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箱根マイセン庭園美術館を訪ねて

2009-04-24 18:28:47 | Weblog
 箱根外輪山を望む豊かな眺望と新緑の美しい木々が今まさに輝いている箱根仙石原でのんびりと3日間を過ごしてきました。何回も訪れている箱根ですが、箱根ラリック美術館とマイセン庭園美術館へは初めて訪ねました。両館とも緑いっぱいの木々に囲まれ静寂で、館内を入りますと素晴らしい作品が展示されています。今回は箱根マイセン庭園美術館の写真を掲載します。





大鏡

マイセン窯は、1710年ヨーロッパ初の硬質磁器製作所として開設されました。それ以来ヨーロッパ磁器最高の調度品として宮廷を彩り、王侯や貴族に愛されてきました。なかでもマイセンの華といわれる人形や動物の磁器はその種類が多岐にわたり造形家と絵付師のすぐれた技術がいまも多くの人々を魅了しています。
いちばん左下の大鏡は、19世紀のマイセン窯の大作といわれています。花が咲き乱れ、小鳥と天使が遊ぶ楽園の様子を鏡の枠に仕立てたもので、その精巧な細工は見事です。この作品は、スペイン旧王家の城の一つに飾られていたものと伝えられています。ザクセン王家からの贈り物として、はるばる南ヨーロッパまで送られたものであろうと思われます。

素晴らしいマイセン作品を鑑賞した後、色とりどり春の美しい花々と緑あふれる庭園を散策し、楽しい心地よいひとときを過ごしました。









    
             

特別展「平泉~みちのくの浄土~」へ

2009-04-03 14:49:28 | Weblog
昨日(4月2日)世田谷美術館の特別展「平泉~みちのく浄土~」へ行ってきました。特別展は11世紀末に奥州藤原氏が浄土思想を基調とする文化を築き上げたみちのくの「平泉」とその周辺の文化遺産の意義と魅力をくまなく紹介しています。国宝の中尊寺金色堂西北壇の尊像が、初めて11体そろって展示されています。そのほか国宝、重要文化財を含む名品や貴重な歴史資料などが200点も展示され歴史に興味をもつ人たちにとっては見ごたえのある展覧会です。

特別展を観たあと館内にある「ル・ジャルダン」で砧公園の桜を眺めながらゆったりとティータイムを過ごし、後散策を楽しみました。少し北風が吹いていましたが桜は満開でした。
世田谷美術館は良いロケーションにありますが交通が少々不便です。世田谷美術館は、小田急線「千歳船橋」駅から田園調布行きバスで「美術館入口」下車徒歩5~6分のところにあります。バスが中々こなくて混みます。車で来る方が多いようです。

今日は風もなく穏やかな日でやっと春本番の暖かさになりました。お花見や夜桜見物で賑わうことでしょう。現在のように桜を愛でるお花見は、平安時代に嵯峨天皇が宮中に桜を植えて歌を詠み、宴を催したのが始まりだといわれています。以後貴族のあいだで桜の花見が盛んに開催されるようになり、やがてそれが一般にも広がっていきました。