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クリスマス

2010-12-25 15:53:23 | Weblog
 寒波到来で北国ではホワイトクリスマスになりました。クリスマスイヴの昨日、今年も新宿のホテルで窓越しにクリスマスイルミネーションを眺めながら美味しいクリスマスディナーを頂き、おしゃべりに花が咲き、楽しいひとときを過ごしました。食後は新宿界隈を散策しました。クリスチャンではありませんがクリスマスカードを頂くのもうれしいものです。(いちばん右下の赤いツリーは銀座4丁目のビルの中に飾られていたものです)


昨日届いたクリスマスカードの中から



今年も残すところあと6日となりました。加齢と共に1年の過ぎる早さを感じます。うれしいこと、悲しいこと、寂しいこと、いろいろあった1年でしたが、何より健康であったことに感謝したいと思います。又たまにしか掲載しない私のブログを訪れてくださいました皆様方に心より感謝いたします。有難うございました。来る2011年が平和でよい1年でありますように願っております。

錦絵巻を見るような京の秋〔2〕

2010-12-10 14:38:11 | Weblog
第2日目は、午前中に岩倉実相院を、午後には東山区にある泉涌寺今熊野観音寺を訪れました。

岩国実相院
皇室にゆかりの深いこのお寺は風格のあるたたずまいで、内部は江戸中期に活躍した狩野永敬をはじめ狩野派の襖絵がめぐらされ、現存する数少ない女院御所です。1229年に創建されましたが応仁の乱がはげしくなると紫野(現在北区)から岩倉へ移されました。池泉回遊式庭園と枯山水庭園に映える紅葉が見事です。NHKでも放映されましたが黒床に映る「床もみじ」はまるで湖面ような幻想的な光景です。





泉涌寺
比叡山延暦寺を山門、近江の三井寺を寺門と言うのに対して京都でただ「みてら」(御寺)というと泉涌寺を指します。皇室のお寺としてずっと非公開のお寺でした。空海が庵を結び法輪寺と名付けられましたが、境内から水が湧き出て泉涌寺と改名されました。総門から大門までの道は左右の塔頭に木立や生垣が多く、道がよく整備されているので寺の参道というより御陵の参道という感じです。私はこのお寺が好きで2~3回訪れていますが紅葉の頃は初めてです。入口を通ってすぐ左に楊貴妃観音堂があり本尊楊貴妃観音坐像が祀られています。(唐の玄宗皇帝が作らせたという楊貴妃観音を僧湛海が持ち帰ったいわれています)広い境内をまっすぐ歩いていきますと均整のとれた瓦屋根の仏殿があらわれます。内部の天井には狩野探幽筆の幡龍図が見どころです。仏殿うしろの御座所庭園はよく整った庭園で静寂な中にあり緑と紅葉のコントラストが絶妙です。





今熊野観音寺
泉涌寺仏殿の裏の道から今熊野観音寺へ向かいましたが、この二寺を結ぶ小路の紅葉が美しく、もし表から出たら見逃してしまったと思い得をした気分になりました。熊野権現のお告げを受けた空海が堂を建てたのが始まりのお寺です。赤い鳥居橋から本堂や弘法大師を祀る大師堂、さらに燃えるように色づく境内は実にきれい!です。




第3日目は宇治へ行きました。平等院宇治上神社源氏物語ミュージアム宇治橋のコースで歩いて、観て、美味しいものを頂いて、実によく歩いた一日でした。

平等院
JR奈良線の快速で20分ぐらいで宇治駅に着きます。宇治駅からほどなく表参道(ここを日本かおり風景百選の道といい宇治茶のお店が並びます)に入り、両側のお店を見ながら平等院に到着しました。表門から左へ行きますと扇の芝があります。源三位頼政が自害したとされる場所で頼政自刃記念の扇形の芝生が残されています。さらに奥へ進みますと有名な鳳凰堂が見えてきます。釈迦の死後二千一年目からは恐ろしい末法の世がはじまると仏教は教えました。この釈迦の予言をそのまま正直に信じたのが平安時代の貴族たちでした。藤原道長の子頼通は別荘を寺として開創したのが平等院です。兵火に見舞われいま往時の姿を残すものとしては鳳凰堂とその前庭の灯籠だけになってしまいました。この鳳凰堂をめぐる阿字池中心にした庭園は浄土式の借景庭園です。





宇治上神社
平等院そばの素敵な雰囲気のお店で京ぜんざいとお抹茶を頂いてから少し離れている世界文化遺産宇治上神社へ向かいました。平等院から神社までの道は風光明媚で清々しい気分でした。宇治川に架かる朝霧橋を渡りますと宇治神社があらわれ、その鳥居を通ってやっと宇治上神社に到達しました。先ず参拝をし、静かな境内の紅葉を眺めながら散策しました。ここから徒歩3分の源氏物語ミュージアムへ行ってみました。紫式部が書いた源氏物語五十四帖の中で最後の十帖の舞台となった宇治。宇治は貴族の別業の地として愛されてきました。復元模型や映像を通じて源氏物語の華やかな世界を再現しています。



第4日目の掲載はいつになるかわかりませんので割愛いたします。素晴らしいところでしたが・・・。今年の京都は当たり年でした。何回も行っている中で最高でした。そうこうしている内に12月も早中旬、多忙な日々が続きそうです。





錦絵巻を見るような京の秋〔1〕

2010-12-05 18:01:34 | Weblog
 11月末の4日間、今年も京都を歩いて参りました。今年の京の紅葉は一層鮮やかで息をのむような美しさです。池面に、石畳に、緑苔の庭に、一面に敷き詰められた散りもみじは、紅・黄・橙・緑の濃淡を織り成す錦絵巻のようです。12の神社仏閣を訪れましたが混んでいるところもあり閑散としているところもありそれぞれ趣のある寺社で秋の京都を楽しみました。第一日目は南禅寺~永観堂~哲学の道~金戒光明寺を訪ねました。

南禅寺
南禅寺は応仁の乱でほとんど廃絶に近いほどの痛手を受けました。そのためいまある建物はすべて桃山時代からあとのものです。中門を入ってほどなく有名な山門(三門)に着きます。山門を見上げると真っ赤に染まった紅葉が目に入ってきます。境内何処を見渡しても紅葉一色です。ここは春は桜でも美しいところです。南禅寺の境内は方丈、南禅院、金地院など名園をもつ塔頭がずらりと並んでいます。


永観堂 禅林寺
南禅寺境内の北側を道なりに歩いていきますとほどなくして永観堂に着きます。「みかえり阿弥陀仏」で有名なもみじの永観堂は全国にその名を知られ、この時期、多くの人で賑わいます。境内を染め上げる紅葉をはじめ、お堂や回廊のすぐ目の前に迫ってくる鮮やかな岩垣紅葉はここでしか見られません。陽に映えて光輝くもみじは池面の水にゆれて紅葉の雲間に浮かんでいるようです。本堂では念仏道中の永観律師を振り返った姿という本尊のみかえり阿弥陀を拝観できますが、私は何回も拝観しておりますので混むこの時期は軽く頭を下げて通り過ぎました。





哲学の道
永観堂 禅林寺を後に山手に向かって歩いていきますと哲学の道へ出ます。世界的な哲学者 西田幾太郎が思索にふけりながら散策したことからこの名がついたといわれています。春は桜の名所として賑わい、秋には紅葉で多くの人が訪れます。琵琶湖疎水に沿って石畳の道が続き、紅葉のゆるやかな散歩道になっています。水面に映る紅葉を見ながら日常の慌しさを忘れてゆっくりと散策しました。



金戒光明寺
哲学の道からタクシーで金戒光明寺へ向かいました。今年、このお寺はJR東海の宣伝ポスターに掲載されたため例年より訪れる人が多く、運転手さんが「今年は賑わっているけれど時が過ぎるとサッーと消えて静かになるんですよ」と言っておりました。この辺りをくろ谷といい、くろ谷のお寺というと金戒光明寺を指します。くろ谷の地は、1175年法然上人が43歳の時浄土宗最初の念仏道場を開かれた場所です。真っ青な空に向かって山門がどっしりと建ち、堂々とした立派な門です。山門の前は春には満開の桜で見事な景観だそうです。京都守護職・会津藩主松平公の本陣跡があり歴史的にも由緒あるお寺です。広い境内や庭園の紅葉がきれです。