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初秋の軽井沢を散策

2011-09-21 13:29:31 | Weblog
 真夏の真盛りを過ぎますと軽井沢は急に人口が少なくなります。軽井沢駅構内も周辺も人がまばらです。軽井沢駅のきれいなステンドグラスが人目を惹きます。1997年10月長野新幹線が開通して以来東京から軽井沢間は約1時間で往き来できるようになりました。先週残暑厳しい東京を抜けだし、真っ青な空のもと清涼な空気と爽やかでやさしい涼風のなか、軽井沢の町をのんびりと歩いて歩いて「散策」を楽しみました。



軽井沢駅から真直ぐ旧軽井沢までの長い道程(中山道へ続きます)を25分ぐらい歩いてから横の小径に入りました。緑の木立に囲まれた道の両側の別荘の門はしっかり閉ざされていて夏の終わりを感じます。爽やかな風にゆれる木々の薫りをうけながら雲場の池に着きました。欧米人がスワンレイクと名付けた美しい湖畔は白樺に囲まれています。樹林にかこまれた細長い池をゆっくりと一周していると水鳥が羽を休めている姿を見かけました。ここは10月中旬美しい紅葉の季節になりますと多くの人々で賑わいます。



雲場の池をあとにまた通りに出てから歩いて軽井沢ガラス工芸館へ立ち寄りました。
きれいな数々のガラス製品を見て歩き、とうとうイタリア製葡萄模様の花瓶を買ってしまいました。お花を生けてもよし、そのままお部屋のインテリアとして飾っても美しい花瓶です。四面葡萄の模様が変わります。



旧軽井沢銀座にやっと着きました。最初にこの近くにある聖パウロカトッリク教会を訪ねました。軽井沢には教会が多く、カラマツの林の中に、丘の上に、町の中にとあちらこちらにあるチャペルが訪れる人々の心をなごませてくれます。聖パウロカトリック教会は近代建築の巨匠A・レイモンドの設計により昭和5年(1930年)に建てられたカトリック教会です。シンプルで上品な外観の教会は堀辰雄の名作「木の十字架」にも登場します。十字架の三角屋根のロマンチックな雰囲気が人々に人気がある教会です。教会内も素朴で柔らかい木の柱が人々をほっとさせるのではないでしょうか。数多い軽井沢の教会の中で最も親しまれているのがわかります。(堀辰雄文学記念館は信濃追分にあります)




旧軽井沢銀座は(写真左上)閑散としていました。夏の最盛期はこの通りは人であふれんばかりになります。ここへは久しぶりに訪れましたが以前あったお店がなくなっていたり、新しいお店ができたり随分変わっていました。その中で土屋写真館は外観がきれいになっていましたがそのままありました。明治時代創業の老舗写真館です。開発当時の珍しい写真がいっぱいあります。外国人宣教師やその家族、洋装の女性や丸髷を結った日本婦人など開拓当時の歴史を撮り続け、良き古き時代を知るのに絶好のお店です。美智子さんが皇太子さまとテニスを楽しまれている写真など皇族一族の懐かしい写真に出会いました。大城レース店は軽井沢で80年も続く老舗です。レースやリネンの専門店として豪華で高価なテーブルクロスから普段のハンカチーフやピロケースまで並んでいます。私もお土産にハンカチーフやナプキン、フキンなどを買いました。

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旧軽井沢銀座へ入るローターリー手前にある川上庵で天麩羅付ざるそばを頂きました。「おいしい」という評判が広がって真夏には長~い行列ができます。幸い並ばずにいただけて本当に美味しかったです。終わって出てきたときには10人ほどの方が待っていました。北軽井沢スカイパークへコスモスを見に行きたいと思いましたが次の日は中軽井沢へ行く予定があり帰る日に行くことにしました。ところが天候不順でコスモス畑見学は終了となり行くことが出来ませんでした。写真のコスモスは知り合いの方から頂いたものです。浅間山をバックに紺碧の空に映えるコスモスがとても美しいです。スカイパークは冬にはスノーパークになります。



※台風15号の影響で西日本から紀伊半島~近畿~東海~関東~東北の広範囲にわたって激しい風雨になっています。東京も風速25メートル以上の暴風域に入り強風が荒れ狂 っています。新宿駅や渋谷駅などは帰れない人々で溢れています。3月11日と同じです。川の氾濫による増水、土砂崩れ、床上・床下浸水など今まで経験したことがないような怖い災害がおきています。地球上に自然の大変化が起きています。外へは絶対出ず、気象情報に十分注意し、ニュースを聞き逃さないようにしましょう。





心なごむコンサート

2011-09-11 17:24:41 | Weblog
 真夏日に戻った昨日 9月10日(土)雑司が谷音楽堂で開催されました友人のご主人のピアノリサイタルへ行って参りました。
東日本大震災チャリティコンサートでもあり、コカリナも演奏され楽しいひとときを過ごしました。
ピアノ演奏者の荘司健彦さんはアマチュアのピアニストです。少年時代は作曲家に憧れピアノを弾くのが大好きでしたが,全く違う分野に進まれました。50歳代後半、定年後を意識してピアノを再開され研鑽を重ねられ、永年の夢であったピアノリサイタルを定年後初めて開かれました。
人生の目標に向かってひたすら努力をなさる素晴らしさに私はとても感銘を受けました。ベートーヴェンをお好きなだけあって力強く表現力豊かで感動的でした。ご自身の作曲「無言歌ニ長調」は明るくリズム感がありもう一度聴いてみたいです。
  
 (演奏中の撮影は禁止ですので画像は案内からの掲載です)



曲目:
モーツアルト  ピアノソナタ K310 イ短調
シューマン   幻想小曲集より「夕べに」,「飛翔」
シューベルト  即興曲 作品90 第3・第4
ドビュッシー  ベルガマスク組曲より 月の光
ベートーヴェン  ピアノソナタ 作品57 熱情 第1楽章
ショパン     マズルカ 作品 67-3, 67-4
プーランク    エディット・ピアフに捧ぐ 15の即興曲 第15番   
♪荘司健彦   無言歌ニ長調    
   ♪(ふと脳裏に浮かんだ旋律をピアノの効果を考え、また
    人生に喜び・慰めを与えてくれる芸術に感謝をこめて
    作曲されたそうです)

コカリナは、元は「桜の木でできたオカリナと呼ばれ、東ハンガリーの露天で売られていた民族楽器でした。1995年、現在コカリナ第一人者として活躍している黒坂黒太郎によって日本に紹介され、コカリナと命名されました。今回はコカリナトリオ・ポニークックー(NPO法人日本コカリナ協会公認講師3名で2005年グループ結成)の演奏があり、木の優しい音色をかなでる3人のハーモニーは心安らぐひとときでした。最後にピアノとコカリナの演奏に合わせて《浜辺の歌》をみんなで合唱し幸せな時を過ごすことができ、感謝しております。




静かな住宅地にある雑司が谷音楽堂は、こじんまりした小さな音楽堂です。誰もが身近で音楽を楽しむことが出来るようにステージと客席の段差をなくしワンフローアーになっています。落ち着いた雰囲気の中で音楽を心から愛し楽しむことが出来る寛ぎのサロンです。

荘司健彦さんのご挨拶

 
「今回、みなさんの前で"ルサイタル"を開くことは自分への挑戦なのです」と恥らいながら語られるお姿が印象的でした。これからもご健康にご留意されご活躍くださいますように祈ります。私たちも日々生活の中で音楽を楽しみつつ心豊かに過ごしていきましょう。