



次の写真はお手紙に添えてあった鹿児島市平川町の海です。ハワイへ行ったつもりで見てくださいとありましたが海が澄んでいてきれいです。彼女のおおらかで清らかな性格はこのような自然豊かな環境で育まれていったのだなあと思いました。


白内障の手術をしました

2011-08-07 12:15:19 | Weblog
 毎年行う健康診断で両眼の白内障が少しづつ進んでいるのがわかりました。お医者さまから「白内障の手術をすると強度の近視眼の人は良く見えるようになるというプラス面がありますよ」と専門医を紹介してくださいました。それでも中々決心がつかないまま病院へ向かい白内障専門医の女医先生にお会いしました。白内障手術についてビデオを見ながらわかり易く懇切丁寧に説明をしてくださいました。心優しさと温かいお人柄がからだ全体からあふれでているようなお医者さまで「先生を信頼しておまかせしましょう」と手術を決心しました。それから1か月余りが過ぎ、いよいよ手術日が近かづいてきました。

8月1日(月)~5日(金)まで入院をし、8月2日に左眼を8月4日に右眼の手術をしました。手術中も女医先生はやさしく声をかけてくださり、オーロラのようにいろいろな色が移り変わっていく様子を目で楽しみながら何の痛みもなく、術後の処置も含めて左右それぞれ約25分ぐらいで終わりました。素敵な先生に出会えて無事帰宅できたことを幸せに思い感謝しております。
いまこうして目がねなしでパソコンが出来るのも初めてです。
いままでの目がねは全く合わなくなりましたので1ヵ月後先生から処方せんをいただいて軽い新しい目がねを作っていただくのが楽しみです。

医術の進歩にはめざましいものがありますが何と言っても大事なのは医師と患者との信頼関係ではないでしょうか。

              私が入院した病院


 きのう8月6日は原爆の日 広島平和記念式典がおこなわれました。こども代表2人の力強い「平和への願い」が印象に残りました。今年は特に福島原発事故がおこり、世界中が原発を見直す年となりました。原発も原爆も核分裂から起こるのは同じです。世界で唯一原爆投下を受けた日本は核廃絶を世界に向けて常に発信する責任があります。原子力の平和利用を切に願うばかりです。



猛暑と節電の夏

2011-07-17 14:48:30 | Weblog
 梅雨も早くに明けて連日の暑さ、皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか。各ご家庭いろいろ工夫をされて暑さを凌いでおられる事でしょう。我が家は8階にあるため比較的風が入りますので日中は冷房をつけずに過ごしております。しかし風が入らない日はさすが我慢できず午後から温度を28度に設定して冷房を使います。水分と睡眠は十分に摂るように心がけています。無理をせず自分の健康は自分自身で護るしかありません。

夏の風物詩である浅草ほうずき市のほうずきと風鈴が届きました。浅草の近くにお住まいの彼女から毎年届くのですが彼女の心やさしさと共に涼しげな風鈴の音を聞きながら感謝しています。震災の影響で浅草は火が消えたような寂しさだったようですが7月9日と10日はうだるような暑さのなか押すな押すなの人で賑わい完全復活したようです。外国人観光客も多くいて日本の夏の風物詩を楽しんだようすです。ほうずき市へは私まだ行ったことありません。

友人から絵手紙の暑中見舞いや涼しげな金魚のカードも届きうれしいものです。携帯メールで事を済ますことが多い昨今、お手紙や絵手紙を頂くと心がふぉ~んわかしてきます。私も暑中お伺いのはがきを作成し、これから出したいと思います。右の絵手紙「とうがらし」はこの猛暑にもめげず生き生きと大きくなっていくとうがらしが描かれ、私たちも「負けてはならじ」ですね。



次の絵手紙「朝顔」は青の色がきれいでさわやか、私たちを元気にさせてくれそうです。右の「かに」は日々いろいろなことがあるけれど挫けずに前向きにプラス思考で行きましょう、と私を励ましてくれます。


絵手紙「豚さん」の蚊取り線香は懐かしいですね。いまでも使っている方いらっしゃるのですね。
右の「金魚のカード」は見ているだけで涼しげで友人から頂いてすぐにお部屋に飾りました。

日本の夏の風物詩といえば団扇(今年はとても注文が多いとか)、風鈴、麦藁帽子、浴衣、簾(今年は注文が殺到し間に合わないほど職人さんは大忙しのようす)、縁日、金魚すくい、花火、ほうずき市、朝顔市、かき氷、素麺・・・と昔から絶えることなく受け継がれてきた日本の伝統文化です。これからも大切にしていきたいですね。
まだまだ暑さは続くと思いますが元気で暑さを乗り切っていきましょう。

鎌倉の紫陽花散策

2011-06-25 18:59:12 | Weblog
 30度を越す真夏日が続きましたが今日は気温も下がりほっとしています。涼しい梅雨の晴れ間に鎌倉のアジサイを存分に楽しみました。
成就院は江ノ電極楽寺から徒歩5分のところにある花の寺として有名です。山門に至る参道の坂道には由比ガ浜の海を背景に水色・紫・青・ピンク・赤・白・黄と色とりどり無数のアジサイで埋め尽くされます。私が訪れたときは雨上がりのあとで一層アジサイの色がきらめいていました。




次は長谷寺へ行きました。山門を入りほどなく長谷寺庭園のきれいな花菖蒲に出会いました。長谷観音堂を通り過ぎ、見晴台から遠くに三浦半島と海を眺めたあと、お目当てのアジサイ散策のスタートです。アジサイ散策路が階段状に延々と続きます。その階段に沿って斜面に広がるアジサイは圧巻です。頂上まで登ってから折り返し帰り道を、美しいアジサイを眺めながら急な階段をゆっくりと下りてきました。眼下には由比ガ浜の街並みと相模湾が広がります。大きい長谷観音堂には木造の十一面観音像(9.18メートル)が安置されており、そのお姿は堂々としています。参拝してから光則寺へ向かいました。





2日目は北鎌倉を歩きました。北鎌倉駅から15分足らずで明月院(またの名をアジサイ寺)に着くのですが「古都鎌倉らしいレトロな雰囲気を味わえるよ」という言葉に誘われて人力車で行きました。途中草花や建物など歴史的なことも説明してくれました。快適で良い想い出になりました。最も多く植えられている「ヒメアジサイ」は明月院ブルーと言われるように境内は清らかな青色に染まります。その間に白やピンクもきれいに咲き揃い美しい情景です。最盛期である6月半ば頃は北鎌倉駅近くまで行列が出来ると聞いていましたので10時前に早く訪れて幸いでした。11時20分頃出てきたときは入口にはツアーの団体客を含む人たちで長蛇の列ができていました。







明月院近くの葉祥明美術館へ立ち寄りました。パステル調の色彩で知られる絵本作家 葉祥明氏の個人美術館です。イギリス風レンガ造りの瀟洒た洋館で内部もエレガントな絵本の世界です。
北鎌倉駅へ行く途中 アジサイの小径を散策しました。小さな庭園にはかわいい山アジサイがいっぱい咲いていました。太い梁の豪壮な古民家の建物は鎌倉古陶美術館になっています。中には平安時代後期から室町時代にかけての古陶を展示していますがここを訪れる人は少ないように思いました。


最後に駆け込み寺の歴史を持つ東慶寺を訪れました。季節の花が咲く穏かな雰囲気の境内ですが、いまは紫陽花と花菖蒲が咲きこのお寺らしい風情があります。人もそれほど多くなくほっとした気分で歩きました。


よく歩いてアジサイを満喫し、楽しい2日間でした。鎌倉には美味しいもの沢山あり、素敵な古都で違う季節にまた訪れてみたいです。若いときは日帰りで随分歩いたものですが、いまは無理をせずゆったりと旅をするをモットーにしています。



素晴らしい押花作品展

2011-06-15 13:40:09 | Weblog
6月12日(日)さいたま市文化センターで開催されました素晴らしい押花作品の数々を観て参りました。この作品展はお友達が所属している押花教室の作品展示発表です。押し花は自然の草花をそのまま残しています。「お花を育てる」「お花を採集する」から始まり、次に「押し花を作る」「押し花を集める」そして「絵をつくる」ためのイメージつくりをします。草花へ愛情を注ぎながらその過程は繊細さ、根気力、創造性、豊かな感性が必須です。お友達は10年も趣味として続けられ、昨年何とインストラクターの資格まで取得してしまいました。「継続は力なり」ですね。

蛍光燈の照明が額縁に反射して作品が中々上手に撮れません。斜めから、下から角度を変えて撮った友人の作品7点を掲載いたします。実際に観る作品はもっと素晴らしくその繊細さと創造性に感嘆してしまいました。最近は技術の発達でお花だけでなく「やさい」や「くだもの」も押し花にできるようになりました。展示作品を観ておりますと作品に合った額縁選びも中々ご苦労があるのではないかと思いました。

      春のいざない                夏の喜び


            想                冬の寒さ


青い花瓶         夕闇の中で    夏のシンフォニー


押花マグネットも素敵です。会場では押花マグネット作り体験会も行っています。下の作品はお友達から頂いたものです。


★テンプレート(タイトルのところ)は押花定規です。これも素敵でしょう!!




お能 「羽衣」と「弱法師」に感動して

2011-05-24 14:19:42 | Weblog
 5月21日(土)午後 国立能楽堂で金剛流のお能を鑑賞しました。
羽衣」は早春の三保の松原、弓なりに続く白い砂浜、白い富士、一幅の絵の中で天女が羽衣を翻して舞うと言う有名なお話です。

猟師白龍が松の枝にかかった羽衣をみつけ、家の宝にしようと持って帰ろうとすると天女が現れます。天女は羽衣がないと天に帰ることが出来ないと嘆き悲しみます。さすがに白龍は哀れに思い羽衣を返し天上の舞を所望します。天人は羽衣を翻して舞い、数々の宝を人間界に降らして月の世界へ帰っていきます。宝とは人々の幸せの数々でしょうか。この曲が作られた中世の人々は深く仏教に帰依していました。人の究極の目的は極楽に往生することでした。この能を観ながら夕日に赤く染まった富士山を、西側はいつも、あかね色に染まっているという須弥山に見立て、虚空に花降り音楽聞こえる聖衆来迎を思い描き法悦の世界に入ったことでしょう。今の私たちには想像もできない世界ですが、美しい衣を着て舞う天人(シテ)の姿にこの曲のもつ清らかなメルヘンの世界に魅了されてしまいました。

弱法師」(よろぼし)は逆境にあって心の平安を観音の慈悲にすがり、なお明るさを失わない少年の物語です。

人の讒言(ざんげん)によって父に追い出された少年俊徳丸は悲しみのあまり盲目となり、人の哀れみを受ける身の上となります。それを知った父通俊はさすが哀れに思い、子の来世を願い七日間の施行(せぎょう)を行います(施行とは人々を哀れみ、物をほどこすこと)。杖にすがって現れた俊徳は昼夜の区別もつかない盲目の境涯を嘆きながらも、もともと人は心の闇を持っているものだと自らを慰めます。杖の扱いや舞台に入るところに情趣があり胸にジーンと来ました。おりしも彼岸、梅の花が俊徳に散りかかり、花をも一緒に施行を受ける優しい心を失いません。所は天王寺、本尊は俊徳の心のよりどころの救世観音、俊徳は寺の縁起を語ります。やがて日も西に傾き、目に見えぬ入日を心に見て浄土を想い、かつて見慣れた難波の情景が心に蘇り、曲舞いを謡い、舞います。曲中一番の見どころ聞き所で大変感動し涙がでました。俊徳(シテ)と地謡いが競い合い舞台を盛り上げます。情感のこもった秀逸な演技です。二人(父子)は名乗りあい、夜紛れに故郷に帰っていきます。
(画像は撮影禁止のため案内と本から抜粋したものです)



お能を鑑賞した後は感動した余韻がいつまでも心に残り、日本古典文化の素晴らしさを再認識します。西洋のクラシック音楽も好きで年に何回かコンサートへ行きますがお能とは違った感動を覚えます。元気なうちに好きなことを貪欲に学び、吸収し、ゆったりした気持で旅をしたいです。