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太平山と蔵の街

2013-11-28 15:36:23 | 画像をすべて表示
 暖かく天候に恵まれた先週末、親戚のある栃木へ出かけて楽しんで参りました。関東十勝地の一つ太平山はちょうど「太平山もみじ祭り」が開かれていました。関東平野を一望できる「謙信平(太平山を訪れた上杉謙信がその景色の雄大さに驚いたことに因んで名づけられたと言われます)」からの眺めは抜群で、色づいた紅葉(黄葉)と眼下に広がる蔵の街、遥かかなたには新宿の高層ビルやスカイツリーが微かに眺められます。澄み切った青空にもみじの緑色と赤色、黄色のコントラストが美しく目の前に広がる眺望を満喫しました。美しい景色を眺めながら頂いた太平山三大名物のひとつ「小豆団子」の美味しかったこと!
栃木市出身山本有三の碑が草むらの中にひっそりと佇んでいました





太平山の紅葉を後に、快適なドライブを楽しみました。しばらくいくと日立グラウンド付近の黄金色に染まった銀杏並木路に着きました。その美しさに圧倒され、車から降りてしばし眺めました。



翌日は蔵の街をのんびりと散策しました。栃木市が「蔵の街」として発展したのは、北関東有数の商都であったからです。江戸時代から例幣使(朝廷からの勅使)街道の宿場町として栄え、発展しました。
さらなる発展の原動力となったのは巴波川(うずまがわの)舟運による江戸との交易であるといわれています。街々や巴波川に沿って重厚な黒塗りの蔵や白壁の土蔵に往時の豪商たちの繁栄ぶりを偲ばせます。





ここに掲載したのはほんの一部で江戸~明治~大正とその時代を語り継ぐ歴史的な建物が数多く残されています。
「とちぎ蔵の街美術館」では(栃木出身)柴田トヨ回顧展「くじけないで」が開催されていました。
普通のお家をお蕎麦屋さんにした「さぬき亭」のさぬきうどんとからっと揚げた野菜てんぷらを美味しく頂きました。ここの壁に貼ってある健康十訓と人生教訓がなかなか当を得ているので読んでみてください。






親戚の方々と沢山お話が出来て楽しい時間でした。信頼して何でも安心して話せるのは本当に幸せです。加齢とともにこれからお世話になることも多くなることと思います。次の再会を楽しみにしています。



楽しい心和むひととき

2013-11-19 17:27:57 | 画像をすべて表示
 急にお寒くなりましたが、この2~3日日中は暖かく穏やかな日々が続いています。木々も色づき始め短い秋を楽しんでいます。私が学んでいる早稲田キャンパスの銀杏も陽に輝いてきれいです。構内は古くなった建物の再構築で狭くなっていますが、老若男女が集う活気ある街です。私は週2回ここへきて学び、終わってからいつも清々しい気持ちで帰ります。
會津八一記念博物館では季節ごとに展示品がかわり、現在「戸ノ内貝塚ー発掘調査」が開催されています。常設展示は「茶の道具と風景」です。
大隈講堂の周りの木々も日ごとに黄色が濃くなって四季折々いろいろな顔をみせてくれます。今年はのっぽの15階建(下段左)の3階で学んでいます。お隣の4階建(下段右)は小野記念講堂です。一階のギャラリーでは美術展の催物がよく行われます。今回は「受講生による水彩画展」が開催され友人の上達した水彩画を感心して観てきました。






世田谷代田を散策
世田谷に住んで35年になりますが、このあたりを散策するのは初めでです。行きは友人の家へ寄って一緒に行きましたので下高井戸から世田谷線(下高井ー三軒茶屋)に乗りました。
若林駅で下車。ここにもう一人の友人(今日の案内役)がお迎えにきてくださり環七通りにそってのんびりと歩き20分位で宮前橋の緑道に着きました。桜並木が続き桜のころはとてもきれいで風情がありそうです。緑道に沿って真言宗豊山派の円乗院があり中々趣ある立派なお寺と思いました。
このお寺のお向かいにある「せせらぎ茶屋」でお昼に季節弁当頂きました。お野菜豊富で色あいよく、お味よく、真心こもったおもてなしに感謝しつつ頂きました。(写真には載っておりませんが茶碗蒸しや酢の物、味噌汁、手作りのお新香が付きます)最後のデザートもコーヒーも美味しく頂きました。季節弁当は4人での予約制です。関東では珍しいにしんそばや甘味どころもあり好評です。
信頼できる友人との語らいもとてもとても楽しい時間でした。



帰りは梅ヶ丘まで歩きここで友人達と別れました。「春、桜の頃またぜひ来ましょう」と約束し、私は歩いて帰路に着きました。
このような素晴らしいひとときを作ってくださった友人に感謝いっぱいです。




カイユボット展へ

2013-11-12 17:50:12 | 画像をすべて表示
ブリヂストン美術館で開催されている≪カイユボット展ー都市の印象派≫へ行って参りました。モネ、ドガ、ルノワール、セザンヌなどの印象派画家に比べて余り知られていない(日本美術愛好家には絶大な人気があります)ギュスターヴ・カイユボット(1848~1894年)の日本初めての回顧展です。(左は自画像)
富裕な実業家の家に生まれたカイロボットの暮らしは大変豊かでした。画家仲間の作品を購入することで経済的に彼らを支えたりして経済支援などを行った人として知られていました。近年彼の作品の再評価が進み、ブリヂストン美術館が印象派の代表のひとりであるカイユボットを日本においてはじめて紹介する試みです。弟のマルシャル・カイユボットによる写真作品も展示されています。

奥行きを感じさせる空間と緻密な表現をもつカイユボットの絵画は観ていてゆったりとした余裕と豊かさを感じます。特に下段左のヨーロッパ橋と右の建物のペンキ塗りは遠近法による構図が緻密で素晴らしいと思いました。中段左ピアノを弾く若い男は、指の動きや楽譜を見る目、ピアノの上に無造作に置かれた本、カーテンや壁やジュータンの模様など緻密な描き方に感心しました。右の室内、読む女は女性の何かを読む表情とソファーに横になって本を読んでいる男の人との取り合わせが面白く、繊細だなあと思いました。
上段の左イエール川のペリソワールはパリ近郊の自然豊かな中でボートをこぐ女性たち光輝いています。






カイユボット邸での昼食風景やスポーツやピアノを楽しむ作品など室内の装飾品や食器から豊かな生活ぶりがうかがえます。12月29日まで開催されています(月曜日は休館日です)。
郊外生活を愛したカイユボットは水辺や田園も魅力的な作品も多く残しました。
良い絵画を観た後は心が豊かになり、この後の銀座から日本橋の散策も楽しく過ごしました。