.

金剛のお能

2009-05-22 13:11:28 | Weblog
 国立能楽堂で行われました金剛流のお能 「西王母」と「夕顔」を鑑賞しました。西王母(せいおうぼ)は三千年に一度だけ花咲き実を結ぶという桃を帝王(中国周の穆王《ぼくおう》)に献上する西王母伝説を典拠とした有名な作品です。前場(まえば)で「自分は西王母の分身である」と身分を明かし現れた若い女が、後場(のちばで)は西王母の真の姿となって現れ、桃の実を帝王に献上するという単純なストーリーですがいささかの曇りもないめでたさと崇高な雰囲気を醸し出しています。何といっても西王母の中の舞が優雅で悦楽感が舞台上にたゆとうばかり。観客にまで至福感をもたらす舞でした。撮影禁止ですので画像は本から抜粋したものです。

夕顔は典雅な趣をもつ「源氏物語」の中でも女の悲話として殊にすぐれた哀れな素材になっています。前場では源氏と夕顔の出会いから夕顔の死までを、後場では序の舞いを中心として、命も恋もはかなく消える情念を中心に、底知れぬ寂しさと、そこはかとなくただよう薫りとを感じさせてくれる舞でした。

浜名湖を巡って

2009-05-06 17:13:30 | Weblog
 GWに浜名湖周辺を車でまわりました。浜松市フラワーパークは広大な敷地内(総面積31.9万㎡)に数え切れないほどの花々が咲き誇っています。湖上を渡る舘山寺ロープウエイからの素晴らしい浜名湖の眺めは気分爽快でした。

浜松市フラワーパーク







舘山寺ロープウエイ展望台から



前から一度行ってみたいと思っていました奥浜名湖の龍潭寺(りょうたんじ)を訪れました。このお寺は今から1300年前天平5年(733年)に行基によって開設され、室町時代に臨済宗妙心寺派の禅宗の寺となりました。井伊家の菩提寺でもあります。堂内鴬張りの廊下を踏み、甚五郎作龍の彫刻をみてから小堀遠州作の風情ある庭園を鑑賞しました。静寂のなかに落ち着いた趣のあるお寺です。







ホテルの庭園から





若い頃はよく外国旅行をしましたが、それはそれで懐かしい思い出となりました。最近は国内をのんびりと歩いています。外国旅行をしたおかげで日本の良さを再認識し、新しい発見に出会い、日本を知ることがいかに大事かを痛感しています。
世の中日々変動していますが”百聞は一見に如かず”元気でいるあいだは”小さな旅を”続けていきたいと思っています。