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我が家から眺めた雪

2006-01-21 13:05:55 | Weblog
 予報通り東京は、早朝から雪となってしまいました。雪国の人達から見ればこのぐらいの雪は、何でもないことでしょうが東京では珍しいことです。朝9時ごろ我が家(マンション8階)から眺めた雪景色?です。井の頭線の線路も、お向かいのマンションの植木や車も真っ白です。どの位積もるでしょうか。

今日は、大学入試センター試験も実施され、試験会場によっては、この雪で開始時間を遅らせたところもあります。受験生の健闘を祈りたい気持です。

ピアニスト 舘野泉さんのお話

2006-01-06 14:39:03 | Weblog
 フィンランド在住のピアニスト舘野泉さんは、フィンランドでは知らない人はいないというほどの有名なピアニストです。1月4日〈水)NHK教育番組で「左手のピアニスト 舘野泉」として舘野さんのお話と演奏があり、私はとても心がうたれました。2002年 舘野さんは、演奏がもう少しで終ろうとするとき急に右手が動かなくなりやっと左手だけで弾き終った直後脳溢血で倒れ、それ以後闘病生活を送られました。後遺症で右手が麻痺し、ピアニストとして再起不能とまでいわれましたが苦しみを乗り越えて見事に復帰されました。



もっとも苦しかった時期 のお話の中で私が最も印象に残ったのは「最初友人たちからラベルの『左手のためのピアノコンチェルト』があるのでそれを弾いたらと言われたとき無性に腹が立ち、死んでも弾くものかと思った。ある日息子が左手の音楽の楽譜をそっと机に置いてくれていた。それはイギリスの作曲家ブリッジの「三つのインヴィゼーション」という左手の曲だった。ゆったりした海のうねりを思わせる素晴らしい作品で自分の命をとりもどして呼吸をしているという気がした。これが自分が大きく変わるきっかけとなった」と語られたことでした
左手の音楽では、「ピアノを弾くのに手が一本 二本あることなど関係ない。演奏に熱中しているときは、左手で弾いていることさえ忘れている。ピアノがあればよい、生きているのが楽しくなった。動かない右手に苦しみながらとうとう左手だけで独自の活路を開きだす喜び ”命の水脈をみつけたような喜び”でした」と明るいゆったりとした表情でお話をなさったのが印象的でした。

この日演奏された曲は、舘野泉さんのために作曲された吉松隆の「水のハヴァーヌ」と「左手のためのノクターン」でした。和音が何ともいえずきれいで、清澄で感動的なひとときでした。最後に「自分が生きていることは、音楽をしていることは聴衆と心が一つになるときである」と語られました。東京で舘野泉ピアノ演奏会が開かれたらぜひ聴きに行きたいと思いました。