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やっと春が!

2015-03-22 16:28:39 | 画像をすべて表示
 寒暖を繰り返しながらやっと春到来、桜の便りも聞かれる頃となりました。昨日はお彼岸で菩提寺を訪ね無事お墓参りを済ませました。徳川家ゆかりの傳通院は3年前に山門が建てかえられ堂々としていてここを通るときはいつも身が引き締まる思いがします。両親のお葬儀の時お経を挙げて下さったご僧侶はいまはご立派な貫主になられご感慨一入です。お若い僧侶の方とお話を致しましたが「檀家の方々も高齢化していき皆さんの希望で永代供養会館(仮名)が12月には完成します」というお話をお聞きし考えさせられました。

お寺を辞したあとに新宿へ向かいましたが、車の渋滞で予定より30分位遅れて京王プラザホテルへ着き、ここでお食事をしました。2時間かけてゆっくりと美味しいご馳走を頂き至福のひとときを過ごしました。食後は3階に飾られているつるし雛を楽しみました。愛児の健やかな成長を願って熟練の技と心で作られた御所人形、着物をほどき一針一針手縫いでつくられるつるし飾りに感嘆しながら見入りました。人の心を大事にするやさしさといたわりの気持ちにあふれています。墓参のあと、春の訪れを寿ぐお食事とともに伝統の人形文化に憩いのひとときを過ごすことができて幸せな一日でした。感謝です。



東京の桜も綻び始め、来週ごろには見頃を迎えるでしょうか。
ご家族とまたはご友人とどうぞ素敵なお花見をなさってくださいませ。

写楽と豊国展

2015-03-04 14:57:32 | 画像をすべて表示
 三鷹市美術ギャラリーで開催されている写楽と豊国~役者絵と美人画の流れ~展へ行って参りました。役者絵の分野で競った二人のライバル、東州斎写楽と歌川豊国や歌川国貞、勝川春英など寛政期から幕末までの浮世絵140展が展示されています。
この時期歌舞伎は江戸市民にとって最大の娯楽でした。人気役者には注目が集まり、江戸の人々を夢中にさせた人気役者たちや芝居の様子を描いた浮世絵は歌舞伎芝居の余韻を楽しみ、江戸は活気あふれる町でした。
寛政6年(1794)は新進気鋭の絵師歌川豊国(1769~1825)と彗星のごとく現れた東州斎写楽(生没年不詳)が活躍しましたが、写楽は短期間で姿を消します。それにひきかえ豊国は浮世絵界で最大の流派となる歌川派を拡大し、その後の浮世絵界をリードしていきます。文化文政期(1804~1830)には歌川派の絵師たちが役者絵と力自慢の力士たちや新しい感覚の美人画に筆をふるいました。
寛政期から幕末にいたる江戸の様子を彷彿とさせる展覧会を楽しみ、穏やかなひとときを過ごす事ができて幸せでした。

≪東州斎写楽の浮世絵≫

(大童山土俵入り)

≪歌川豊国の浮世絵≫

≪歌川国貞の浮世絵≫(神無月はつ雪)