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不思議です。秋のお彼岸の頃になると、燃えるような真っ赤な彼岸花が咲くのですから。彼岸花(蔓珠沙華)は、冬の終わりから出た細い葉が、春が逝くと共に枯れてなくなり、秋には伸びた花茎に赤い花を咲かせます。葉は花をしらず、花は葉を知らないことから、彼岸花のことを「葉見ず花見ず」というそうです。私はこの赤の彼岸花、あまり好きではありません。10月に咲く黄色のショウキランや薄青ピンク色の花の方が好きです。季語の世界では、「彼岸」は春の彼岸をさし、秋には「秋彼岸」「後の彼岸」として区別しているそうです。秋分の日は、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」のが趣旨といわれています。春分の日を「希望の日」というならば、秋分の日は「追憶の日」ということになるでしょう。
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私は、春と秋のお彼岸には、毎年必ずお墓参りに行きます。ご先祖さまより両親のおかげで今日の自分があることに感謝しつつ、いつも手をあわせてきます。お墓参りを終わってお寺を出るとき何故か清々しい気持ちになります。このあといつもお食事会をしますが、今年は、ニューオータニの17階回転展望ラウンジでランチを頂きました。360度のパノラマの夜景が特に美しく、森村誠一のベストセラー「人間の証明」の舞台となったところです。お食事後豊かな緑に囲まれた日本庭園を散策しました。