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国立新美術館

2007-10-27 11:41:12 | Weblog
 青空が広がる爽やかな秋晴れの一日、いま話題になっている《フェルメール『牛乳を注ぐ女』とオランダ風俗画展》を観るため初めて国立新美術館を訪れました。17世紀オランダ黄金時代に風俗画家として活躍したヨハネス・フェルメール(1632~1675)の『牛乳を注ぐ女』は日本初公開となりました。フェルメールの画業を紹介するコーナーでは『牛乳を注ぐ女』の構図や遠近法、色彩などについて図やビデオで説明しています。素朴な題材に巧みに光を描いた色彩はとても見事だと思います。この作品の他に展示されているのは、アムステルダム国立美術館世界随一のオランダ美術のコレクションから油彩、水彩画、版画、工芸品など116点,素晴らしい作品ばかりです。
平日の2時半頃に美術館に入りましたので、人も割りと少なくゆっくりと絵画を鑑賞することが出来たのは幸せでした。12月17日(月)まで開催されています。火曜日は休業です。なお11月2日(金)NHK20:00迷宮美術館で『牛乳を注ぐ女』が放映されます。

国立新美術館は、最近急逝された黒川紀章氏の設計で、カーテンウォールが波うつような美しい曲線を描いた外観です。その奇抜な発想には驚かされます。コレクションをもたず、床面積(14,000㎡)は日本最大スペースをもちます。館内に入りますと高い吹き抜けと逆円錐形の柱、ガラス張りの建物なので館内は自然に明るく広い空間になっており、ここにいますとゆったりとした気分になります。最近ここは若い人たちがデートの場所として利用しているようです。





この展覧会の入場者数は10万人を突破したそうです。帰りミッドタウンの方まで散策しましたが人は疎らでした。お店の方が「来る人が少なくなり暇で困ります」と言っておりました。新しもの好きで、熱しやすくさめやすい日本人の性格の一面をよく表していると思います。