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赤毛のアンとプリンス・エドワード島(1)

2014-05-31 17:22:00 | 画像をすべて表示
 日本橋へ出かけたついでに三越本店に寄りました。久しぶりに訪ねたらすかっり一新されていました。「赤毛のアン展」が開催されているのを知り、うれしくなり見てきました。
平日にもかかわらず多くの人で賑わっていました。これは「赤毛のアン」のファンばかりでなく、朝ドラのNHK連続テレビ小説「花子とアン」が3月31日にスタートし、「赤毛のアン」の翻訳者村岡花子さんの明治・大正・昭和にわたる波乱万丈の人生を描いたドラマが多くの視聴者を惹きつけているからだと思いました。
この展覧会は日加(日本とカナダ)修好85周年を記念して開催され、牧師の妻として、母として、人生を生きたルーシー・モード・モンゴメリ(1874~1942)と同時代に生き、戦前戦後の激動の時代に命がけで「赤毛のアン」を翻訳した村岡花子さん(1893~1968)の情熱と人生を振り返る展覧会です。 
村岡花子さんは、昭和14年カナダ人宣教師ミス・ショーから日本を去る前に「Anne of Green Gables」を託され、翻訳に打ち込み、1952年「赤毛のアン」として出版されました。62年たったいまでも世代を超えて愛され続けています。
私は25年前「Anne of Green Gables」の舞台になったカナダへどうしても行きたくてプリンス・エドワード島を訪れました。
                               中央が村岡花子

         原書       村岡花子の訳書          爐邊
「爐邊」(ろへん)は花子の処女作、教文館から出版された短編集です。そして夫となった村岡敬三との出会いの舞台となったのも教文館でした。

オランダ・ハーグ派の展覧会

2014-05-05 16:36:11 | 画像をすべて表示
 損保ジャパン東郷青児美術館で開催されていますゴッホの原点「オランダ・ハーグ派」の展覧会へ行って参りました。連休でみなさん旅行へお出かけのせいか、すいており、素晴らしい絵画をゆったりと見ることが出来ました。19世紀の後半オランダではゴッホが「大物」と呼んだ画家がいましたが、彼らの活動拠点であった都市名に因んで「ハーグ派」とよばれました。
この展覧会はハーグ派に焦点をあてた日本で最初の展覧会です。
風車や運河、海景、漁船などのオランダ独特の風景や、漁業や農業などに従事する人たち、身近にありふれたごく普通の家事の光景などを描いています。透明感ある繊細な絵画が多いです。作家名(ゴッホ、ミレー、レンブラント以外)などは日本では馴染みうすいですが、わかりやすく親しみやすい作品ばかりでした。風景画はどれもオランダの田園風景が素晴らしく農婦も動物にも動きがあります。二段目左「縫物をする若い女」(ヨーゼフ・イスラエルス画)と中央「バター作りの女」(フランソワ・ミレー画)は活き活きしていて、手の動きが繊細に描かれ魅せられてしまいました。「バター作りの女」の足元にいるワンちゃんがかわいい。「縫物をする若い女」の窓に映る紅葉も絵を新鮮にし、全体をひきたてています。二段目右「白い帽子をかぶった農婦の顔」はフィンセント・ファン・ゴッホ作です。




「栄西と建仁寺」も観てきましたが有名な「風神雷神図屏風」は2年前京都建仁寺を訪れたとき、その写真をブログに掲載しましたので今回は省きます。東京では多くの良い展覧会を観ることが出来て幸せです。
テンプレートのぼたんは、上野公園「ぼたん苑」の見事な色とりどりの牡丹です。